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2010年07月28日

[感想] 『八月の魔法使い』/石持浅海

 八月の魔法使い

 著者:石持浅海
 出版社:光文社 単行本(ソフトカバー)
 発売日:2010-07-17
 価格:¥ 1,470
 ISBN:4334927181

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 危険だ。関わりあいになるのはあまりにも危険だ。でも、恋人からのSOSに応えないわけにはいかない。入社7年目の若きサラリーマン、経営陣を揺るがす “あってはいけない文書”の謎に挑む! 役員会議室と総務部で同時に提示された“工場事故報告書”が、混乱を引き起こす! これはいったい何だ? たまたま総務部に居合わせた草食系サラリーマンは、役員会議室で事件に巻き込まれた恋人を救えるのか。

 企業内の問題を論理で突き詰めて原因を探っていくという、若干ミステリとは色合いが違うかもしれませんが、ロジックパズルとして面白かったなーと。まあ暴走しているところなんかもありますが、その辺はいつもの石持節ではあります。しかし策士というか、微妙にやらしい人間書かせると上手いなと思ってしまったり。身近にこんなやらしい人が欲しいような欲しくないような。

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2010年07月25日

[感想] 『天冥の標(3) ―アウレーリア一統』/小川一水

 天冥の標 3 アウレーリア一統

 著者:小川 一水
 出版社:早川書房 文庫
 発売日:2010-07-10
 価格:¥ 924
 ISBN:4150310033

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 西暦2310年、小惑星帯を中心に太陽系内に広がった人類のなかでも、ノイジーラント大主教国は肉体改造により真空に適応した“酸素いらず”の国だった。海賊狩りの任にあたる強襲砲艦エスレルの艦長サー・アダムス・アウレーリアは、小惑星エウレカに暮らす救世群の人々と出会う。伝説の動力炉ドロテアに繋がる報告書を奪われたという彼らの依頼で、アダムスらは海賊の行方を追うことになるが…。シリーズ第3巻。

 これは、1巻で登場した各立場の人たちを、以降の巻でピックアップしていっているような感じなんですかねー? これはこれで、宇宙に出た人々の物語ですが、種族間(?)のつながりはあまり見えず、《酸素いらず》の一族の立場なんかが描かれているのかな。壮大な宇宙史ということだけあって、巻ごとに独立した物語ではあるものの、ちりばめられたキーワードが気になるところですね。全部の関連をまとめて整理しないと繋がりが見えにくいですが…

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2010年07月21日

[感想] 『ふたりの距離の概算』/米澤穂信

 ふたりの距離の概算

 著者:米澤 穂信
 出版社:角川書店(角川グループパブリッシング) 単行本
 発売日:2010-06-26
 価格:¥ 1,470
 ISBN:404874075X

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 春を迎え、奉太郎たち古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げてきた。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は長距離を走りながら新入生の心変わりの真相を推理する!

 マラソン中の記憶の中の推理。ほわっとしている雰囲気なのに多少なりの冷たさを含んでいるような。結構短いわりには充実してる一冊だったかなとも。あー、しかしこの新人の役回りなんかは好きだったんですが~

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2010年07月20日

[日常] 梅雨が明けまして、夏です

 サイト更新はサボりだすと本当に更新できなくなりますね、twitterなんかはお手軽でたまにつぶやいたりはしてるんですが…
 ということでお久しぶりです、なんとか元気にしています。

 さて、たまりにたまっていた感想を25作品もアップ。もう一言感想っぽくてなんだかわからないものもありますが、読書記録的な意味合いでアップです。読んだ本数のカウントにも役立ててますので。面白かったなーと記憶にあるのは『魔法使いの弟子たち』/井上夢人、『白戸修の狼狽』/大倉崇裕、『暁英 贋説・鹿鳴館』/北森鴻、『貴族探偵』/麻耶雄嵩ってところでしょうか。ちなみに北森さんのは断筆の未完作品です。

 近況としては、不況がまだ続いているためそれほど忙しくもなく、読書欲も低迷しなんとなく読む本だけ読み、あとはFF11をまったりと…
 そう、FF11が悪いのですよ、ええ。フレはいないのでソロまったりな感じですが、なんかやってしまうのです、ううう…

 そんな感じで今年も半分過ぎて…後半もまったりやりますとも、更新は適度に続けたいところですね。

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2010年07月19日

[感想] 『忙しい蜜月旅行』/ドロシー・L・セイヤーズ

 忙しい蜜月旅行

 著者:ドロシイ・L・セイヤーズ
 出版社:早川書房 文庫
 発売日:2005-06-23
 価格:¥ 1,050
 ISBN:4151754016

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 劇的な出会いを果たしたハリエットとピーター卿はようやく結婚にこぎつけた。記者やうるさい親族を遠ざけて、新婦の故郷近くへハネムーンにでかけたものの、滞在先の屋敷には鍵が掛かり、出迎えるはずの屋敷の主人の姿は見あたらない。やがて、主人が死体で見つかると、甘く楽しいはずの蜜月の旅は一転、犯人捜しの様相を呈し…本格ミステリ黄金時代を築き、後世の探偵小説に絶大なる影響を与えた著者の代表作。

