太田市場で起きてること

東京都の役割

ここのところ

東京都の役割ってなんだろう、と考えてしまいます。

この人たちは何のためにいるんだろう?

ここで言う、東京都というのは、太田市場花き部に事務所をかまえる、東京都

職員のことです。

太田市場は中央卸売り市場です。

東京都の管轄下にあり、市場法で様々な規制がかかっています。

売り手側、つまり2つの卸売り会社(太田花き、FAJ(フラワーオークション

ジャパン)及び20の中卸し会社はルールをクリアして東京都に間借をしてる

のです。

買い手側である花屋さんは、東京都に書類を提出し、審査をうけ、そこで競り

に参加する権利を得ます。

ルールを破った場合、権利を剥奪されることもあります。

それを踏まえた上で考えてみると、一体、東京都はどういう風にしたいのか?

と考え込んでしまうのです。

市場に入って来る花は、量的には、統入荷量に対して

予約相対 

相対

セリ分

と三つに分けられます。

6年前、インターネット取り引きが太田花き(日本最大の切り花市場)で始ま

る時に花屋さんが一番恐れたのが、新たに相対取り引きに加わるインターネッ

トシステムにより、セリに出て来る花が減るんじゃなかろうか、ということで

した。

それが、予感通りに減っている。

これまで毎月1回の定例の話し合い(取り引き委員会)でも、ほとんどこの話

しで紛糾してきたのです。

それでも、どんどんひどくなっていき、ある花、具体的に言えば、ビビアン

(白のスプレイバラ)とかリトルシルバー、ミニバスケット、ラグーン(いず

れも紫系ミニバラ)等、セリで見かけることがほとんどなくなっています。

別に珍しい花というわけではありません。

市場に来てることは分っているのですが、発見できないのです。

東京都に対して、指導要請をしても、東京都は不思議な態度をとっているよう

に見えるのです。

へ続く

2006.10.10

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