上目線と下目線
岡本太郎美術館が川崎市に建てられることになった時、住民による反対運動が起きた。
隣接してる森は自然恵まれ、キツネが住んでるという話しもあり、都会にある自然を破
壊するのか、というのが理由だった。
反対する人の中には、大学教授もいて、その人がリーダー格だったと記憶している。
この美術館予定地は、森にくっついていたが、そこにはゴルフ場も隣接していた。
ボクは、この問題を生ラジオの討論番組で知った。
番組の途中、池田満寿夫が電話してきて、岡本太郎は日本では誤解されているが、
海外ではどんなに高い評価を得てるアーティストかと熱弁を振るっていた。
もし、印象派の美術館だったら反対したのか?とも言っていた。
その日の池田満寿夫は本当に怒っていて、ボクもその怒りが理解できたので記憶に
残っている。
さて
吉祥寺に建設中の梅図かずお邸。
周辺から反対運動がおきて、テレビワイドショーで取り上げられている。
壁が白赤のストライプになる計画らしい。
まことちゃんのフィギュアが立つという噂もあった。
反対してる人たちはテレビのインタビューで、色彩の暴力とか、ゴミ屋敷が建つような
ものとか、気分が悪くて病気になりそうとか、言いたい放題だ(とボクには聞こえた)。
いじわるく言えば
自分達の家はまわりにすっかり馴染んでまったく目立たたないしっかりルールを守った家、
と主張してるように聞こえないこともなくなくない。
ダリの美術館だったらどうなんだろう?
水木しげるだと、やはり反対されるだろうか?
手塚治虫だと歓迎されるかもしれない。
ボクは、テレビに出て反対の理由をのべる人たちを見て
よくモザイクで顔をかくすこともなく言えるんだな〜と、これまたすごくいじわるな気分
になった。
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