本来の意味としては、鎌倉、室町時代に流行した風潮で、音楽や舞楽などで、故意に拍子をはずして、目立つように演じることを言います。
ここから転じて、人の眼を驚かすような派手衣装をし、粋な振る舞いをすることを婆沙羅と呼ぶようになりました。鎌倉時代から、室町時代への動乱期の美意識、価値観を端的に表しており、当時の流行語になったと言われています。
この婆沙羅の風潮から、能楽、歌舞伎が生まれ、自由な風潮の茶の湯が完成されて行ったと言われています。
婆沙羅大名と言われた佐々木道誉を主人公にした小説 山田風太郎「婆沙羅」はおもしろいので読んでみてください。