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2011年11月29日

[感想] 『邪馬台―蓮丈那智フィールドファイル<4>』/北森鴻

 邪馬台―蓮丈那智フィールドファイル〈4〉

 著者:北森 鴻
 出版社:新潮社 単行本
 発売日:2011-10
 価格:¥ 1,995
 ISBN:4103291419

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 蓮丈研究室に舞い込んできた手書きの古書「阿久仁村遺聞」。村の伝説や民話めいた挿話の数々は、鏡のモチーフに彩られつつ奇妙につながりを欠き真意も編まれた目的も不可解だった―。明治初期に地図から消えた村、隠蔽された惨殺事件、暗躍する怪人物。那智の推理が、村の来歴と「邪馬台国」の実像を射抜く時、古代から現代まで、歴史の闇を貫く「もう一つの日本史」が現前する。著者の絶筆が、その遺志を継いで遂に完成。

 邪馬台国と謎の古書を巡る蓮丈那智シリーズの最後の物語。北森さんが亡くなった時にはもう読めないかと思っていただけに出た時は嬉しかったですね、内容も多くのレギュラーたちが登場し満足。もちろん民俗学としての邪馬台国とは"何"かという解も面白かったです。しかし、あれですよね結婚を約束していた方が、その意思を継ぎ、未完の作品を、しかも違和感を感じさせずに完成させ世に送り出したとか、泣けます!すばらしい!

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2011年11月26日

[感想] 『彼女はもういない』/西澤保彦

 彼女はもういない

 著者:西澤 保彦
 出版社:幻冬舎 単行本
 発売日:2011-10-06
 価格:¥ 1,575
 ISBN:4344020618

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 母校の高校事務局から届いた一冊の同窓会名簿。資産家の両親を亡くし、莫大な遺産を受け継いだ鳴沢文彦は、すぐさま同学年の比奈岡奏絵の項を開いた。10 年前、札幌在住だった彼女の連絡先が、今回は空欄であることを見て取ったその瞬間、彼は連続殺人鬼へと変貌した。誘拐、拉致、凌辱ビデオの撮影そして殺害。冷酷のかぎりを尽くした完全殺人の計画は何のためだったのか―。青春の淡い想いが、取り返しのつかないグロテスクな愛の暴走へと変わるR‐18ミステリ。

 ダークな方の西澤作品でした。いわゆる犯人視点と刑事視点で物語が進むのですが、その狂気の始点が隠されたキーであり全てだったかなあとも。読み終わってみると、ご都合主義なところはあるにしても上手く昇華したなぁという印象でした。

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2011年11月20日

[感想] 『NOVA 5』/アンソロジー(東浩紀、他)

 NOVA 5---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

 著者:東 浩紀、伊坂 幸太郎、石持 浅海、上田 早夕里、須賀 しのぶ、図子 慧、友成 純一、宮内 悠介
 出版社:河出書房新社 文庫
 発売日:2011-08-05
 価格:¥ 998
 ISBN:4309410987

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 「オリジナル・アンソロジー《NOVA》は、日本SFの新作短編だけを掲載する唯一の専門媒体です。今回は、昨年デビューした新人から作家歴四半世紀を超えるベテランまで、8人の作家による競作。海洋SF、未来SF、時間SFなどそれぞれに趣向を凝らした8編、じっくりお楽しみください」(大森望)

 今までの中で一番読みやすかったと思いました。ややこしいのなく、ストンと物語が入ってくるのよ。しかも面白いな~と思える作品も多くSF初心者にはホントオススメな一冊なんではないかと思いました。満足。

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2011年11月13日

[映画] 『ステキな金縛り』

[ 映画 ]

 法廷モノの証言台に幽霊が立つ!

 三谷ワールドを始めて映画で観ましたね。全体的にバランスよく、笑って泣いて笑うような感じ。観てる人が突っ込みたいところもいれこんでくれてるし「映画観たなー」と充分に満足させてもらいました。上手いですよね、色々と。特に中盤から後半にかけての予想外の展開はビックリでした。まあ、細かいところには確かにツッコミたいところもありますが、それも後で話題になるとすれば良しです。あー、映画館で声出して笑える雰囲気ってのもイイですよね。

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2011年11月12日

[感想] 『007 白紙委任状』/ジェフリー・ディーヴァー

 007 白紙委任状

 著者:ジェフリー・ディーヴァー
 出版社:文藝春秋 単行本
 発売日:2011-10-13
 価格:¥ 2,499
 ISBN:4163809406

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 「20日金曜夜の計画を確認。当日の死傷者は数千に上る見込み。イギリスの国益にも打撃が予想される。」  イギリス政府通信本部が傍受したEメール――それは大規模な攻撃計画が進行していることを告げていた。金曜まで6日。それまでに敵組織を特定し、計画を阻止しなくてはならない。緊急指令が発せられた。それを受けた男の名はジェームズ・ボンド、暗号名007。ミッション達成のためにはいかなる手段も容認する白紙委任状が彼に渡された。攻撃計画の鍵を握る謎の男アイリッシュマンを追ってボンドはセルビアに飛ぶが、精緻な計画と臨機応変の才を持つアイリッシュマンはボンドの手を逃れ続ける…… セルビアからロンドン、ドバイ、南アフリカへ。決死の追撃の果てに明らかになる大胆不敵な陰謀の全貌とは?

 ディーヴァーらしいというか、情報から導き出す過程ってのと、007としてのアクションパートを上手く融合させた感じではありますね、ドンデン返しは…別に無くてもよかったかなー程度で。まあ007はまともに観たことないから007らしいってのは良くわかってなくてイメージで感じてますけどね。

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2011年11月06日

[感想] 『翼のある依頼人』/柄刀一

 翼のある依頼人

 著者:柄刀 一
 出版社:光文社 単行本(ソフトカバー)
 発売日:2011-07-20
 価格:¥ 1,575
 ISBN:4334927688

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 仲間はみんな、シャーロッキアンで、美女で、頭脳明晰。慶子さんが特別なのは、名字だけじゃないんです。松坂慶子は、睡眠発作の持病を持つ、若奥さん。結婚によって、あの美人女優と同姓同名になりました。困難な病と、幼い息子(その名も大輔!)を抱える彼女が、年齢も国籍もさまざまな、頼れる仲間たちとともに挑む難事件とは。

 多種多様なシャーロッキアンたちの共演、という感じ?なんだかお茶会のノリなんだか、コージーになりそうでなっていないミステリって印象も。一応、ロジック重視って感じですかね。しかし、作中の登場人物の一部は固定というわけでもなく、それでいて時間も意外に流れていき、全体を意識しないとつながりが見えにくいですよね。ラストとか意味ありげだし… 続きの長編はもう存在しているとのことで機会があればそちらにも手を出してみようかなと思います。

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