ほーだい日記

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鉄コン筋クリート

何の前知識もなくつれられて行った映画は

本当の傑作でした。

パンフレットの最初のページに

原作者の松本大洋がこんなことを書いています。

おめでとうマイク

本当に素晴らしいアニメに

なったね

僕もうれしいです。

観ているあいだずっと幸せでした。

一生の宝物にするよ

これは、本当の本心なんだと思います。

ボクは原作の漫画も見てなかったし

まったく何も知らないで映画を見ました。

見てる間の気持は具体的に言葉で考えたりしなかったけれど

言葉にすると、きっと

<一生の宝にするよ>

みたいな感じです。

例えば、天才みたいなアーティストがいて

それでも、

気分が乗ったり乗らなかったりでいつも傑作を作るとはかぎならい

と思うのです。

このアニメーションのために呼ばれたスタッフ。

アメリカでは

ある企画で最初にオファーするメンバーを

first callと言うらしいのですが

恐らく、この最初に呼ばれたメンバーたちは

原作が大好き

メンバーに選ばれたことが幸せ

だから出来ることはすべてやる

そんな感じだと思えるのです。

シロがこんなことを言っています。

神さまが人間つくったでしょ。

どうして、みんな同じに作らなかったかな?

デブっちょ、やせっぽち、ノッポ、チビ助。

こわい人、やさしい人、いろいろ。

ちっぱいしてんの。

神さまいっぱい。

シロ作る時は

神さまでかく作り過ぎたカバの口みて反省してたのきっと。

だから

シロいっぱいネジ無いの。

心のネジ、、、、

それで、クロね、

クロもね。

いっぱいネジ無いの。

心のネジ。

でも、無い所のネジ

シロが持ってた。

シロがみんな持ってた。

ボクのネジ、持ってるシロがいるかもしれない

なんてことをつい考えてしまう

そんな幸せな映画でした。


2006.3.26

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