紫陽花

 上のリースはあじさいだけで出来ています。このように色々な種類のあじさい
だけでシンプルに作っても、微妙な色合いを楽しむことができます。そこで、まず素材の作り方から説明しましょう。
 地域によっても違いますが、あじさいが6月頃咲き始めるとしましょう。すっかり咲いた状態でブルーになるのが多いとおもいます。この状態の花はまだ水分が多すぎてドライフラワーには向きません。それが二か月くらいたつと、少しグリーンになって水分がすくなくなってきます。このころ初めてドライフラワーに適した状態になるのです。作るのは簡単で日陰に転がしておくだけでも、2日 ぐらいでそのままパリパリになります。ただし、この立枯れのきれいなあじさいがなかなかないのです。基本的には北海道とか夏に涼しい高原とかはうまく立枯れやすいようです。以前、晩秋の札幌で公園いっぱいに立枯れの青いあじさいが咲いて いるのを見たことがあります。その時は思わずバスをとめてしまいそうになりました。
  

 上で紹介したリースはあじさいを細かく切り分けてリースにしたものですが、左のアレンジメントは
アジサイをそのまま使ったものです。これはみなずき(ピラミッドあじさい)というもので咲き始めは
白で、立枯れてくると、ピンクから美しい赤に変わっていきます。清里ではこれが特に美しく咲き、8月初めから9月の終まで、庭の主役になります。
 色々好きな花はたくさんあるのですが、特にこの花木は大好きで、清里のジョーズハウスそれと自宅
に約20本あります。一番大きな木には200ほど花をつけ咲き始めから初冬まで我々を楽しませてくれるのです。



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