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2011年08月20日

[感想] 『あなたのための物語』/長谷敏司

 あなたのための物語

 著者:長谷 敏司
 出版社:早川書房 文庫
 発売日:2011-06-10
 価格:¥ 840
 ISBN:415031036X

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 西暦2083年。人工神経制御言語・ITPの開発者サマンサは、ITPテキストで記述される仮想人格“wanna be”に小説の執筆をさせることによって、使用者が創造性を兼ね備えるという証明を試みていた。そんな矢先、サマンサの余命が半年であることが判明。彼女は残された日々を、ITP商品化の障壁である“感覚の平板化”の解決に捧げようとする。いっぽう“wanna be”は徐々に、彼女のための物語を語りはじめるが…。

 近未来、死を受け入れられない科学者と創られた人格によって描かれる物語。どちらかというと静かなSFという印象でしょうか。技術的には脳をデータ化することで、別の意味の死の回避があったとしても、それは倫理的に許されないというジレンマ。死を受け入れるのか、それとも… そして実験用として生まれてきて役目を終えれば死が待っている仮装人格との対話。悲しみ、怒りなどの感情もやがては収束に向けて研ぎ澄まされていくというような感じなんでしょうかね。しかし、最近はこういう傾向のSFが多いのかな~ 派手なのでスッキリしたいです。

投稿者 FOOL : 2011年08月20日 22:33

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