Mar.1997  最新 過去 「世界ひしゃげ発見」に戻る

31.Mar.1997 (Mon.)
 消費税 3% 最後の日。しかし、結局何も買わなかった。SIMM も買い時を逃してしまったし。
 毎月29日には PC・インターネット関連の雑誌何誌か発売される。2日おくれだが、 店頭でめくってみて、やはり、というか、呆れた、というか、 例の MS-IE のバグについてきちんと言及している雑誌は皆無であった。それどころか、 いまだに対策されていない 3.01 を堂々と付録につけるありさま。

 唯一「DOS/V Power レポート」は 3.01B へのアップデートパッチをいっしょに添付していたが、説明は十分とはいえない。 なぜなら、マイクロソフトの説明をそのまま乗せているだけで、その説明たるや

 (前略)...LNK (Windows のショートカットファイル) または .URL という拡張子をもつファイルをポイントするような、特殊なハイパーリンクを作成すると、 Internet Explorer 3.0/3.01 for Windows 95/NT4.0 を使って、 Web ページを表示しているユーザーの実行可能なファイルやプログラムを実行できてしまいます。 ただし、この問題を悪用するためには、 ユーザーのハードディスクにインストールされているプログラムの名前とパスを知っている必要があります

等というねぼけたものなのだ。この説明でことの重大さがわかる人間がどれくらいいるだろうか? しかも少しでも問題を小さく見せようと、嘘までついている(太線部分)。

 パスなんてわからなくても、PATH が通ってればプログラム名だけで起動できるのだ。 それに、よほど凝ったことをするならともかく、単なる破壊行為なら、 format とか deltree といった決まりきったコマンド名でよく、 そういったコマンドにはほとんどの場合 PATH が通っているのである。

 それでもこの雑誌は対策をするだけマシであって、しかも先の18日と違って、 「対処が間に合わなかった」という言い逃れができないことを証明しているのだ。 同じインプレスで、しかも専門誌なのに何もしない「Internet Magazine」 は少なくともこの件に関する限りはクズである。

29.Mar.1997 (Sat.)
 いわゆる「トンデモ」シリーズ(?)の第3弾といえる、「トンデモ超常現象99の謎 (と学会・著)」 を買ってきて読む。

 結論から言えば、最初の「トンデモ本の世界」に比べればたいして面白くはない、というか、 そんなことは百も承知で作ったのだろうけど、単なる解説の列挙でしかない。

 ではつまらなかったかというと、そうでもなくて、結構楽しめた。それに、 いくつか収穫もあった。たとえば、昨年8月4日の日記に書いた、

 「太陽表面がもし6000度なら水星は火の玉になってしまう。だから、太陽は冷たい天体だ」

と船井幸雄氏に吹き込んだ「物理学者」とはだれかと思ったら、 「高次元科学」で有名な関英男博士だったのだ(P.99)。

 もちろん博士は「物理学者」などではない。 「エイズはウィルスで感染するのではなく、心の歪みが原因だ*1」 などと患者が聞いたら激怒しそうな*2ことをさらりと言ってのけるイカレたおじさんである。

 いや、正確に言えば、確かに船井氏の「エヴァへの道」で、 「太陽は冷たい」と主張している「科学者」として関博士氏の名前が出てくるし、 関博士の著作「高次元科学」は手元にあるのだが、この本にも同様の主張があるので、 気がついていてしかるべきだったのだが、「エヴァへの道」 で水星の温度を根拠に太陽が低音であると主張する人物は「一部の物理学者」としか出ておらず、 一方で関博士は実名で出てくるのでてっきり別人だと思っていたのだ。

 水星の温度を根拠にした「太陽低温説の証明」が載っているのは、「高次元科学」の続編、 「高次元科学2」だそうで、この本が出ているのは知っていたが、最初の本のあまりの 「アレ*3」に手に取るのを躊躇していたのだった。

むう、好き嫌いはいかんねぇ(?)

(*1) この説自体は「波動研究家(?)/建築士」の足立育郎氏が提唱したもの。 関博士はこの説を真剣に信じているらしい。正確に言うと、 「悪い生き方をしている人間に警告するために、高次元の存在が人体を構成する中性子や陽子を歪め、 その結果としてガンやエイズになる」 のだそうだ。高次元の存在とは、安部先生のようなものだったのだな。
(*2) さすがに最近は表立って主張はしていないようだ。
(*3) 電波教信者たるこの私ですら顔を背けたくなるほど強烈な「アレ」

18.Mar.1997 (Tue.)
 18日、といえば天地開闢の昔から主要 PC 雑誌の発売日と決まっている。 最近は滅多に買わないが*1、それでも一応書店でチェックはする。

