『桃源郷の惨劇』 鳥飼否宇 6点
『阿弥陀ケ滝の雪密室』 黒田研二 7点
『天使はモップを持って』 近藤史恵 8点
『風水火那子の冒険』 山田正紀 7点
『4TEEN』 石田衣良 7点
『桃源郷の惨劇』 鳥飼否宇 祥伝社文庫 
そこはヒマラヤの奥地、桃色の花々に煙る文字通りの桃源郷だった。針金倫明ら日本人スタッフの目的は新種の鳥を世界に先駆けて撮影すること、古老が出した条件は一つ「神の領域を侵してはならない」だ。通訳はさらに神とはイエティだと訳した。本当に実在する? 半信半疑のまま撮影を開始した直後、カメラマンが惨殺され、遠ざかる巨人の影と足跡が!
なんというか「それだけのための小説かい!」と言いたくなるような、それが全てでしたね。なんやかんやと推理と話が流れて行き着いた先の提示方法がアレとは… ちょっとがっかりです。
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『阿弥陀ケ滝の雪密室』 黒田研二 カッパノベルス 
シリアルキラーJの襲撃により、意識不明に陥った刑事・胡田キョウジと、彼の婚約者でルポライターの向河原友梨。二人にはある”秘密”が。なんと、キョウジの意識は友梨に”憑依”していたのだ! キョウジの入院先で、小学生の幡野一輝が誘拐された。彼が姿を消した同時刻、キョウジも何者かに襲われる。そんなとき、新興宗教団体の教祖殺人事件が発生。死体の上半身だけが見つかった現場には、Jの犯行の足跡が…!
ふたり探偵のシリーズということで、シリーズになったというだけでビックリかも。前作の続き要素が強いんで、読んでないとなんのこっちゃと思うでしょう。さて、内容は不可解な殺人と誘拐。うーん、確かにこの展開・結末はわかりますが、無理があるんじゃないかなという部分も。完全に続きものになっちゃってますし。でもまあ、それなりに楽しめたからいいと思いますよ。
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『天使はモップを持って』 近藤史恵 ジョイノベルス 
オペレータールームに配属された梶本大介。その社内では奇妙な事件が発生する。書類紛失、保険外交員墜死、マルチ商法勧誘社員の台頭、派遣女性社員の突然の昏倒、ロッカールームの泥棒、切り裂かれた部長のぬいぐるみ、黒い液体で汚されたトイレ。オフィスを騒がす様々な「日常の謎」を女性清掃作業員のキリコがたちまち解き明かす。
十代後半の女性清掃作業員が探偵役というオフィスミステリ。爽やか、青春で一応本格ミステリとなっておりまして、面白い。確かに、人間の嫌な部分も見えますが、それもオフィスという環境では当然だろうし、それをクリーンにするという意味合いの探偵だからゴロもよい、かな。非常に楽しませてもらいました。オススメかな。
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『風水火那子の冒険』 山田正紀 カッパノベルス 
「事件のことをすべて話してくれたら、私が事件解決したげるよ。だから三月でいいから、A新聞とってくれないかな?」新聞配達のアルバイトをこなす美少女・風水火那子の出会う事件とは?
事件の解決にむけて苦悩する刑事たちをよそに、ふと現れて天才ぶりを見せてくれる風水火那子。新聞配達員というただの一般人でありながら、その雰囲気と推理力であっというまに真相を看破、そして新聞の売り込みを行うという一風変わっているようにも思える短編集で、なんというか人物が魅力的に感じで、非常に楽しませてもらったなあと思いました。
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『4TEEN』 石田衣良 新潮社 
銀座から地下鉄で10分、木造の長屋ともんじゃ焼きとスカイラインを切り取る超高層マンションが調和して共存する町・月島。この町で僕たちは恋をし、傷つき、死と出会い、いたわり合い、そして大人になっていく… 14歳の中学生4人組が一年間に出会った物語。
今の14歳ってこんななんですか? 私からみると非常にませてて大人だなと感じるような、そんな時代の物語。性への興味しんしんでありながらも、子供であり、バカをして、学び、成長していく様が上手く描かれているとも思えます。懐かしい、でも自分でない他人の青春を楽しむ感覚で読みましょう。
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