1982年の日本の映画賞を総なめした「遠雷」。根岸吉太郎監督の名作でげす。
根岸監督はこの後はあまり大した作品を輩出してないのが残念ですが、この遠雷はとてもよいです。
主演は永島敏行、石田えりはこの作品でデビュー。
ストーリーは、なんていうかダラっとしているんだけど、どーも、いいんですよ。
永島が扮するのは、栃木県のトマト農家の次男坊。
父親は愛人を作って家に寄り付かず、
祖母はぼけかかっている。
兄は東京でサラリーマンをやっている。
トマトの温室のとなりにはどでかい団地が建っている。
でも、まわりには農家がまだまだある。
そのような環境にあって、父親、その愛人、見合いの相手(これが石田えり)、友達(ジョニー大倉)、
友人と一緒にスナックをやっている団地の主婦、その亭主、兄などの人々が織り成す人間模様が描かれる
(なんか常套句でいやだな)。
本人が見合いをする。トマトの値段が暴落する。父親は選挙に打って出て選挙違反で逮捕される。
友人がスナックの女と駆け落ちする。兄が東京から戻ってきて遺産の生前分与を持ち掛けてくる。
などなどの事態が発生する。
クライマックスは上のシーンです。見合いの相手と「ぺろり」と結婚を決め、
田舎風に自宅で披露宴をする。そして、新郎・新婦そろって「わたしの青い鳥」を歌っているんですな。
新郎が言うんですよ。「俺の女房だんべな。」と。
これ以外にも出来事は起こるんですが、みんな書いてしまうと詰まらんでしょ。
まぁ、これだけの説明だと良く分からんでしょうが、
なんか、どーも雰囲気のある作品でげす。
しかし、圧巻は見合いの席から、その相手をいきなりラ○ホテルに連れ込んでしまうところかも知れないです。はい。
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