 CD-ROM がついてない雑誌のほうが珍しくなってきたが、当然それらの CD-ROM のほとんどには下逸ブラウザが収録されている。果たしてこれらは例のバグ対策済なのだろうか? 時期的にそうは思えないのが怖い。

 「インストールすると他人が外から不正にアクセスできるようになるプログラム」は普通、 「トロイの木馬」とか呼ばれるのではなかっただろうか? ならばそれを配布するのは立派なクラッキングだと思うのだが。

(*1) 必要な情報はたいてい Web 等で探したほうが早い。

 下逸サーバー導入ですか。それはそれは...(謎)> 武内さん

 「下逸退散」といっしょに使えば多少の効果は期待できるかもしれないですね*1<御札

(*1) 逆効果の可能性高し

15.Mar.1997 (Sat.)
 15日である。15日といえば、わかる人にはわかると思うが、某新生の公開である。 私の予想では、後半は「極太明朝と縦横の線の群舞」になるはずだったのだが、 さっそく見にいった知人によれば、

「ちゃんと絵が動いていた」

そうで、しかも面白かったそうである*1。 世の中まだまだ科学では説明できないことが多いようだ。

(*1) 見に行くかどうかはもうしばらく評判を聞いてから決める

 下逸のページに新たに「下逸退散」の御札を貼ってみた。 他に「鯖鰓(サーバーエラー)退散」の御札とそれぞれのモノクロ版を作ったので、 自由に使ってください。

下逸退散鯖鰓退散下逸退散鯖鰓退散

 ちなみにこの「鯖鰓退散」の御札、これを置いておいた bignet の WWW サーバは元気なのに、 置いておかなかったメールサーバは落ちてしまったという、 効果実証済の霊験あらたかな御札なのである*1

(*1) なお、「下逸退散」の御札の力を持ってしても下逸ブラウザ、 下逸メーラーのバグはどうにもならないので、お気を付けください

 最近知ったことなのだが、ML への投稿で、 その ML の趣旨に明白に違反する書き込み*1であっても、

「密葬^h^h密送モード」

なる意味不明の呪文を唱えれば許されるらしい。しかも、 その呪文を唱えれば公の場で根拠を示さず人を嘘つき呼ばわりしても*2大丈夫なようだ(謎)。

 実に便利な呪文である*3

(*1) 書き込んだ本人が、「ML の趣旨に反するので、密葬^h^h密送モードで...」 といっているのだ
(*2) 嘘つき呼ばわりされたのは私ではない。念のため。私は見てただけ。
(*3) だからといって使う気はないが(笑)。

13.Mar.1997 (Thu.)
 最初にお詫びです。8日の日記に、 空腹のためか一部日本語の使い方が間違っているところがありました。申し訳ありません。

 ってところでどうでしょうか?> ぴっぷさん(爆)

 でもほら、私は自分で自分のこと、「ガラがBADで気がSHORT」なんていわないしぃ(謎)。

 もうすっかり忘れられてると思うけど、何年かまえ、「一杯のかけそば」 という本が話題になったことがありましたね。

 一年に一度、大晦日の晩に一杯のかけそばを3人で分けて食べる*1のが最高の贅沢、 というド貧乏な親子の話に、普通なら

「ならいつもは何を食べてるの?」

とツッコミを入れるはずが、ウッカリ感動してしまった人が随分いたらしい。

 まあ、どう読んでも「お伽話」以外の何物でもないこの本が、「本当にあったいい話」 としてもてはやされた挙げ句、一転、創作だったことが「暴露」され、 「作者に裏切られた」と憤慨する人がいっぱいいたのには呆れ返ったものである。

 なんでこんな話を今更書いたかというと、ありゃ、紙数が尽きた(嘘)*2....

(*1) 私が「一牌のドラそばで3人和了り」 というパロディーを作ったのは言うまでもない。
(*2) 本当はちょっと頭痛気味で文章がまとまらないので、 中断。またいずれ...

9.Mar.1997 (Sun.)
 起きたのが10時半。空腹を紛らすため飲んだワインのせいでもうろうとした頭で考える。 今日はしなくちゃいけないことがあったはず。 部分日食がある日だと思い出すまでに10秒ほど要した。

 早速ベランダに出て太陽を仰ぐも眩しくて欠けてるかどうかなどわかるはずもない。 裸眼で太陽を直視しつづけてはいけないことは重々承知していたので、 なにか減光に使えるものを探す。

 NDフィルターがあればベストだが、そんなものは家にはあるはずもない。 新聞には「現像済みフィルムの黒い部分を使え」などと書いてあるが、 そう都合よく真っ黒なフィルムが出てくるはずもない。

 ふと目に付いたのがたまりにたまった不要 CD-ROM。アルミ蒸着層はかなり減光効果があるはず。 一枚では不足だったので、二枚重ねて見ると、くっきり、見事に欠けた太陽が。

 皆既日食に比べれば随分と地味なイベントであるが、あの欠けた部分は実際には月があって... と考えるとなかなか荘厳な光景である。

8.Mar.1997 (Sat.)
 うぅ〜、腹減った〜(泣)。銀行いくの忘れて、食うものがない(涙)
 ほとんど使わないとはいえ、放っておくわけにもいかないので、 下逸ブラウザのセキュリティーバグ修正パッチをインストールする。 それに先立って実際に試してみた...

