ほーだい日記

ドンキホーテ連続放火事件

消防署での記者会見。会見が始まる前に、会見場にドンキホーテの関係者がいないかの確認があった。会見が始まってまもなく、その中に ドンキの社員が入る事が分り、彼はほとんど吊るし上げ状態になった。デジタル録音されたものも消去された。彼の了解を得たそうだが、テレビで見る限り、強制されたとしか思えない。

この場面を見てて、ものすごい違和感を感じた。たしかに、彼は密かに潜入してたのは間違いない。が、消防署という公に機関が会見するのに、何故、関係者を排除するんだろう。もし、ドンキ側に知られたくない情報があるとしても、新聞社やテレビ局は入ってるわけだし。記者は発表された情報を書くのが仕事なわけだから。

先週の金曜アクセスで、この問題を少し取り上げたのがノンフィクション作家の藤井誠二さん。彼によると。消防署での会見に、被害者であるドンキホーテが出席できないのは不思議だという。普通に考えればその通りだと思う。それをはばんだのが記者クラブ制度だそうだ。藤井さんのようなフリージャーナリスト的立場の人は記者会見場に入れないことが多い。こっそり入ることもあれば追い出されることもあるという。彼は、普段、自分がやられてることをより露骨な形でテレビで見て、非常に不愉快だったと言っている。

近頃では、各々の新聞社の編集長レベルか論説委員がテレビにコメンテーターとして登場するようになった。一見立派そうに見えるこの人たちは独占的記者クラブに関してどう思ってるんだろう。と斜目線で見てしまう。

記者クラブメンバーであるテレビで放映されてた、消防署が正しくドンキホーテはスパイだ、という映像はとてもとても不思議なものだった。なんとしても、テレビカメラが入っていたのだから。じゃ、どうしてドンキホーテは入れない?

2004.12.20

return to index