ほーだい日記

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入国管理局

再び、クルド難民のニュース。
前回とすごく似てるケースなので、以前、録音しておいたMDを聞いてるのかと思ったほどだ。国連難民高等弁務官事務所で難民と認定され、地裁で難民と認められ、高裁で逆転敗訴。現在、最高裁で争ってる最中。にもかかわらず、入国管理局に拘束されたのだ。このままでは、カザンキランさん親子と同じになってしまうかもしれない。

どうしてこんなことになってしまうんだろうか?
日刊現代の二木啓孝さんによれば。
入国管理局が難民認定をしてるというのが問題だ、という。
入管の仕事は、違法に入国した人の監視、つまり犯罪者を扱うのが主な仕事なのだ。だから、難民と言えども、犯罪者という目で見ることになる。平等な目で見ることが出来ない人たちがやってるということなのかもしれない。

 それにしても、国連が難民に認定してる場合も認めないというのはどういうことなんだろう。カザンキランさんの場合、きわめて異例だったそうだが、1ヶ月もたたないうちに同じことをやるというのは、勘違いや間違いではないということだ。

 世の中で起きてることは、ほとんどの場合、自分から遠く離れた出来事だ。つまり、自分のこととして感じることはなかなか難しい。はっきり言うと他人事でしかない。クルド人の知合いもいないし、例えいたとしても、よどほ近い関係でない限り、現実感が乏しい。そこで考えなくてはいけないのが、入国管理局の仕事にたいして、僕たちが給料を払ってるということだ。ニュースで知る限り、今回の件もひどい話しで、そのひどい話しを支えてるのが、僕たちだということになる。他人事ではいられない。

 

以下はあるホームページからの引用です。

詳しくお読みになりたい方は

コチラです。

http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/articles/kazan0501.html

 2005年1月17日品川の東京入管に拘束されたアフメット・カザンキランさんと息子のラマザンさんは、手錠をはめられてその日のうちに成田空港に移送され、18日の飛行機でトルコに強制送還されまた。二人に同行した日本の入管職員がイスタンブール空港で二人をトルコ警察に直接引き渡しました。二人は一夜をイスタンブールの警察署で過ごしたあと別々に釈放され、ラマザンは釈放後、メディアの前で、トルコのクルド人問題について非常にはっきりした発言をしたため、極めて危険な状況に置かれていると家族は心配しています。とりわけ、メディアや国際的な支援者の注意が途切れたときは危険な状況になります。

 日本の法務省は、これまでも、難民申請者の家族に関する調査をトルコ政府と協力して行うなど(これはたとえて言えばナチスドイツを逃れて日本に難民申請したユダヤ人の情報をナチス政府に通告しドイツに残された親族の「調査」を行うというのと同じです)、国際法上の義務を破る行為を平然と行なってきました。法務省はこのときも今回も「問題ない」と居直っています。

2005.2.10

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