2011年09月27日
[感想] 『NOVA 2』/アンソロジー(東浩紀、他)
NOVA 2---書き下ろし日本SFコレクション
著者:東 浩紀、恩田 陸、法月 綸太郎、宮部 みゆき、神林 長平、倉田 タカシ、小路 幸也、新城 カズマ、曽根 圭介、田辺 青蛙、津原 泰水、西崎 憲
出版社:河出書房新社 文庫
発売日:2010-07-02
価格:¥ 998
ISBN:4309410278
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日本SF界の巨匠・神林長平の最新作から、東浩紀の三島賞受賞第1作、宮部みゆき渾身の問題作まで、ジャンルを超えた豪華メンバー12人の書き下ろし作品が集った夢の饗宴。好評アンソロジー第2弾。
2冊目のNovaは比較的ハードSF作家では無いって作家さんが多いような感じですね。印象に残ったのは、恩田陸は相変わらずな感じだったりして、津原泰水はお見事?東浩紀はこれから続く作品の序章、小路幸也はジュブナイルというところでしょうか? 特に難しいと言う作品がなかった分読みやすかったかなとは思いました。
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2011年09月25日
[感想] 『任侠学園』/今野敏
任侠学園
著者:今野 敏
出版社:実業之日本社 新書
発売日:2010-01-20
価格:¥ 880
ISBN:4408505161
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日村誠司が代貸を務める阿岐本組は総勢六人というちっぽけな所帯だが、堅気に迷惑をかけず、任侠と人情を重んじる正統派ヤクザである。組長の阿岐本雄蔵が、経営難に陥った私立高校の再建を引き受けることになった。学校へ乗り込んだ日村たちが接したのは、割れたまま放置された窓ガラス、平気で煙草を吸う生徒、無気力な教師たちであった。百戦錬磨のヤクザをあぜんとさせるほど荒廃した学園を、日村たちは立て直すことができるのか―
『とせい』の続編ですね。いまどきの学校と、昔かたぎの任侠というやつで、個人的にはこういうのは凄く好きです。礼儀と人情、けじめはしっかり。なんかあこがれると言うか。教育とヤクザという場違いさと、共通する社会というもののあり方。エンターテイメント小説としては非常に楽しめたなーと、あるいみ映像向けなのかなとも思ったりしました。
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2011年09月23日
[感想] 『ソード・ワールド2.0リプレイ Sweets(1) わがまま魔剣はままならない!』/藤澤さなえ
ソード・ワールド2.0リプレイ Sweets(1) わがまま魔剣はままならない!
著者:藤澤 さなえ
出版社:富士見書房 文庫
発売日:2011-09-17
価格:¥ 693
ISBN:4829146419
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ちょっとおバカでオタクな冒険者の少女・ソフィ。小さな地方都市・アクセリナで依頼を受けたソフィは、仲間たちとともに冒険に旅立つ。やがて訪れた不思議な遺跡。そこには怪しげな魔法装置があり、ソフィたちはふとしたきっかけでそれを起動させてしまう。流星のように夜空に飛び散る魔剣、そして各地で起こり始める不思議な事件。原因はやっぱり、あの装置!?藤澤さなえが描く爆笑とサプライズ満載のリプレイ、ここに開幕。スイートな冒険、お届けします
あ、リプレイらしいリプレイがきましたね。さすが藤澤GMですね、プレイヤーの転がし方が上手いのか、ノリのいいプレイヤーたちなのか。変な設定がちょっとめんどくさいですが、全体的にドタバタ感も出つつリプレイの雰囲気も伝わってきて良いと思いました。最近のがちょっと…というところもあっただけに、読んでいきたいシリーズものでした。
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2011年09月20日
[感想] 『物の怪』/鳥飼否宇
物の怪
著者:鳥飼 否宇
出版社:講談社 新書
発売日:2011-09-07
価格:¥ 840
ISBN:4061827995
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鬼払いの秘祭を取材するため、植物写真家の猫田夏海は、生物の知識に精通した“観察者”鳶山久志らとともに、瀬戸内に浮かぶ現代アートの島―悪餌島を訪れた。その夜、ご神体として“鬼の腕”が収められた神社で、神事の準備をしていた女性が宝物の刀で惨殺される!洞窟に潜む羅刹の正体を、生物探偵が解き明かす!“観察者”シリーズ最新作にして異才・鳥飼否宇の真骨頂(―『洞の鬼』他二編を収録)。
ミステリと怪奇の意味づけと、妖怪の解釈が変にスジが通っていて面白かったですね。短編二作でちょっと頭をほぐして中編で…でしょうか。まあ私好みとしては短編ぐらいで締まりよく何作品も読みたい気持ちもありましたが。いや、面白かったですよ、ええ。
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2011年09月18日
[感想] 『密室殺人ゲーム・マニアックス』/歌野晶午
密室殺人ゲーム・マニアックス
著者:歌野 晶午
出版社:講談社 新書
発売日:2011-09-07
価格:¥ 840
ISBN:4061828045
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“頭狂人”“044APD”“aXe”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なハンドルネームを持つ5人がネット上で日夜行う推理バトル。出題者は自ら殺人を犯しそのトリックを解いてみろ、とチャット上で挑発を繰り返す!ゲームに勝つため、凄惨な手段で人を殺しまくる奴らの命運はいつ尽きる!?
