2010年09月26日
[感想] 『見えない復讐』/石持浅海
見えない復讐
著者:石持 浅海
出版社:角川書店 単行本
発売日:2010-09
価格:¥ 1,680
ISBN:4048740938
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エンジェル投資家・小池規彦の前に現れた大学院生・田島祐也。仲間と三人でベンチャー企業を起ち上げたばかりの田島は小池に出資を求めに来たのだ。やがて小池は田島の謎めいた行動から、彼が母校・東京産業大学に対しての復讐心を抱いていることを見抜く。実は小池も田島と同じく大学への恨みを抱えたまま生きていたのだ―
復讐のために企業した若者、復讐をしてもらうために資金を投資したスポンサー。あり得ないほどの推理の突き詰め、深読み度合いが気になるところですが、個人的には好きでしたかね。ラストの展開も意外といえば意外でしたし。
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2010年09月19日
[感想] 『からくりがたり』/西澤保彦
からくりがたり
著者:西澤 保彦
出版社:新潮社 単行本
発売日:2010-08
価格:¥ 1,470
ISBN:4104608025
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女教師との爛れたセックス、妹の同級生との情熱的な交歓…。高校三年の冬、自死した青年が遺していた、みだらな空想を綴った奇怪な日記。日記にまつわる人間が、つぎつぎと酸鼻な事件に巻き込まれていく。毎年、大晦日から元旦への一夜に起こる殺人、被害者はすべて女性―。事件の現場に必ず姿を現す謎の男“計測機”とはいったい何者なのか。
どことなく関連を持つ連作短編。若干のエロ要素ありで、まあ確かに昔の西澤さんのようにSFというか不思議な要素を含んでいるのですが、なんというかそれがロジカルとはちょい異なる本当の不思議ともとれるあたりが不完全燃焼。幻想風に傾いてますねー、雰囲気は嫌いじゃないんだけどミステリとは方向性が反対方向だと思いました。う~ん、好みによって感想が分かれそうです。
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2010年09月13日
[感想] 『空想オルガン』/初野晴
空想オルガン
著者:初野 晴
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング) 単行本
発売日:2010-09-01
価格:¥ 1,575
ISBN:4048740970
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吹奏楽の“甲子園”普門館を目指すハルタとチカ。ついに吹奏楽コンクール地区大会が始まった。だが、二人の前に難題がふりかかる。会場で出会った稀少犬の持ち主をめぐる暗号、ハルタの新居候補のアパートにまつわる幽霊の謎、県大会で遭遇したライバル女子校の秘密、そして不思議なオルガンリサイタル…。容姿端麗、頭脳明晰のハルタと、天然少女チカが織りなす迷推理、そしてコンクールの行方は?『退出ゲーム』『初恋ソムリエ』に続く“ハルチカ”シリーズ第3弾。
吹奏楽部大会編見たいな一冊かな、例の如く日常の謎+恋愛のミステリ。今回は恋愛少な目か。なんか今回の一冊は後味にもやもやが残る重い話ばかりだったように感じられ、爽快感がないって点が今ひとつだったかなと。物語は上手くできてるんでしょう、ついでに伏線なんかを張ってるんでしょうが、後で大きなドカンくると、その片鱗はもっとこれまでのシリーズの中にも出てきて良いんじゃないかなとも思ったりしてます。小規模ならいいんですが。ま、今作は重く爽快感がなかったな、ってのが感想でした。
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2010年09月10日
[感想] 『ハナシがうごく!』/田中啓文
ハナシがうごく! 笑酔亭梅寿謎解噺 4
著者:田中 啓文
出版社:集英社 単行本
発売日:2010-02-26
価格:¥ 1,995
ISBN:4087713415
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笑いと涙の青春落語ミステリー第4弾! ツッパリ落語家・竜二にCDリリースのオファーが!? 師匠の梅寿はついに人間国宝に!? 芸人としての大きな迷いに直面し、それでも落語という芸の奥深さに魅了されていく竜二の、感動の成長譚。
