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2010年06月30日

[感想] 『貴族探偵』/麻耶雄嵩

 貴族探偵

 著者:麻耶 雄嵩
 出版社:集英社 単行本
 発売日:2010-05-26
 価格:¥ 1,470
 ISBN:4087713520

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 自らは推理をしない「貴族」探偵、登場。推理などという〈雑事〉はすべて、使用人任せ… 「趣味」探偵の謎の青年が、生真面目な執事や可愛いメイド、巨漢の運転手などを使い、難事件を解決する。知的スリルに満ちた本格ミステリー!

 貴族が使用人に推理させるのです。ということで、探偵と付いていますが、探偵するのは下々の使用人たち。そう、複数の頭脳明晰な使用人を使ってこそ貴族探偵の醍醐味というか。設定の主はオブラートにつつまれ、背後関係は見えないものの、その怪しさ大爆発なところが面白い感じかも。探偵してないのに偉そうだったり、それでいていいところをさらっていくわけで、こういう使用人欲しいですねー、主人を立てる立てる。

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2010年06月25日

[感想] 『蝦蟇倉市事件2』/アンソロジー(米澤穂信、他)

 蝦蟇倉市事件2

 著者:秋月 涼介、北山 猛邦、米澤 穂信、村崎 友、越谷 オサム、桜坂 洋
 出版社:東京創元社 単行本
 発売日:2010-02-24
 価格:¥ 1,785
 ISBN:4488017622

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 海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉。この街ではなぜか年間平均十五件もの不可能犯罪が起こるという。マンション、レストラン、港に神社、美術館。卒業間近の大学生、春休みを迎えた高校生、会食中の社会人、休日を過ごす教師。舞台も人も選ばずに、事件はいつでも起こっている―。様々な不可思議に包まれた街・蝦蟇倉へようこそ!今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華競作アンソロジー第二弾。

 不可能犯罪多発都市のアンソロジー第二段です。今回はなんというか地味であんまり印象には残ってないんですよね、やはり目立たない犯罪っぽいというか、日常っぽいというか。蝦蟇倉市としての個性発揮の、もっとすごいのが読みたいですかねー まあ、今作の感想にあまりなってないですが、こんな感じで。

投稿者 FOOL : 21:38 | コメント (0) | トラックバック

2010年06月20日

[感想] 『ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち(8)』/秋田みやび

 ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち(8)

 著者:秋田 みやび
 出版社:富士見書房 文庫
 発売日:2010-05-20
 価格:¥ 651
 ISBN:482914582X

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 行方不明になったソラを追い“帳の島エイデル”へとやって来たジークたち。島民の信頼を得て、居場所を聞き出し向かったものの彼女の姿はすでになく、代わりに謎の美女からのお誘いが… ついに巨大決戦兵器までをも手に入れて、フェイダン地方を巻き込んだ大事件に立ち向かう我らが“ぞんざい勇者団”。行く手に待つのは、神か魔王か、それともGMのダイス目か。

 ぞんざいな彼らもすっかり強くなっちゃって… 前回の続きで一部のプレイヤーに焦点があたったり、マスターの転がし具合で人間的に成長(?)したりといつもながらのノリプレイで普通どおり楽しめたかなと。もう少し続くのかな?

投稿者 FOOL : 20:15 | コメント (0) | トラックバック

2010年06月15日

[感想] 『死体をどうぞ』/ドロシー・L・セイヤーズ

 死体をどうぞ

 著者:ドロシー・L・セイヤーズ
 出版社:東京創元社 文庫
 発売日:1997-04
 価格:¥ 1,029
 ISBN:4488183085

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 砂浜にそびえる岩の上で探偵作家ハリエット・ヴェインが見つけた男は、無惨に喉を掻き切られていた。手元にはひと振りの剃刀。見渡す限り、浜には一筋の足跡しか残されていない。やがて潮は満ち、死体は流されるが……? さしものピーター卿も途方に暮れる難事件。幾重もの謎が周到に仕組まれた雄編にして、遊戯精神も旺盛な第七長編!

