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2010年12月31日

[感想] 『折れた竜骨』/米澤穂信

 折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)

 著者:米澤 穂信
 出版社:東京創元社 単行本
 発売日:2010-11-27
 価格:¥ 1,890
 ISBN:4488017657

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 ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、「走狗(ミニオン)」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年――そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ? 魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?

 読ませるというか物語に引き込ませる力はすごいと思いますね。中世ファンタジーの世界、魔法が存在する世界での殺人。また、バイキングとの戦争。登場人物たちの生き様、世界観の描写で一気に読まされたというところです。ただ、ミステリとしては確かに理路整然としているんですが、なんとなくわだかまりのある結末だったかなーとも。それは確かにそうなんでしょうが、うーむ。まあ、なんにせよこれで2010年を締めくくりましたとさ。

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2010年12月29日

[感想] 『キッチンぶたぶた』/矢崎存美

 キッチンぶたぶた (光文社文庫)

 著者:矢崎 存美
 出版社:光文社 文庫
 発売日:2010-12-09
 価格:¥ 540
 ISBN:433474883X

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 高校三年生の由良は、幼い頃から心臓が悪く、入退院を繰り返している。いつになったら普通の暮らしができるんだろう…。ある日、「体に悪いもの」を食べに病室を抜け出した由良。そこで出会ったのは、小さな体でフライパンを振る不思議な生き物(?)の姿だった(『初めてのお一人様』)。心優しき料理人・ぶたぶたが、周囲の人々に温かな波紋を拡げてゆく四つの物語

 ぶたぶたの定食屋があったら、そりゃもう食べに通いますね。これまでも料理の上手さはいろいろ登場してましたが、今回はまさに定食屋で。お客さんとの心温まる交流にほっこりさせてくれました。毎年年末の楽しみの一冊でもありますねー 癒されました、うん。

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2010年12月26日

[感想] 『記録の中の殺人』/石崎幸二

 記録の中の殺人 (講談社ノベルス)

 著者:石崎 幸二
 出版社:講談社 新書
 発売日:2010-11-03
 価格:¥ 924
 ISBN:4061827499

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 「女子高生連続殺人事件」―201X年9月、5人の女子高生の遺体が埼玉県山中、産業廃棄物の投棄現場で発見された。被害者の共通点は、生年月日が全員同じだということ。それから4ヵ月後、またも女子高生の遺体が東京と埼玉の県境にある産廃の現場で見つかる。被害者は同じく5人。全裸の上、手足を切断されていた…。凶悪な犯行に世間は大パニック! 犯人の次なる狙いは?

 女子高生漫才ミステリ、って違うか。結局、ボケツッコミのやり取りをメインで楽しんでるんでこれでいいかなーという思いも。ミステリ部分としては脱力というか、ご都合というか… 特に『女子高生連続殺人事件』がなー無駄に思えて… もっと正面からの直球勝負がいいです。

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2010年12月19日

[感想] 『みんなのふこう』/若竹七海

 みんなのふこう (文芸)

 著者:若竹七海
 出版社:ポプラ社 単行本(ソフトカバー)
 発売日:2010-11-11
 価格:¥ 1,365
 ISBN:4591121240

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 田舎町のラジオ局・葉崎FMで、毎週土曜夜に放送される読者参加型番組「みんなの不幸」は、リスナーの赤裸々な不幸自慢が評判の人気コーナー。そこに届いた一通の投書。「聞いてください。わたしの友だち、こんなにも不幸なんです…」。海辺の町・葉崎を舞台に、疫病神がついていると噂されながら、いつでも前向きな17歳のココロちゃんと、彼女を見守る同い年の女子高生ペンペン草ちゃんがくりひろげる、楽しくて、ほろ苦い、泣き笑い必至な青春物語

 なんでしょう、ほのぼのさが漂う不幸ストーリーというか、若干ミステリみたいな。天然不幸度合いが凄くて、これがシリアスな笑いですか? まったりと笑いとしんみりをごちゃごちゃ混ぜつつ、その世界に引き込んでいきますね。これまでの葉崎在住の面々もちょこちょこ登場し、なんとも愉しませてもらったかなーという、うん面白かったです。オススメですねー

