『霧舎巧傑作短編集』 霧舎 巧 7点
『ロマール・ノワール 新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT 1』 藤澤さなえ 7点
『賢者の国の魔法戦士 魔法戦士リウイ ファーラムの剣』 水野 良 7点
『教会で死んだ男』 アガサ・クリスティ 7点
『方舟は冬の国へ』 西澤保彦 8点
『霧舎巧傑作短編集』 霧舎 巧 講談社ノベルス 
自分の手首を持ち歩く異様な風体の男が、これから復讐を行うといって、電車の違う車両へと向かった。(『手首を持ち歩く男』) ベランダからじっとこちらを見つめる老婆、その理由とは?(『紫陽花物語』) 彼女は月を愛していた、そして姿を消した(『月の輝く夜に』) ロジカルな謎を解く短編集。
ライトな感じの短編ミステリで、かなり楽によめたかな。何故だか島田荘司の探偵・御手洗潔主人公の一編もあったりしました。で、全然関連がないようにみえて、最後の最後で纏め上げてるんだから、ちゃんと伏線はってるんだなぁと。いや伏線というか、単純にまとめただけかもしれませんが。まあ、それなりに楽しめたと思います。
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『ロマール・ノワール
新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT 1』 藤澤さなえ
富士見ドラゴンブック 
”旅人たちの王国”ロマールに五人の若者たちが集まった! 虚弱体質のナンパ盗賊クレスポ、お嬢様魔法使いベルカナ、放浪怠慢女エルフのシャイアラ、賢者を目指すグラスランナー・ブック、田舎育ちの純朴ハーフエルフ・マロウ。ロマール名物の闘技場で偶然であった彼らにいきなり泥棒の濡れ衣が! 自分たちの無実を証明するべく、いやいやながらも手を組んで事件解決に乗り出したのはいいものの…
前回のリプレイで新人を出したら大当たりしたんで、もう一度という感じですね。ものすごい初心者のGMとそのGMをいじめるプレイヤーの構図が… ミスが色々あるし、非常に不安定に進むシナリオだったりしますが、これもTRPGではありだし、面白いといえば面白いです。全員なし崩しに盗賊ギルド員になったりするし。しかし、今回のパーティ、ファイターがおらず、素早くて頭でっかちばかりだから、戦闘の派手さがないです。卑怯戦法重視というか、GM泣かせですよね。新人マスターがどこまで頑張れるかが楽しみかも。難しそうですもんね、こういうパーティに対するシナリオって。
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『賢者の国の魔法戦士 魔法戦士リウイ ファーラムの剣』
水野 良 富士見ファンタジア文庫 
リジャール王からの親書を手に、ようやくオランに到着したリウイ一行。オランの国王と謁見したリウイは、そこで魔精霊アトンを倒すための唯一の武器、魔法王の鍛冶師ヴァンの打った「ファーラムの剣」の存在を知らされる。存在すら不確かなその聖剣を、オラン王国の選抜した冒険者パーティーと協力して探索するよう依頼されたリウイたち。二つ返事で引き受けた彼らだったが、その場に現れたのは、オランの城下町でリウイたちに絡み、あわや決闘騒ぎにまでなった女騎士シヴィル率いる冒険者たちだった。
なんだかもう、すごくあっけなく語られる古代遺跡の散策。そりゃ、これだけ強い面々だと敵が雑魚で描写するほどのものじゃないのかもしれませんが、なんだかよくわからんまま話進んでるし。気が付いたら終わりっていうか、すごく内容が薄いんですよね。で、次の舞台はロードスですかい… 平和になってないかなぁ、この時代だと?
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『教会で死んだ男』 アガサ・クリスティ 早川文庫 
舞踏会のさなかに刺殺された子爵と美貌の婚約者の変死、消え失せた秘密書類の行方、忽然と消えた使用人の謎など、ポワロとヘイスティングズの名コンビが数々の難事件に挑戦する!
ポアロの短編が色々あり、傲慢な性格をいやというほど楽しませてもらいました。結構ですね、えらそうな探偵っていうのは気に食わないのですが、ポアロは何故かOKなのですよ。で、その違いを考えてみれば、ポアロって傲慢だけど、被害者側には非常にやさしいのですよね。つまり被害者の立場から裁いてくれる正義の味方。趣味や興味だけで事件を解くどこぞの探偵とは違います。ってなわけで、スッキリとまとまった短編集はいい感じだったりします。
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『方舟は冬の国へ』 西澤保彦 カッパ・ノベルス 
六年勤めた会社を辞め、失業中の十和人は、ハローワークの前で奇妙な男に声をかけられた。仕事を依頼したいという。それは、一ヶ月の間、別の名前を名乗り、見知らぬ女性と少女との仲のいい三人家族を装って、盗聴器と監視カメラのある家に滞在するというものだった。依頼を受けて滞在を始めた三人に、不思議な現象が起こりはじめる…
擬似家族もので「おとなのお伽噺」。なんていうか、結構こういう話好きだったりします。最近ハッピーエンド好きかも。ようは、お金に困って、怪しい仕事を引き受けて、家族ごっこを演じるって話ですが、なんか突飛な設定も加わり、で、いつのまにか終わっちゃったって感じのする一冊でした。謎といえば謎はあるんですが、ミステリしてるわけでもなく、かといってそそられる話なわけでもないんですが、なんだか面白いんですよ。展開が気になるわけですよ。変化にとむ作品じゃないんで、そっちを求めることはできませんが、意外とオススメな一冊かもしれません。
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