 引き続きピーター卿&ハリエットです。前作では動きの無かったハリエットですが、今回は死体の発見者となり探偵としての出番ですね。登場人物も限られており、どうやってそのアリバイやら謎やらを解き明かすかと思ってみれば、まさかのその結末ですか… うーん、ありなんでしょうか、うーん…

投稿者 FOOL : 19:14 | コメント (0) | トラックバック

2010年06月10日

[感想] 『毒を食らわば』/ドロシー・L・セイヤーズ

 毒を食らわば

 著者:ドロシー・L. セイヤーズ
 出版社:東京創元社 文庫
 発売日:1995-11
 価格:¥ 714
 ISBN:4488183069

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 裁判官による説示。被告人ハリエット・ヴェインは恋人の態度に激昂、袂を分かった。最後の会見も不調に終わったが、直後、恋人が激しい嘔吐に見舞われ、帰らぬ人となる。医師の見立ては急性胃炎。だが解剖の結果、遺体からは砒素が検出された。被告人は偽名で砒素を購入しており、動機と機会の両面から起訴されるに至る… ピーター卿が圧倒的な不利を覆さんと立ち上がる第五弾。

 ピーター卿シリーズでハリエットが登場する未読作を読もうかと思いまして、手に取りました。まずは毒殺犯とされたヒロインを助けるところから。ほんと、直感で「犯人じゃない!」としているところがなんというか。展開としては非常に地味で証言の下取り繰り返しみたいな。それほど目立つところもなく淡々と終わりましたとさ。でも、なんか古き時代の推理小説って感じでよかったかも、です。

投稿者 FOOL : 23:13 | コメント (0) | トラックバック

2010年06月05日

[感想] 『暁英 贋説・鹿鳴館』/北森鴻

 暁英 贋説・鹿鳴館

 著者:北森鴻
 出版社:徳間書店 単行本
 発売日:2010-04-16
 価格:¥ 1,995
 ISBN:419862934X

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 明治十年、日本政府に雇い入れられた若き英国人建築家―のちの鹿鳴館建造担当者―ジョサイア・コンドルは、横浜港に降り立ち、外務卿井上馨らと対面する。工部大学校造家学科教授兼工部省営繕局顧問としてのコンドルの多忙な日々が始まった。日本趣味の昂じたコンドルは画家河鍋暁斎に弟子入りし、「暁英」という雅号をもらう。一方でコンドルは、来日の仲介をした国際商社ジャーデン・マセソン社から、ある密命を帯びていた。それは、銀座煉瓦街の設計を担当した後に忽然と姿を消した、ウォートルスというアイルランド人建築技術者の消息を調べることだった。コンドルはやがて、時代が大きく動く際に必然的に生じる、濃くて深い闇の中に、自分が足を踏み入れてしまったことを知る―――

 北森さんの遺作であり、未完の歴史モノでもあります。海外から訪れた設計技師が陰謀とかかわっていくという、すごい読み応えあり、これから結末へ向かってラストスパートというところで断筆となっていました。そこまででも実に面白く魅力的な作品であっただけに残念であります。完成してたら代表作になりそうな作品だっただけに。ただ、未完となっていても、楽しめる分は楽しめますので、ファンの方であれば是非手にとってみては、と思います。

投稿者 FOOL : 21:59 | コメント (0) | トラックバック

2010年06月01日

[感想] 『攪乱者』/石持浅海

 攪乱者

 著者:石持 浅海
 出版社:実業之日本社 新書
 発売日:2010-04-15
 価格:¥ 880
 ISBN:440850520X

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 コードネーム『久米』『輪島』『宮古』のテロリスト三人。彼らは一般人の仮面をかぶりながら、政府転覆をめざすテロ組織の一員である。組織は、暴力や流血によらない方法で現政府への不信感を国民に抱かせようとしていた。彼らに下された任務は、組織が用意したレモン三個をスーパーのレモン売り場に置いてくるなど、一見奇妙なものであった。任務の真の目的とは何か。優秀な三人の遂行ぶりが引き起こす思わぬ結果とは。テロ組織の正体は。そして彼らの運命を翻弄していく第四の人物の正体は―――

 何故それを行うのか?変わった指令を受けたテロリストが、その行為はいったい何の為のテロなのかを推理(?)するという異色な感じのミステリというところでしょうか? 各メンバーで視点が移り変わり初期から中期、後期の話へとシフトしていきます。それぞれ過剰に考えさせられるというところはあるものの、テンポも悪くなく、スイスイと読めました。まあ、結末はちょい後味悪でしたが、ありですかねー

投稿者 FOOL : 23:07 | コメント (0) | トラックバック