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2010年12月12日

[感想] 『トリック・シアター』/遠藤武文

 トリック・シアター

 著者:遠藤 武文
 出版社:講談社 単行本
 発売日:2010-06-30
 価格:¥ 1,575
 ISBN:4062161192

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 空前の劇場型犯罪が幕を開ける。2010年3月21日未明に、奈良と東京で、女性と男性が殺害された。被疑者は被害女性の夫であり、被害男性の大学時代のサークルの先輩だった。同一人物による500km離れた場所での同時殺人。警察庁「裏店」のキャリア警視正・我孫子弘が捜査の指揮をとると、被疑者の大学時代の映画サークルの仲間4人がこれまで、3月21日に事故・もしくは自殺で死亡していたことが明らかになる

 トリック?となる、なんだろうサスペンス劇場なんかの安いドラマって印象を… 一部の主要な人物たちはキャラが立っていますが、謎が謎らしくないのと、どこが焦点となっているのかがわかりにくく、挙句の果てに主人公が…って何をしたかったのかなとも。変な警察小説を読んじゃったなーという感想です。

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2010年12月08日

[感想] 『十二月は聖なる夜の予告殺人』/霧舎巧

 十二月は聖なる夜の予告殺人 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)

 著者:霧舎 巧
 出版社:講談社 単行本
 発売日:2009-12-08
 価格:¥ 882
 ISBN:4061826050

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 十二月。クリスマス前の賑わうショッピングモール。琴葉らの目前で、男性が墜落死した。翌日、商店街ではケーキ屋が爆発。どちらの現場でも目撃された雪だるまの着ぐるみとの関連は?発見されたメモからイブに向けて新たな事件へのカウントダウンが始まる…。学園ラブコメディーと本格ミステリーの二重奏、「霧舎が書かずに誰が書く!」“霧舎学園シリーズ”。十二月のテーマは予告殺人

 んー、11月とセットで読んでこそということでしたか。なんか空回りしてるとも思えますよね。それにしても、ぶつ切りと淡々がやはり気になる… あと3ヶ月ですか… 出るのは果たしていつ頃になるやら… やはり最期には1冊化でまとめてとかになりそうな感じもしますよね…

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2010年12月05日

[感想] 『十一月は天使が舞い降りた見立て殺人』/霧舎巧

 十一月は天使が舞い降りた見立て殺人 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)

 著者:霧舎 巧
 出版社:講談社 単行本
 発売日:2009-12-08
 価格:¥ 882
 ISBN:4061826042

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 十一月。文化祭実行委員を務める琴葉と棚彦。本番に向けて準備が進むなか、何者かを狙って空から臼が落ちてきた。女生徒に届いたメッセージは、天使からの “殺人予告”なのか。それとも「ミス霧舎学園」を決めるエンジェルクイーンコンテストが標的なのか。学園ラブコメディーと本格ミステリーの二重奏、「霧舎が書かずに誰が書く!」“霧舎学園シリーズ”。十一月のテーマは見立て殺人

 前作を読んでから間が開きすぎて、もう覚えてない… それでも普通に読めるんですが、なんというか殺人なんかが日常化しているというか、みんな感覚が麻痺ってませんかというぐらい淡々としてますな。一応トリックを順に用意してというのは凄いと思いつつも…うーん、一気読みというか全部で1冊の方が良いのでは?

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2010年12月02日

[感想] 『ロードサイド・クロス』/ジェフリー・ディーヴァー

 ロードサイド・クロス

 著者:ジェフリー・ディーヴァー
 出版社:文藝春秋 単行本
 発売日:2010-10-28
 価格:¥ 2,500
 ISBN:4163297200

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 尋問の天才キャサリン・ダンス、ネットにひそむ悪意に挑む。陰湿なネットいじめに加担した少女たちが次々に命を狙われた。いじめの被害者だった少年は姿を消した。“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスが少年の行方を追う一方、犯行はエスカレート、ついに死者が出る。犯人は姿を消した少年なのか?だが関係者たちは何か秘密を隠している―。幾重にもめぐらされた欺瞞と嘘を見破りながら、ダンスは少しずつ真相に迫ってゆく。完全犯罪の驚愕すべき全貌へと

 相変わらず分厚いなりに、勢いで読めます。といってもこちらのシリーズはライムシリーズほどのジェットコースターの爽快感は無かったですかね。前作『スリーピング・ドール』に絡んだ展開がちょっと邪魔に思えるところが残念です、知ってないとダメだから。また、ダンスのキネシクスに関しても以前の凄さというのが薄まってきたかなとも。ディーヴァーであるから展開は裏裏という風で、読者が先読みしてしまうのですが、それでもまあ楽しめたかなという引っ張り方でしょう。でも、やっぱりライムの方がいいかなー

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