しかくの恐怖
自民党の衆議院議員、平沢勝栄さんが選挙後、ラジオでこんなことを
言っていた。
<今回の選挙は、自民党の公認さえもらえれば誰が出ても当選する。
もし、当選出来なかったら、よほど玉が悪いからだ。>
誤解のないように言うと、威張ってるというより、正直な気持をもらし
た、という感じだった。
郵政民営化の是非とか反対賛成とかいう話しはおいておいて。
今回の刺客といわれてる全員に反発を感じてしまう。
スタート時点から、すでに20メートル先を走ってる100メートル競
競争みたいなものだからだ。
自民党と公明党はお互いにお互いをサポートしている。
選挙区によっては例外もあるが、ほとんどが強力協力体制が出来上が
っている。
しかも、組織票という意味では、抜群の力を公明は持っているわけだ。
今回、無所属で出た郵政反対議員は、前回の選挙では公明党の組織の力
を借りて議員になった。
今回はそれがないばかりか、公認された刺客にそっくりそのまま持って
いかれることになる。
組織票は各選挙区で2万票前後。(TBSラジオ情報)
全国的に10万票前後で当選してる数字をみると、この2万がすごい数
だということが分る。
例えば、静岡7区。郵政反対派の城内実と公認の片山さつきの戦いは
748票差で片山さつきが勝利した。
最初から2万票の差があったわけだから、ものすごい追い上げだ。
とはいえ、刺客にやられてしまった結末。
大袈裟に言うと、こうして自民党の恐怖政治は始まった。
逆らったら、刺客と組織に襲われる。
さっそく
参議院議員の郵政反対派10人余りが転向
効果覿面だ
臨時選挙にかかった経費は800億円くらい
諸々の軋轢と怨念を残した
いったい何だったのか?
と言いたい。
|