大田市場で起きてること

東京都の問題点をまとめる

<独断で決めて説明しない東京都について>

 大田市場で行われている取引ルールに関して、ここ数年間、繰りかえし話し合いをしてきた。

 インターネット取引を始めるに当り、売買人に提示された約束、それを基本として出来た

 取引ルール、それが守られなかったために再確認までされた取引ルール、

 その取引ルールが突然、破棄され、新ルールに変更された経過など

 どこから話していいか分からないくらいだ。

 その話しを関係者、無関係者に説明しようとすると、説明される側もよく分からない顔をするし

 こちらも同じ説明にうんざりてしまいそうになる。

 考えるのが面倒にならないうちに、東京都という括りでシンプルにまとめてみようと思う。

 さっそく話しがそれてしまうけど、<公僕>という言葉は、日本語なのに分かりにくい。

 田中康夫が言ってたように、パブリックサーバントと言った方が分かりやすいと思ったりする。

 東京都と話し合をして重低音のように唸ってる感覚、

 一番のびっくりはこの公僕意識の低さだ。

 東京都職員の基本的な立場をはっきりさせると、

 公僕、つまり都民のために役立つことをする人たちで、

 そのことで報酬を得て、その報酬はどこから出てるかと言えば、当然、我々からなのだ。

 公僕だからと言って、だれかの意見だけを聞くのではないから、僕の意見を取りいれないあなた

 方はひどいと言ってるわけではなく、条例にしたがった正しい事をして欲しい、と言ってるのに

 聞こうとしない。

 

 大田市場にやってきた担当課長3人と事の経過を簡単に説明する。

 ここ4〜5年の間に3人の課長が入れ代わり立ち代わり。

 当然、移動なのだから、文句も言えないのだけれど、問題は継続性のないことだ。

 担当者移動にかかわらず、我々の問題は未解決なのだから日々継続してる。

 移動は東京都の都合で行われていて、そのこと自体は我々には関係がない。

 しかし、人が変れば話しが変り、長い間、費やした話し合いの時間はただの記録でしかなくなる。

 しかも、継続性のないことを盾にして、問題をはぐらかそうとしてる気配さえある。

 まず、田中賢也課長、それから石田望課長、それから現在の柳澤智晴課長。

 それを統括する立場に荒井浩事業部部長。

 荒井部長には数回、問題点を文書で送り、本庁で話し合いをしてきた。

 結論として、現場の課長と話しをして下さい、と彼は言う。

 言うまでもないことだけど、

 部長だろうが課長だろうが、パブリックサーバントであることには違いないだ。

 さて、ルール決定の経過です。

 インターネット取引に関して、セリ割合を守るために話し合いが田中課長時代に行われ

 実質的にセリに花が出るためのルールが決められた。

 簡単に言うと、<総入荷量(予約相対、相対を含む、市場に入荷する花)の品種品目の2割をセリ

 に出す>というルールだった。例えて言えば、カサブランカが1000本入荷すると、そのうち、

 予約取引、相対取引は800本を超えてはならず、必ず200本はセリに出て来る、というルール。

 しかし、実際にはなかなか守られず、セリ参加者から欲しい花がないとのクレームが相次いだ。

 問題を解決するべく田中課長の指導で話し合いがもたれ、取引委員会において、各団体の署名捺印

 でルールの再確認がなされた。要するにルールが守られれば何の問題も起きないのだ。

 田中課長が石田課長に引き継がれることとなり、くれぐれもちゃんと引き継いで欲しいと要望して

 新任の課長がやってきた。

 問題が悪い方に急変したのはそれからだ。

 2006年の1月、石田望課長は、

 「東京都の権力で、自分が新しいルールをきめることにした」と宣言。

 「責任はすべて自分が持つ」と、公式の取引委員会において明言した。

 権力とはなんぞや、責任を取るというのは具体的にどういうこと、という問題はいっさい棚の乗せて、

 2月から新ルールが始まった。

 組合いの質問にもいっさい答えず、委員会が開かれるたびに、怒り狂って終了、という会議が繰り

 返された。

 新ルールの特徴と最大の問題は、セリに花が出なくても仕方が無いルールになったことだ。

 総入荷量に予約相対が含まれず、つまり、カサブランカが1000本入荷したとして、予約相対

 が1000本あるとセリには1本も出ないということになるのだ。

 さすがにカサブランカでそれをやると暴動になりかねないから、カサブランカはセリにかかる。

 しかし、花によっては、予約で消えてセリには出ない状況が繰り返されている。

 これは、ネット取引が始まる時に危惧されたことであり、東京都もそう認識し、そうならないよう

 にルールが出来たという経過もある。

 結果、必要な花は当然のように予約でなくなり、予約されなかった花がセリに出るルールになっ

 てしまったのだ。

 つまり、残りものがセリにかかる。

 これに関しては、繰り返し、文書と口答で質問をしてきたが、結局、答えはなかった。

 質問を簡単に言うと

 1 何故、今迄のルールではいけなかったのか? 

 2 何故、今のルールだとセリに必要な花がなくなるのを防げるのか?

 そして、石田課長は、2008年の3月、配置転換。責任を持つと大声でまくしたてた言葉は反故

 にして自分が作ったルールの矛盾を説明が出来ないまま、つまり都民にたいする義務を果たさない

 まま担当からはずれた。

 で、現在の柳澤課長になったわけなのだけれど。

 まだ一回も会えてない。

 文書で質問を出し、話し合いをしましょうと言っても

 新しいルールに関しては、質問に答えないし個別で会うこともしない、との答えなのだ。

 事業部の荒井部長は、前述の通り東京都は組織ですから現場で話しをしてくれ、と言っていた。

 が、現場は話しをしない、と言う。

 その荒井部長は、7月半ばに移動。

 移動前に文書で説明を求めたが、何も答えず、新しい部長がやって来た。

 で

 日常的に必要な花がセリで買えなくなっている花屋さんの団体である組合いとして、我々の日々の

 不利益をどうするのか?

 態度をはっきりさせなければ、組合いはだれのためにある?、という話しになる。

    

2008.8.14

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