 ピーター卿&ハリエットの最終章ということで、蜜月旅行です。まあ、タイトルの通りにあっという間に事件に巻き込まれて…となりますが、結構人間くさい感じの恋愛話にミステリのおまけが付いたのかなというような読み方をしました。バンターの出番もばっちりで、終わりを飾るよい作品かなーというところです。ハリエットは丸くなってる印象でしたが。ミステリ色は意外に薄いとも思いますので、まあ後日談的な読み方がいいのかもしれませんね。

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2010年07月15日

[感想] 『蒼林堂古書店へようこそ』/乾くるみ

 蒼林堂古書店へようこそ

 著者:乾 くるみ
 出版社:徳間書店 文庫
 発売日:2010-05-07
 価格:¥ 660
 ISBN:4198931518

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 書評家の林雅賀が店長の蒼林堂古書店は、ミステリファンのパラダイス。バツイチの大村龍雄、高校生の柴田五葉、小学校教師の茅原しのぶ―いつもの面々が日曜になるとこの店にやってきて、ささやかな謎解きを楽しんでいく。かたわらには珈琲と猫、至福の十四か月が過ぎたとき…。乾くるみがかつてなく優しい筆致で描くピュアハート・ミステリ。

 古本屋でのほんわか日常ミステリ、と見せかけてミステリの紹介だったのでは? 他愛のない日常の謎に関しては、まあそれほどの興味は引かず、途中で登場人物が追加された件もよく意図がつかめず。だらだらーと読み終わったですかね。個人的にはこういう行き着けの古本屋ってのにはあこがれます。あえて言うならあそこイメージなのかな?

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2010年07月10日

[感想] 『ソード・ワールド2.0リプレイ マージナル・ライダー(4)』/田中公侍

 ソード・ワールド2.0 リプレイ マージナル・ライダー(4)

 著者:田中 公侍
 出版社:富士見書房 文庫
 発売日:2010-06-19
 価格:¥ 693
 ISBN:4829145854

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 アルフォート王国の危機を救ったラファル一行。一息ついたのもつかの間、バスティアンの許婚が消息不明になってしまった。その手がかりを掴みに“竜の里” へ向かうが、なんと“竜の試練”を受けることに―。ついにあの馬フェチ主人公ラファルがドラゴンで大空を駆け巡る!?さらに、キャンペーン始まって以来、最大規模のプレイヤー10人による超大型セッションを実行!他にも、ギミック満載のダンジョンアタックや、選択したシナリオによって物語が大きく変化する「セレクトシナリオシステム」など、大胆なチャレンジ満載の大好評リプレイ、堂々完結。

 マージナル・ライダーも最終巻。いやはや、へっぽこは馬フェチも立派な冒険者に成長しましたとも。色々な選択をプレイヤーに問うという形式のこのリプレイですが、思った以上に立派かつ意に沿った展開へと導き、TRPGとしても上手くいってるなーと思いました。実際、投げやりや効率重視になるとまた違う展開にもなるでしょうにねー こういうプレイにはちょいとあこがれたりします。

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2010年07月05日

[感想] 『11人のトラップミス』/蒼井上鷹

 11人のトラップミス

 著者:蒼井 上鷹
 出版社:双葉社 単行本(ソフトカバー)
 発売日:2010-05-18
 価格:¥ 840
 ISBN:4575007803

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 叔父の家に借金を頼みに行ったら、叔父の妻を殺すと脅迫する、犯人からの身代金要求電話を代わりに受けちゃって……『トラップミス』などなど、あいかわらず間の悪い、不運な男がどしどし登場し、蒼井節は今回も健在! 短編5本、間にショートショート6本、充実のミステリー・イレブン!

 不規則な短編集で、トラップミスによるミステリというか… おそらく全体を通じての仕掛けもあるんでしょうが、私には分からなかったです。それぞれはいつもながらの人の悪さを描いた感じで、まあそれなりに面白かったかなと。もう少し全体の仕掛けが分かりやすかったりするといいんですけどねー

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2010年07月01日

[感想] 『この国。』/石持浅海

 この国。

 著者:石持 浅海
 出版社:原書房 単行本
 発売日:2010-06-10
 価格:¥ 1,890
 ISBN:4562045825

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 一党独裁の管理国家であるこの国では国家に対する反逆はもっとも罪が重く、人材育成をなにより重要視するこの国では小学校卒業時に児童の将来が決められ、非戦平和を掲げるこの国では士官学校はたんなる公務員養成所となり、経済の豊かなこの国では多くの女性が売春婦としておとずれ、文化を愛するこの国では「カワイイ」をテーマに博覧会が開かれる。そこで起こる「事件」の真の犯人は、やはりこの国自身なのかもしれない―――

 今の世の中よりも少し堅苦しく、そして豊かでもある国でのテロと警察組織の対立。不満とは、自由とは、悪とは、を問うているようでもあります。連作短編でもありますので、結構読みやすいかなという点はよかったですかね。結構面白かったと思いますが、その思想哲学になると微妙かな。

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