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2011年02月25日

[感想] 『ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選 』/アンソロジー

 ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)

 著者:アーサー・C・クラーク、スティーヴン・バクスター、アダム=トロイ・カストロ、ジェリイ・オルション、アンディ・ダンカン、ウィリアム・バートン、ジェイムズ・ラヴグローヴ、エリック・チョイ
 出版社:早川書房 文庫
 発売日:2010-07-30
 価格:¥ 987
 ISBN:4150117691

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 ロズウェル・エイリアンそっくりの外見で生まれてきたアレグザンダーは、宇宙飛行士を志し、自らの故郷(?)火星を目指すようになる。有人火星探査と少年の成長物語を情感たっぷりに描き、星雲賞を受賞した表題作。巨匠アーサー・C・クラークの書籍初収録作『電送連続体』、ソ連の知られざる宇宙開発史を綴ったダンカンのスタージョン賞受賞作『主任設計者』ほか、人類永遠の夢である宇宙開発テーマの名品全7篇を収録。

 個人的に改変歴史ものというジャンルがどうも苦手で、この小説も序盤で結構つまずいていたのですが、改変歴史ものを抜けてからは、なかなかに面白く読めました。宇宙開発の傑作選ということで、宇宙を舞台にするのとはちょいと違う、なんとなくリアルというか現実に苦労するような点など、SFであってSFでないような微妙さ、それでいて表題作のような上手く魅せる作品というものの良さが出ていて、ああSFってこういうのもありなんだという、新しい面白さというのを感じさせてもらえたかなというところでしょうか。よかったです。

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2011年02月18日

[感想] 『ダブル・プロット』/岡嶋二人

 ダブル・プロット (講談社文庫)

 著者:岡嶋 二人
 出版社:講談社 文庫
 発売日:2011-02-15
 価格:¥ 780
 ISBN:9784062768801

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 若い母親が死んだ真相と赤子の行方、フィルムに記録されていた驚くべき殺人手口、遅れて配達された年賀状に隠された犯罪…日本ミステリー界の至宝・幻の名コンビ岡嶋二人による傑作短編集。既刊の『記録された殺人』に、表題作を含めた3編の未収録作品を加え、再編成した文庫オリジナル。

 『記録された殺人』に、伸子シリーズ2編と変則な短編が追加収録されたという、まあちょいと汚いやり方をしてしまってますが、しゃあないかと。久しぶりに短編を再読したなーという感じでで、印象としては相変わらず文章上手いというところですね。今回初見だった伸子シリーズについても、よちよち歩きの頃に書いたとされていますが、個人的には十分な作品だなと。久しぶりに読むと時代遅れな部分もあるのは仕方ないですがしみじみと面白いなと感じさせてくれます。うんうん。

投稿者 FOOL : 16:51 | コメント (0) | トラックバック

2011年02月11日

[感想] 『四畳半王国見聞録』/森見登美彦

 四畳半王国見聞録

 著者:森見 登美彦
 出版社:新潮社 単行本
 発売日:2011-01-28
 価格:¥ 1,470
 ISBN:4873662958

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 数式による恋人の存在証明に挑む阿呆。桃色映像のモザイクを自由自在に操る阿呆。心が凹むと空間まで凹ませる阿呆。否! 彼らを阿呆と呼ぶなかれ! 狭小な正方形に立て篭もる彼らの妄想は壮大な王国を築き上げ、やがて世界に通じる扉となり…。徹底して純粋な阿呆たち。7つの宇宙規模的妄想が、京の都を跋扈する。

 阿呆だ、阿呆がおる! ということで四畳半の物語。神話体系とは並列の大学の物語になるのかな。あっちの登場人物は少し顔を見せますが、基本的には独自のオムニバスな短編であります。まあ要するに阿呆な大学生の日々の日常? 日常じゃない物語もあるとは思いますが。奇想、というか、ぴったりが阿呆以外に思いつかないというか。神話体系に比べると盛り上がりが不足しているかもしれませんが、楽しめたのでOKです。

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2011年02月08日

[感想] 『ポリス猫DCの事件簿』/若竹七海

 ポリス猫DCの事件簿

 著者:若竹 七海
 出版社:光文社 単行本(ソフトカバー)
 発売日:2011-01-20
 価格:¥ 1,470
 ISBN:4334927424

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 島に一人の駐在は、今日もてんてこまい。神奈川県の盲腸と呼ばれる葉崎半島の先、30人ほどの人間と100匹を超える猫が暮らす猫の楽園、通称、猫島。厄介ごとは次々起こるものの、対処するのは島にある派出所に勤務する七瀬晃巡査ただ一人。そして目つきの悪い巨大なドラ猫こそ、七瀬唯一の同僚、ポリス猫DC。DCの推理は今回も冴えるのか?

 すごーく久しぶりの猫島、和みます。登場人物なんかの記憶はおぼろげながらも、猫たちと島の住人たちのドタバタ感は出ており面白い! 事件としてはこんまいものですが、そういった日常と混ざり合う感じがいいですよね、DCも活躍してるし満足した一冊でした。なんだろう、こういうユーモア?ライト?な一冊を身体が求めているのかもしれません。

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2011年02月04日

[感想] 『PRIDE 池袋ウエストゲートパークⅩ』/石田衣良

 PRIDE(プライド)―池袋ウエストゲートパーク<10>

 著者:石田 衣良
 出版社:文藝春秋 単行本
 発売日:2010-12-09
 価格:¥ 1,600
 ISBN:416329810X

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 マコト、恋に落ちる。ちぎれたネックレスの美女が池袋に現れた。かつてレイプ被害にあいながら力強く再生しようとする彼女の強靭な魂に魅かれていくマコトとタカシ。

 青年の域を超え、きっと中年にさしかかろうとしていると思いたい爽やかなIWGPのシリーズ10冊目。話のテンポなんかもいいのですが、微妙に現代社会の何かを混ぜようとして、なんだろう歪みがでているようにも… きっとマコトとかはもうおっさん近いはず、その違和感とか、なんかこうモヤモヤっとして。安定して読める点というか、なんか読み続けていますが、そろそろ決着つかないかなーと思う自分がいます。

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