結構特殊なシリーズものと思っています。あえてこれまでの作品を踏まえて展開される殺人ゲームなわけですが…今回の展開はちょっと「う~ん」というところも。つまるところ誰かに向けてという前提があるようなないようなところであって、物語なんだかなんなんだかがちょっとバーチャルに絡みすぎてるかなとも。シンプルが複雑になり、わざとらしさが目立ってきたんじゃないかなと思ったりしました。
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2011年09月16日
[感想] 『私たちが星座を盗んだ理由』/北山猛邦
私たちが星座を盗んだ理由
著者:北山 猛邦
出版社:講談社 新書
発売日:2011-03-08
価格:¥ 882
ISBN:4061827480
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恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』、絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』、孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』、怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』、七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女の子の物語『私たちが星座を盗んだ理由』。これぞミステリの醍醐味全てはラストで覆る。
見せ方というか語りというか、そういった点で上手く読者を誘導し、落とし込んでいくなという作品集でしょう。人のやさしさと裏のダークな部分とが共存しているような、読書中はひきこまれ、ラストで… キレのいいミステリなんでオススメです。
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2011年09月13日
[感想] 『NOVA 1』/アンソロジー(伊藤計劃、他)
NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション
著者:伊藤 計劃、円城 塔、北野 勇作、小林 泰三、斉藤 直子、田中 哲弥、田中 啓文、飛 浩隆、藤田 雅矢、牧野 修、山本 弘
出版社:河出書房新社 文庫
発売日:2009-12-04
価格:¥ 998
ISBN:4309409946
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本格、奇想、幻想、純文学、ミステリ、恋愛……SFというジャンルが持つ幅の広さと可能性を詰め込んだ、オリジナル日本SFアンソロジー・シリーズ刊行開始。第1弾は10人の完全新作+故伊藤計劃の絶筆を特別収録。
どちらかと言うとイロモノ揃いではあったかなというNova1作目です。なんですかね、癖が強すぎる作品が難易度を上げているような。逆に癖はあるもののバカな作品は結構好きです、田中啓文とか。ただやはりというか、1作目ってのがなかなか。あえてこれからじゃなくても良いかも。
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2011年09月12日
[感想] 『赤い糸の呻き』/西澤保彦
赤い糸の呻き
著者:西澤 保彦
出版社:東京創元社 単行本
発売日:2011-08-11
価格:¥ 1,785
ISBN:4488024807
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結婚式場へ向かうエレベータ内で、指名手配犯を監視していたふたりの刑事。突然の停電後に、なんと乗客のひとりが殺害されていた。もっとも怪しいのは、手や服を血で汚した指名手配の男だが…。表題作『赤い糸の呻き』をはじめ、犯人当てミステリ『お弁当ぐるぐる』、都筑道夫の“物部太郎シリーズ”のパスティーシュ『墓標の庭』など、全五編を収録。
ああ、西澤作品だなあという感じの短編集でした。探偵役というか登場人物がなかなか癖があってよかったなー、『お弁当ぐるぐる』のなんてシリーズにして欲しいくらいに。全般的に女性が多かったですかね、探偵役は。あとは物部がここで読めるとは!ってやつですね。こんなだったかなーと思いつつも。久しぶりに西澤良作が読めた満足感がありました。
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2011年09月09日
[感想] 『長い廊下がある家』/有栖川有栖
長い廊下がある家
著者:有栖川有栖
出版社:光文社 単行本
発売日:2010-11-19
価格:¥ 1,575
ISBN:433492736X
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廃村に踏み迷った大学生の青年は、夜も更けて、ようやく明かりのついた家に辿り着く。そこもやはり廃屋だったが、三人の雑誌取材チームが訪れていた。この家には幽霊が出るというのだ―。思い違い、錯誤、言い逃れに悪巧み。それぞれに歪んだ手掛かりから、臨床犯罪学者・火村英生が導き出す真相とは!? 悪意ある者の奸計に、火村英生の怜悧な頭脳が挑む。
まあ、安定したいつもの火村モノって感じでしょか。表題作の『長い廊下がある家』は作中有栖川の推理だったら面白かったのになぁとも思ったり。若干変化球の短編なんかもあったりしますが、そこに「そりゃ無茶ってもんじゃないの?」と突っ込んだり。うん、そんな安定な一冊でした。
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2011年09月06日
[感想] 『バイバイ、ブラックバード』/伊坂幸太郎
バイバイ、ブラックバード
著者:伊坂 幸太郎
出版社:双葉社 単行本
発売日:2010-06-30
価格:¥ 1,470
ISBN:4575236950
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一人の男性が五人の女性と別れるための物語。「ゆうびん小説」という形式で配信された、太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語。
いい人である主人公・星野と、謎の監視者でもある巨漢の女性・繭美の二人が、星野の「旅立ち」のため、付き合っていた五人の女性(五股)の下へ順に別れ話をしに行くと言う話。とにかく、繭美が常識はずれ、人を傷つけることが大好きで、人のためとなる言葉を塗りつぶした辞書を持ち歩き、私の辞書には「○○」は無いと言い放つ。そして星野も五股をしているのに何故か憎めない”いい人”そんな凸凹コンビが魅力ある女性達の下で話をしていきます。それぞれに物語があり、不思議とおかしな方向に話が転がるわけで、これがなんとも面白い。いつの間にか人柄というものに引き込まれてしまう。そして最期の結末へと繋がる… 元ネタ太宰は読んでませんが、全然楽しめた作品だったなあと思います。ある意味、生と死がテーマでもあったのかな。結構オススメです。
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