またまた、ガメラなのです。好きな人には堪らない。好きじゃない人にはただの怪獣。ゴジラもガメラも一緒くた。そんなガメラではあります。これは金子修介による
自衛隊礼賛の映画だという声も聞かれるガメラなのであった。
今回のガメラは宇宙から侵略者から地球を守るわけだが、地球を守るために存在するという部分がより明らかになってます。別に人類の味方っちゅう訳じゃないのだなぁ。でも、そんなことはどうでもいいんだな。とぼけた演出がいい味出してます。

ストーリを簡単に紹介します。

北海道にでっかい流星が落下する。実はそれは宇宙生物だったのである。この生物はレギオンと命名されるが、レギオンとは新約聖書に出てくる言葉で、多分、大軍という意味のヘブライ語でしょう。レギオンには女王蟻みたいな大きなものと、兵隊蟻みたいな小さいなものの2種類がある。レギオンは様々な星に巣別れしながら種を繁殖させる。その方法は草体と名づけられた植物体から種のようなものを別の星へ打ち込み、そこで新たな草体を作り、また別の星へ種を打ち込むという形で行われる。恐らく種の中に女王レギオンの卵か幼虫がいるんだろうな。小さいレギオンは大きいレギオンの胸のあたりからムニュっという感じでいくらでも出てくる。
レギオンはまず薄野に草体を作る。草体はをつけその真ん中から種を発射する。いざ、種発射するぞっていう時に自衛隊に根っこ燃やされ、ガメラに草体そのものを焼かれてしまう。
そこでレギオンは南下し、今度は仙台に草体を作る。仙台は北海道より暖かいので草体の花はすぐに咲いてしまい、今度は自衛隊は全然間に合わない。そこにガメラが現れてまたもや種子の発射を阻止しようとするが、その前にでっかいレギオンが立ちはだかる。このレギオンが結構強い。ガメラはかなわないのだ。で、ガメラがよれよれになり、種の発射が間近になるとレギオンは地中に消える。それでもガメラは種子の発射をなんとか阻止するが、その発射が引き起こす爆発で体が焦げたようになり、動かなくなってしまう。
2回も種の発射を阻止されたレギオンは再び南下を始める。なんとしても種を発射したいのだ。草体を作る目的地は東京らしい。自衛隊はレギオンの進行経路に防衛ラインを作りレギオンの東京進入を阻止しようとする。

自衛隊が軒並みレギオンにやられ、レギオンの侵攻が進むなか、ガメラが蘇る。そしてガメラとレギオンは再び会いまみえるのである。

今回も藤谷 文子扮する女の子が登場します。彼女は勾玉を通じてガメラをコントロールしていたわけですが、それはガメラが復活す際に破砕してしまいます。ガメラは人間のコントロールを離れた独自の存在となるのですね。
一番上のシーンは女の子がガメラの復活を予言するシーンですね。この映画の中で2番目に印象的な台詞「ガメラはレギオンを許さない」と言うところです。地球に仇なすものを許さないってことですね。
ただの怪獣映画ではありますが、映画としては始めて日本SF大賞も受賞したガメラ2でした。


データ

タイトル : ガメラ2 レギオン来襲
GAMERA2 ADVENT OF LEGION
公開 : 1996年 日本
制作 : 大映, 日本テレビ、博報堂、富士通、日版
監督 : 金子 修介
出演 : 永島 敏行
水野 美紀
吹越 満
石橋 保
藤谷 文子
長谷川 初範
蛍 雪次朗
沖田 浩之
ガメラ : 体長:80m
体重:170t
飛行速度:マッハ 3.5

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