hamadasは比叡山を毎日眺めながら、この街の気候と日常の暮らしに合った衣料を自分流にハンドメイドで仕立てて過ごしています、京都の底冷えと言われる冬は湿度と山からの風で寒さは激しく、温度差の変化や黄砂や花粉の飛び散る春、祇園祭の頃の夏の蒸し暑さには閉口し続けています、どうすれば気持ち良く楽しく過ごせるかを考えて色々な布を試しています。
偉そうな事を言う気は無いのですが、お店に並ぶ流行の服を作れる実力もありませんので色々と自己流で仕立てて嬉しがっています。






以前に松山猛さんが「素材選びの達人」と紹介していただいたので凄い布を集めているように思われてしまっていますが、この街で暮らす為に便利な布を揃えるように努力しているだけなのです、ここ数年は普通の綿パンツの完成度を高める為にイタリアの生地工場にリクエストしてモールスキン、コーディロイ、チノ、ベッドフォードコード、ギャバジン、ピーチスキン、シアサッカー、コードレーン、などをコレクションしたり、最近はストレッチコットンやシルクスキンやカシミアコットンデニムやストレッチコットンなど好みの新しい素材も試して喜んでいます。









予算も少ない小さなアトリエなので綿素材に限らず、こんな風にして何年もかけて少しづつ自分の気持ちに合った布をコレクションしています、2002年はイタリアのAGNONAの毛足の長いアルパカ、Loro-pianaの先染めカシミアウールやイタリアやフランスやドイツやスイスのストレッチ素材、2003年はErmenegildo-Zegnaの460グラムのカシミアやカシミアホームスパン、2004年は麻に替わる真夏の竹ウールや野趣味な冬のぶ厚いラナウール、2005年にはErmenegildo-Zegnaのモンゴリアンカシミアツイードやカシミアニット、MANTEROのシルクストレッチ布を買い付けました。2006年にはBischoffの刺繍布やJohnstonsのカシミアホームスパンやErmenegildo-Zegnaのシルクカシミアを揃え今年はAGNONAのホームスパンやシルクツイードやErmenegildo-Zegnaの420グラムの100%モンゴリアンカシミアなどを買い付けました。2007年にはErmenegildo-Zegnaのストレッチコットンやシルクスキン、2008年にはFILAのストレッチウール布、BRYSONの麻布、2009年にはETROの棉プリント布、2010年にはErmenegildo-Zegnaのクールエフェクト、Loro-Pianaのベビーカシミア布、2010年にはLoro-PianaのPREMIUM CASHMEREを買い付けて2011年にはErmenegildo-Zegnaの100年記念のPREMIUM CASHMERE、2012年はErmenegildo-Zegnaの100%Woolに撥水加工したマイクロソフィアやLoro-Pianaの麻ウールの太糸ツィードを、と良い品質布を選んで楽しんでいます。

布だけでなく釦も少しですがコレクションを続けています、ホーンやウッドをパリ近郊の釦工場で作ってもらったり、水牛のケシの外側だけを磨いてもらったり、本水牛はイタリアで偶然に知り合えたマントヴァの工場に頼んでいたのですが2010年に倒産してしまわれたのでミラノの割高な釦になってしまいました、古い釦もフランスの1930年代を中心にコレクションして新しい時代の釦はミラノのオートクチュール用を買い付けたりしてスタイルに合わせて使って楽しんでいます。






hamadasの小さなアトリエでは色々な方の色々な服を、男性服も女性服もご信用をいただいた方から頼まれては自己流で仕立てています、カジュアルな綿のパンツからフォーマルなタキシードスーツまで、綿のブラウスからカシミアのコートまで、余所ではあまり仕立てられないダッフルコートやトレンチコートやチロリアンジャケットまでをhamadas夫婦と、小学校と中学校が同じクラスの3人の仲良しコンビのたった5名で作業をしていました、トリオのうちの二人は同じ名字だったり、親戚だったりだったのですが一名が2005年12月に逝去、その後は以前の仲間に加わってもらって作業を続けています。
そんな小さなアトリエです、アトリエはガラス貼りなので道路から丸見えなのですが時々同業の方から作業見学を申し込まれるのですが気持ちが疲れるのでお断りしています。










hamadasの仕立てはお仕立て名人が縫う究極の縫いを競う服は無理な方向です、銀座の仕立て服業界のプリンスさんが話されている「着る方の全体のバランスが大切」に納得しています、シャツもジャケットもパンツも全て「お母さんに縫って貰った味わい」、何処の店にも並んでいない手縫いならこその空気が沢山出せればと作業しています。
数年前にイタリアの有名紳士服職人さんのお仕事を拝見したのですが何から何まで手を使って、パンツのジッパーは女性用のプラスチックを使ったり、釦は内釦などに良く使う1950年頃のプラスチック釦だったりして、やっぱりイタリアの店にも並んでいない味わいで気持ちの伝わる服で同じ思いを感じる事が出来ました、影響を受けて最近はハンドステッチは勿論、ボタンホールも手の遅いスタッフが手縫いで仕上げています。









1995年にある方が昔仕立て続けられていた職人さんが亡くなったのでと当方にお鉢が廻ってきたのですが、その職人さんのお仕事がとても気持ちのある仕上げで亡くなった職人さんの気持ちに感動しました、その方の代役に少しでも近づければとずっと作業を続けさせていただいていましたが2007年の3月に突然のご病気で旅立たれたのがとても残念な事でした、お仕立てさせていただいた旅立ちのご衣装も心暖かな方の想い出になりました。
2006年にはクラシズムのオーダー特集に松山猛さんの服を仕立てると取り上げていただいて自己流も少しは成長したかなと思っています、同年に「もう話してもいいかな」と言う本にも当方の気持ちで仕上げる服を判っていただけて書いていただいて励みにさせていただいています。














2010年にはモノマガジンのコートブックにMさんに2008年にお仕立てさせていただいたオレンジ色のダッフルコートを取り上げていただいたり、自己流のまとめとして一枚の布だけで付属も使わず仕上げるカジュアルジャケットを綺麗に仕上げられて自己満足して喜んでいます。









hamadasは1975年からスウエットシャツやTシャツなどのカジュアル衣料をバスケットボールチームと言う登録商標で少量生産していました、ここ数年は量産環境が整わず在庫販売だけを続けています。

ご興味ありましたらwww.basketball-team.comをお訪ねをお願いいたします、密かな自家生産自家販売です、よろしくお願いいたします。