『盗賊会社』 星 新一 7点
『ストリート・キッズ』 ドン・ウィンズロウ 8点
『シェルター』 近藤史恵 7点
『もう一人のチャーリィ・ゴードン』 梶尾真治 7点
『こちら郵政省特配課』 小川一水 7点
『盗賊会社』 星 新一 理論社 
わたしは盗賊株式会社の社員。社員はほぼ百人。泥棒そのものが営業なのだ。企画部で活発な議論がたたかわされ、社長の決定に基づいて次の計画が実行された…。表題作ほか17話。
読むと何だかほっとする星新一さんのショートショート。だましたとおもってだまされた人や、幸せがこないと思っていた人の目の前に幸せがあったなど、ほんのささいで「あっ」と思うできごとをきれいにまとめています。やはりショートショートは面白い。
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『ストリート・キッズ』 ドン・ウィンズロウ 創元推理文庫 
八月の民主党全国大会で副大統領候補に推されるはずの上院議員が、行方不明のわが娘を捜し出してほしいと言ってきた。期限は大会まで。ニールにとっての、長く切ない夏が始まった… プロの探偵に稼業のイロハをたたき込まれた元ストリート・キッドが、ナイーブな心を減らず口の陰に隠して、胸のすく活躍を展開する。
おもしろかったです。このタイトルが主人公を表しているのかどうかは微妙ですが、すくなくともキッズではない青年でしょう。名探偵ではない、探偵。題材は人さがし。探偵の心得みたいなものを感じさせてくれます。そして、主人公の青年の若さゆえの心の動きなど、非常に何かが揺れ動くような、そんなものがあります。面白いです、オススメです。続編もあるみたいなんで機会があれば読んでみたいと思います。
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『シェルター』 近藤史恵 祥伝社 
旅に出ると偽って大阪から出た恵は東京の地で自分と似た雰囲気をもつ家出少女いずみと出会う。どこかわけありで、ほおっておけない気分にさせる彼女と共に生活しはじめる恵だが、何時の間にか事件に巻き込まれて… 整体師探偵シリーズ第3巻。
この整体師探偵シリーズは多分読んでいなかったので、これが一冊目ですが、どうやらここで登場人物たちの過去がはじめてあかされるといった内容のようでした。過去に傷をもつ二人の姉妹と、その姉にであった現在に傷を受けつつある少女。ほんの数日の出来事ですが、そこには過去を繰り返さないというか、やってはいけない過ちを再びやってはいけないというような教訓というか意見があるのではないでしょうか? どうやら暗かった部分から光を求めて明るくなりつつあると思われるシリーズ、読んでみようかなとも思います。
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『もう一人のチャーリィ・ゴードン』 梶尾真治 早川文庫 
誰もが涙した感動の名作『アルジャーノンに花束を』へ熱きオマージュを捧げた『もう一人のチャーリィ・ゴードン』をはじめ、旧家での哀愁をおびた不思議な一夜をせつせつと語る『芦屋家の崩壊』、結婚百周年の老夫婦を思いもよらない形で祝福する『百光年ハネムーン』と、いつの時代でもどんな場所においても、昔をふりかえると懐かしさに思わず心揺さぶられてしまう人のやさしさ悲しさを描く6編の短編集。
泣ける短編小説集。海外の有名作品を多少パロっていつつも、独自の結末を展開するのが上手い。そして、ほろりと感動を加えてくれるのです。おすすめ。
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『こちら郵政省特配課』 小川一水 ソノラマ文庫
郵便局が本気を出した。郵政省郵務局特別配達課が誕生した。法律に触れない限り、どんな物でもどこへでも、あらゆる機材を駆使して、迅速確実に、真心込めて届けます。
熱い、郵便局物語。トッパイ課へ配属された青年が、その業務というか正義というかに目覚め、熱く仕事に燃えるってな感じで、つまり運びに正義があるわけです。依頼人の心を受け継ぎ、お届けします、どこまでも。感動巨編、とまではいいませんが、いいです、面白いです。郵便局もほんとにここまでやってくれれば、英雄ですよね。
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