ほーだい日記

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若の里(さん)の話し

ドライフラワー教室に、20年前から通ってきてるNさん。

数日前の教室でのお話です。

  Nさん:先生は相撲を御覧になりますか?

  しん先生:最近はあまり見てないですね。

  Nさん:若の里というお相撲さんを御存知ですか?

とっさにピンと来なかったのですが、ネット検索して分りました。

幕の内の上位に定着して、大関候補にもなってる力士です。

  Nさん:実は、母と同じ整形外科に通ってるんです。

Nさんのお母さんが、随分以前からリハビリをしてることは聞いていました。

とても前向きな人らしく、出来るだけ自分の力でなんとかしよう、と頑張って

ることも聞いていました。

Nさんお母さんは、偶然、若の里と一緒にリハビリを受けて、その真面目熱心

さに心打たれんだそうです。

それで、もっとがんばらなくちゃという気持になったそうで。

それを、主治医の先生にお話しになったそうです。

ある日の事。

突然、若の里がNさんのお母さんの病室を尋ねてきたんだそうです。

病院に用があったついでなのかもしれませんが、ありそで実際にはなさそな出

来事だと思います。

Nさんのお母さんは、絵が大変にお上手で、お見舞いのお礼に小さな絵を描い

て主治医の先生に若の里へ渡して貰うように頼んだそうです。

そしたら、ある日の事。

再び突然、若の里さん(このあたりになると、全員が感心、呼び捨てに出来な

い状態になり)がやってきて、、、、、、

後援会に入ってるわけでもないのに、と家族で感謝感動、

若の里夫妻を招待して食事までしたそうです。

最近、こんないい話しを聞いてなかったような気がします。

しかも、テレビとかの取材ドキュメントの話しではないのです。

その場にいた教室のメンバーは、若の里さんをしってる人も知らない人も全員

にわかフアンになっていました。

丁度、場所中のことでもあり、テレビで見てみようと思ったら、怪我で休場

とのこと。

今頃は、主治医の病院でリハビリの最中なのかもしれません。

と考えて、ふと思いついたことがありました。

ひょとしたら、若の里さん自身もNさんのお母さんに励まされていたんじゃな

いだろうか、と。

スポーツ選手の怪我は大変です。

歌う人の声がなくなるようなものです。

写真を撮る人の目に障害がおきるようなものです。

心細く、取り残されたような気分になるのが普通だと思います。

自分のがんばりが人を元気にさせて、それがまた自分で頑張らせる、というす

ばらしい交流があったんじゃないか、と思えるのです。

来場所からは応援しようと思います。

頑張れ、若の里(さん)

2005.11.27

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