ほーだい日記

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エ・クレール

 初めて見たのは、今年の春早い頃。

 市場の展示用キーパーの中の端に置かれていたのを目の端で発見。

 あれ、見なれない花がある、

 通りすぎて戻ってまた見て、取り合えず、名前を覚えて、通りすぎるたびに見て、

 ラナンキュラスに似てると思ったけど、葉っぱを見るとバラで、

 新しい品種のバラなんだと思い、市場に問い合わせてみると、

 取り寄せ可能かもしれない、と言われ、次ぎの週には手に入り、

 なんだ簡単に手に入る、と思ったらそうでもなく、来たり来なかったりで、

 きっと珍しいバラに違いないと、ますます気になって気にいって、調べてみた。

 花屋友だちにみせびらかして、ホップみたい、と言ってる人もいて

 これがあればグリーンアロウなんかいらない、と思ったくらいの魅力的エ・クレール。

 育てている人が分かり、電話をしてみると

 世界で神奈川県平塚の横田敬一さんしか栽培してないと知り、是非とお願いして、

 訪ねることにした。

 主にスプレーローズを作っているハウスには、オールドローズ・ウイット、グリーンアイス

 等、好きな種類のバラが割合いとワイルドに咲いていた。

 その中に想像より大きな面積でエ・クレールのエリア。

 ウイットの中から突然出て来たのを見つけたそうで、発見者が横田さん、ということになるら

 しい。子供の頃から昆虫マニアだったボクにとって、図鑑に載ってる、新種、亜種、変異、

 発見、という言葉には心が踊ったもので、その頃の気分が蘇ってきそうだった。

 今後、エ・クレールが少しづつ増えていくのは嬉しい。

 しかし、ここがマニア心の複雑なところなのだけど、あまり増えると困る。

 だから、是非、希少な雰囲気は残して欲しいと思う。

 さて、今回、生産地を訪ねて気がついたことがある。

 作る人と売る人が話しをするチャンスが少ないということ。

 間にワンクッション、市場が入るわけなのだが、これがなかなか難しい。

 ワンクッション入ることにより、なかなか気持が伝わらなかったりするのだ。

 実際、ボクの注文が市場から送られてなかったという初歩的なミスがあったことが分っし

 これからは、どんどん直接行動をした方がいい

 という結論。

 

 


2007.7.9

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