もう、落語のエンタメ小説のようになってて、元のミステリ風味はなくなっちゃいましたかねー、謎登場しないし… まあ、これはこれで面白いんですよ主人公が師匠に翻弄されながら、新しい落語の世界目指すような感じもあって。そう新しいんでしょうね、古い落語の世界の殻を破っていると感じさせてくれるのが。それでいて、古きよき落語ってのも漂ってて… まあ落語を聞いたことないんですが… でも、そろそろ物語りの結末ってのを見たいなーと思ってしまいます。
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2010年09月08日
[感想] 『STEINS;GATE 円環連鎖のウロボロス(1)』/海羽超史郎
STEINS;GATE─シュタインズゲート─ 円環連鎖のウロボロス(1) (富士見ドラゴン・ブック)
著者:海羽 超史郎
出版社:富士見書房 文庫
発売日:2010-08-20
価格:¥ 819
ISBN:4829145935
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秋葉原の地を舞台に、狂気のマッドサイエンティスト「鳳凰院凶真」…を自称する厨二病大学生、岡部倫太郎の時空を超えた物語が始まる。過去に送信できる「Dメール」が引き起こす、原作ゲームと似て非なる世界線の目撃者となれ!―ああ、すべては「運命石の扉」の選択のままに。― エル・プサイ・コングルゥ ―
Xbox版ではずっぽりとはまりましたが、それのノベライズということで… 各登場人物の音声が脳内変換してくれ、かつてプレイしたときの興奮が。読んでるうちに手に汗かいてたし… や、要所要所は上手いこと割愛されていますが、結構いい感じに仕上がってるように思えます。まあ、プレイした記憶があるので補完されてるって部分はあるかもしれませんが。若干ゲーム版とは違う展開(世界線がズレてる?)もあり、そういったところが次の巻(下巻?)にて同収集つけるのかなーというところです。楽しみ。
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2010年09月04日
[感想] 『再びラストホープ』/浅暮三文
再びラストホープ (パリの悪党たち)
著者:浅暮 三文
出版社:東京創元社 文庫
発売日:2010-08-11
価格:¥ 924
ISBN:4488445020
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東堂のフライがコンテストに入賞したことを機に、フランスはパリへと海外出張を決め込んだ国分寺の釣具店『ラストホープ』の面々。東堂と刈部、そして李の三人は、海外の釣り師や釣具店に、入賞したフライを卸して“世界進出”を、ともくろんだものの… 同時期、フランスの片田舎で、役場の出納係が不慮の死を遂げる。村の裏金の行方を知る人物の死に、浮足立つ村の中心人物たち。そこで、蛇の道は蛇と、パリでスカウトした『ラストホープ』の面々に、裏金の奪還を依頼することになるが―――
んー、ラストホープの面々とある村の対立グループと、もういっちょ別の立場の人物が入り混じっての陰謀合戦ですかね。同時進行でいろんなことが発生し、上手くごっちゃごちゃになっているのが結構好み。ややこしい部分もありますが、それをどう収集つけるのかとニヤニヤ読んでました。ひねりってほどのものはないですが、普通にサスペンスというのかなんというのか、物語の展開を楽しめたなーってな一冊でした。
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2010年09月01日
[感想] 『小鳥を愛した容疑者』/大倉崇裕
小鳥を愛した容疑者
著者:大倉 崇裕
出版社:講談社 単行本(ソフトカバー)
発売日:2010-07-29
価格:¥ 1,575
ISBN:4062163497
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警視庁捜査一課で活躍していた鬼警部補・須藤友三。ある現場で銃撃を受けて負傷し、やむなく最前線を離れることに。数ヵ月後、リハビリも兼ねて容疑者のペットを保護する警視庁総務部総務課動植物管理係に配属され…た途端、今まで静かだったこの部署に、突如、仕事の依頼が次々と舞い込む。刑事時代にはあり得なかった現場、に“驚愕”の須藤。動植物保護だけのはずが、なぜか事件の捜査にまで踏み込むハメになり、腕がなる!? 元捜査一課・鬼警部補の前に立ちはだかったもの。それは可愛くも凶暴な―――
容疑者の飼っていた動物を保護するような部署の話というか、実際にそんな部署があるのかどうかはわかりませんが。基本的に動物絡みの視点から事件の真相を見破っていくという、独特でシンプルなミステリでした。結構そのシンプルさは好きです。動物の知識ってのもちょい絡みますが基本安楽椅子探偵の本格もの。久しぶりに正統派なのを読んで昔懐かしいものを感じました。
