『四季 秋』 森 博嗣 7点
『無理は承知で私立探偵』 麻生俊平 7点
『南方署強行犯係 狼の寓話』 近藤史恵 7点
『彩紋家事件 前編 極上マジックサーカス』 清涼院流水 7点
『さもないと』 星 新一 7点
『四季 秋』 森 博嗣 講談社ノベルス 
手がかりは孤島の研究所の事件ですでに提示されていた! 大学院生となった西之園萌絵と、彼女の指導教官、犀川創平は、真賀田四季博士が残したメッセージをついに読み解き、未だ姿を消したままの四季の真意を探ろうとする。彼らが辿り着いた天才の真実とは?
これはどっちかというと『萌絵 春』ってな感じの作品なのでは。四季はほとんど登場せず、萌絵やら犀川の、シリーズ後日談と言う感じ。もちろんVシリーズの多大なネタばらしをしながらの作品ですが。ファンサービスの作品なのか、ストーリーなんてあってないような、ほんと日常が流れるだけ? 冬への展開がまったく見えないという気もしますね。まとまるの?
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『無理は承知で私立探偵』 麻生俊平
角川スニーカー文庫
「私立探偵は職業じゃない、生き方だ」
ごく普通の公立校、七篠高校に普通でない生徒が一人。空き教室に事務机と携帯電話を持ち込んで事務所と称し、学生服の上からトレンチコートを羽織り、ソフト帽を被った彼は、自称”私立探偵”。学園の平和を守る現代の騎士たる彼のもとに、今日も依頼が来る―――のか?
学園ハードボイルド・コメディということで『ショットガン刑事』とどこか似通ったイメージのこの作品、うむむむ… 型破りな学生、お目付け役の生徒会役員、何故か舞い込む依頼。むちゃしてても、周りが案外と受け入れているのが、なんだかなという感じでもあり、大人が何も言わないってのは何故?ですよね。そんなところで、まあまあでした。
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『南方署強行犯係 狼の寓話』 近藤史恵
徳間ノベルス 
警察に入ってから、ずっと刑事になるのが夢だった。刑事かに配属が決まって小躍りするくらいうれしかったのに。圭司はドアを開けた途端に血の匂いにたじろいてしまった。それだけじゃない。犯行現場のバスルームで間違ってシャワーの蛇口をひねってしまい、鑑識が見つけた髪の毛を流してしまった。まさにヘタレのニックネームをつけられ、ことあるごとにヘタレと呼ばれる自分が頭に浮かんだ。先輩の城島と鳥居係長に捜査班を移された。組んだ相手が、黒岩という女性刑事。どうやら、こちらも刑事課でお荷物扱いの人間のようだ。与えられた事件は一週間前の殺人事件。夫が殺され、失踪した妻が疑われるのだが…
近藤さん初の警察物ということですが、スタンス的には他の作品とそれほどかわらないかなとも。単純と思える事件の動機の捜査を行うストーリー展開。やはりとも言うべきか、裏に潜む痛い現実との直面は免れないですが、あいかわらずのキャラの個性によって、そのダークな面をカバーするように出来ていると思います。作中の童話が結構すきですね。
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『彩紋家事件 前編 極上マジックサーカス』 清涼院流水
講談社ノベルス 
奇術師の一族が、圧倒的な奇術によって次々と殺されていく…!? この犯罪に挑むのは、結成して間もない日本探偵倶楽部の若き総代・鴉城蒼司とその部下螽斯太郎。だが、事件を解決するためには、奇術サーカスの全ての謎を解く必要が!
サーカスと手品のネタばらしな一冊でした。この一冊がほとんどおまけじゃないのか、という。彩紋家事件に関しては、ほんのさわりだけで、推理も捜査もまだ始まっていません。後編でガシガシと進むのでしょうか。それにしてもイラストによる次回予告はなかなか面白いかも。イラストの誰が誰やらわからないってのがミソですね。
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『さもないと』 星 新一 理論社 
一人の青年が、森の中で不思議な老人から秘術をおそわった。しかし、その老人はある忠告をしたのだった。「さもないと…」 しかし、その忠告をきちんと聞かなかったために、「さもないと」の次の内容がわからない青年。いったい、忠告を守らなかったらどうなるというのだろう…? 表題作『さもないと』をはじめ、全16のショートショートを収録した作品集。
シンプルなショートショート。人間同士の騙しあいをテーマとした作品が多かったかなと思う一冊でした。
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