 、 本当に任意のアプリが起動できる... さすが下逸、邪悪なり(怒)*1

(*1) ここに怒りをぶつけましょう。

 そうなんですよ。最近、ろくな目にあわないんです> ぴっぷさん

 やっぱり私の人徳がそうさせるのでしょうかね(笑)。

 馬鹿どもから見て、一見くみしやすく見えるのでしょう。 私は人の過ちに対しては決しては割と寛容なつもりだが、 人の郵便受けに汚物を放り込むような行為にまで寛容だと思われるのは心外だよな〜

7.Mar.1997 (Fri.)
 偶然とは恐ろしいもので、昨日の日記を書きあげてアップした後、メールボックスを見たら、 例のネズミ講への参加を呼びかけるメールが送られてきていた(汗)。

 ネズミ講自体の違法性もさる事ながら、このメール自体がすさまじい、 迷惑の塊のような代物で、なにしろ、

  1. Word 文書添付でサイズ119KB (面識のない相手にいきなり送るかね、こんなもの)
  2. しかも Word 文書は本文と全く同じ内容 (何を考えてるのだ? この馬鹿は?)
  3. 不特定多数への転送を促す内容(つまりチェーンメールね)
  4. (とどめ) 下逸メーラーで文字化け化け

 もうほとんど嫌がらせとしか思えないようなメールであった(嫌がらせだったりして)。 頭に来たので、 かなりきつい抗議のメール(全文)を送っておいた。

 それにしても下逸メーラー、最近本当にこれを使う人が増えた。困ったものである。 何が困るといって、これを使ってる人の5人に1人くらいの割合で、

それにしても下逸メーラー^N$^O最近本当にこれを使う人が増えた^N!^O困ったものである。

というようなメールを書いてくる。「半角カナ禁止」は知っていても、「。」「、」「・」 の半角も駄目、は盲点のようだ(かなじゃないからね)。

 周知の通り、下逸メーラーは半角カナを勝手にエンコーディングして送ってしまい、 自分では正常に読めているので、問題に気がつかないのだ。

 どうも「天下のマイクロソフトの製品なら安心」とか、 とんでもない勘違いをしている人が多いようなのだ。これは伝聞なのだが、 Word で書いた数メガバイトのメールを下逸エクスチェンジで送りつけた挙げ句、 「読めない」というと、

「天下のマイクロソフトが作ったソフトで送ったのが読めないのはそっちが悪い」

と言い張って譲らなかったそうな。馬鹿につける薬はないというか....

6.Mar.1997 (Thu.)
 はぁ...もう3月か....
 先月の日記でネズミ講のことをかいたが、あのサイト、当然というべきか、 あっちこっちで相当叩かれたらしい。 あっちこっちの掲示板やニュースグループに宣伝を無差別に投稿しつづけた己の非常識さを棚に上げて、 何やら見苦しい反論をしばらく掲示していたが*1、 この前見たらサイトが丸ごとごっそり無くなっていた。

 みずから撤退したのか、プロバイダーに削除されたのかは知らないが、 ザマミロというべきであろう(笑)

(*1) 「なにかというとネズミ講だのマルチだのと騒ぐのは日本人だけで、 アメリカではネットワークビジネスとして認知されている」などと大嘘*2を書いていた。 単に多数の人から集金するだけのシステムのどこが「ビジネス」なのか、 この人の頭の中を一度かち割って調べてみたいものである。
(*2) アメリカでもこの「ネットワークビジネス」 は顰蹙をかいまくっているのは既に周知の事実である。

 例の下逸ブラウザ、ちまたで言うところの Internet Explorer であるが、 一つだけ楽しい(?)使い道があるのを発見*1した。

 ブラウザが httpd に渡す User_Agent が、自由に変えられるのである。だから、

Shimoitsu Internet Exploder

とか、そういう変な名前を付けたり出来るわけだ。そういうわけで、 アクセスログを見て変なブラウザ名が記録されていたらそれはもしかしたら私かもしれない...

(*1) 既にその筋では周知の事実なのかもしれないが

最新 過去 「世界ひしゃげ発見」に戻る