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2011年07月28日

[感想] 『STEINS;GATE 蝶翼のダイバージェンス:Reverse』/三輪清宗

 STEINS;GATE 蝶翼のダイバージェンス:Reverse

 著者:三輪 清宗
 出版社:角川書店(角川グループパブリッシング) 文庫
 発売日:2011-06-30
 価格:¥ 650
 ISBN:4044748454

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 「ラジ館」で、牧瀬紅莉栖は命を落とした。名も知らない、白衣姿の男の腕の中で――― そんな生々して夢に違和感を覚えながら、講演のために秋葉原をおとずれた紅莉栖。彼女はそこで、「お前は刺されたはずだ」と喚く白衣の男、岡部倫太郎と出会った… 熱く支持される想定科学ADV『STEINS;GATE』。牧瀬紅莉栖の視点で描かれる世界線。“運命石の扉”の選択は、彼女をどこへ導くのか―――

 紅莉栖視点ということでどういう風に話を運ぶのかと思ったら… 本編を思いっきりネタバレして進めやがった…! いや、紅莉栖視点である以上は仕方ないのかと思っていたんですが、まあ見事にやっちまってます。ということで本編知らない人はこっちに手を出しちゃダメです、ホントに… しかしリーディングシュタイナーなしでの境界線またぎはやはり無茶なようで、主には夢のような扱いなんですが、うーんうーん、なんでこっちの視点出しちゃったんだろうかという。一応紅莉栖サイド思考は覗けるといえばそうなんですが、ちょっと違うってイメージもあり… まだまだ序盤というところで終わりましたが、続きでるんかな…?

投稿者 FOOL : 20:16 | コメント (0) | トラックバック

2011年07月24日

[感想] 『虐殺器官』/伊藤計劃

 虐殺器官

 著者:伊藤 計劃
 出版社:早川書房 文庫
 発売日:2010-02-10
 価格:¥ 756
 ISBN:4150309841

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 9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう… 彼の目的とはいったいなにか? 大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは? ゼロ年代最高のフィクション、ついに文庫化。

 グロもある非情なSFなはずなのに、なんとなく詩的に感じてしまう、そんな作品でしょうか。なんでしょう、バラードというか感性に訴えかけてくるというか、じわーと浸透してくるわけですよ。ストーリーとしてはあるテロリストを追う暗殺チームの話なわけですが、それがなんでこういう感想になるのか結構不思議。国内産のSFでこういうのはレアであり貴重なだけに、惜しい人材を失ったなと思います。

投稿者 FOOL : 22:25 | コメント (0) | トラックバック

2011年07月17日

[感想] 『NOVA 4』/アンソロジー(京極夏彦、他)

 NOVA 4---書き下ろし日本SFコレクション

 著者:京極 夏彦、北野 勇作、斉藤 直子、森田 季節、森 深紅、林 譲治、竹本 健治、最果 タヒ、山田 正紀
 出版社:河出書房新社 文庫
 発売日:2011-05-07
 価格:¥ 998
 ISBN:4309410774

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 完全新作・オール読切のアンソロジー・シリーズ最新刊。豪華9作の饗宴。「毎回がらりと違う顔ぶれで、がらりと印象の違うアンソロジーをお届けする。それが《NOVA》シリーズの編集方針です。この『NOVA4』は、七色の変化球を主体にした変幻自在の1冊。伝奇、ファンタジー、ホラー、ミステリーなど、バラエティ豊かな9編をごゆるりとお楽しみください」大森望

 比較的イロモノとも思えるバラエティに富んだ作品集でした。中でも『社員食堂の恐怖』(北野勇作)、『ドリフター』(斉藤直子)なんかはかなり良かったと思いました。特に『ドリフター』は…うちらの世代だと「うお、読んでみたい!」って罠だったんじゃないかなーと思ったりします。 
「いかりやがうしろにいることを、実は志村は知っている」
って書き出しがもう、ツボに…

投稿者 FOOL : 23:41 | コメント (0) | トラックバック

2011年07月10日

[感想] 『暗い鏡の中に』/ヘレン・マクロイ

 暗い鏡の中に

 著者:ヘレン・マクロイ
 出版社:東京創元社 文庫
 発売日:2011-06-21
 価格:¥ 945
 ISBN:4488168078

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 ブレアトン女子学院に勤めて五週間の女性教師フォスティーナは、突然理由も告げられずに解雇される。彼女への仕打ちに憤慨した同僚ギゼラと、その恋人の精神科医ウィリング博士が調査して明らかになった“原因”は、想像を絶するものだった。博士は困惑しながらも謎の解明に挑むが、その矢先に学院で死者が出てしまう… 幻のように美しく不可解な謎をはらむ、著者の最高傑作。

 解雇の理由を調べるという、ミステリとしてはおとなしめの開始なのですが、その理由が… と序盤からぐぐっと盛り上がっていきましたね。まあ、読めばわかりますがオカルトというか幻想・怪奇というかそういった部類のお話が続きます。で、死者が出た辺りからミステリ色が濃厚になってきたかと思いきや… この結末ありき、ですか。まあ例えは時代が前後しちゃいますが、三津田信三っぽさをもつ海外ミステリという印象なんでしょうかね。面白かったです。

投稿者 FOOL : 22:20 | コメント (0) | トラックバック

2011年07月06日

[感想] 『水時計』/ジム・ケリー

 水時計

 著者:ジム・ケリー
 出版社:東京創元社 文庫
 発売日:2009-09-05
 価格:¥ 1,134
 ISBN:4488278051

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 11月、イギリス東部の町で氷結した川から車が引き揚げられた。トランクには銃で撃たれた上、首を折られた死体が入っていた。犯人はなぜこれほど念入りな殺し方をしたのか?さらに大聖堂の屋根の上で白骨死体が見つかり、敏腕記者のドライデンは調査をはじめるが―。堅牢きわまりない論理、緻密に張られた伏線。CWA賞受賞作家が描きあげた、現代英国本格ミステリの傑作。

 地味。ええっと凄く緻密なミステリなんでしょうが、なんというか地味という印象が強烈です。主人公の記者が町で起こった色々な出来事を取材しつつ、メインの事件にも迫っていくという形で。まさに根気による捜査というものでしょう。しかも、記者だからこそ、その事件にかかりっきりにならず、あらゆる出来事の取材もしつつ、実はそれらが…となるんですが、集中できないというのも相まってか、凄く散雑としているというか、地味と散雑でもう何がなにやら… ちょいきつかったですね。

投稿者 FOOL : 20:03 | コメント (0) | トラックバック