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2010年04月30日

[感想] 『こぼれおちる刻の汀』/西澤保彦

 こぼれおちる刻の汀

 著者:西澤 保彦
 出版社:講談社 単行本
 発売日:2010-03-30
 価格:¥ 1,785
 ISBN:4062160455

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 宇宙パトロール隊が見た奇妙な楕円体とは? 宇宙ステーションで起きた不思議な現象とは? 殺された老女が中学時代に遡行? 時代の異なる物語が意外な形で…

 3つの異なる世界軸の物語というか、SFになるのかな。あとがきなどを見ていると、非常に初期の作品の焼き直しということで、小道具を使いすぎてかえって読みにくくなってないですか?という印象を。SFだからという部分もあるかもしれませんが、興味というかワクワク感というかが強く現れてこない?それぞれの話の引きが弱く、途中で話が変わるので、ひきつけられずズルズルと終わってしまったという感じがしました。若干「う~む」でしたね。

投稿者 FOOL : 15:50 | コメント (0) | トラックバック

2010年04月25日

[感想] 『うさぎ幻化行』/北森鴻

 うさぎ幻化行

 著者:北森 鴻
 出版社:東京創元社 単行本
 発売日:2010-02-24
 価格:¥ 1,995
 ISBN:448802534X

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 突然この世を去ってしまった、義兄・最上圭一。優秀な音響技術者だった彼は、「うさぎ」に不思議な"音のメッセージ"を遺していた。圭一から「うさぎ」と呼ばれ、可愛がられたリツ子は、早速メッセージを聞いてみることに。環境庁が選定した、日本の音風景百選を録音したものと思われるが、どこかひっかかる。謎を抱えながら、録音されたと思しき音源を訪ね歩くうちに、「うさぎ」は音風景の奇妙な矛盾に気づく――

 事故で無くなった人物が残した"音"の風景の軌跡を訪ねて…というところで、読者から直接見えない人物の足取り及び雰囲気を浮き彫りにしていくという物語になるのかな。話の回を追うにつれ、側面が浮かび上がり、そして語り手の仕掛け、ラストへと続く伏線など静かに漂わせているような感じでしょうか。こういう展開の話は結構好きです、後味は微妙でしたが。

投稿者 FOOL : 23:47 | コメント (0) | トラックバック

2010年04月20日

[感想] 『災転』/霞流一

 災転(サイコロ)

 著者:霞 流一
 出版社:角川書店(角川グループパブリッシング) 文庫
 発売日:2010-03-25
 価格:¥ 740
 ISBN:4043729049

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 墓石がありえない形で曲がっていた。その責を問われた碑工師の飛崎漂二は、調査に乗り出すが、次々と奇怪な現象と殺人がおこる。身体の内側から刺された傷、内臓に巣食う魔物、降ってきた死体、隙間なく生えてくる顔…。焼死した非業の女が残した「サイコロ」の謎とは?呪詛の存在を感じた飛崎は、美人巫女で、霊力の研究者でもある九能空美と共に、連続殺人の謎を暴いていく!!怒涛の、奇想天外ホラー。

 まあ、いつもの霞ならではの物理トリックの結果がそのままホラーに転じたというか、なんとういか。むしろホラーとわかっちゃうことで、変に物理トリックのネタを考えないでよい分理解は早いのかもしれませんが。ノリなんかは好きなんですがそういう思考面が流されてしまったかなと。以外にシリーズ化しそうな印象もありです。

投稿者 FOOL : 20:45 | コメント (0) | トラックバック

2010年04月15日

[感想] 『ソード・ワールド2.0リプレイ マージナル・ライダー(3)』/田中公侍

 マージナル・ライダー(3) ソード・ワールド2.0リプレイ

 著者:グループSNE
 出版社:富士見書房 文庫
 発売日:2010-03-20
 価格:¥ 651
 ISBN:4829145773

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 人族と竜族の盟約の証である呪歌"竜の歌"が蛮族に漏れた事を受け、竜族が住むルデアへと向かったラファル一行。そこで、"竜の儀式"に必要な"竜珠"を見つけ出して欲しいと頼まれるのだが、果たして……

 TRPGとしては珍しく、大きな分岐、境界線上に立たせてプレイヤーに選ばせるという、GMとしては各進行にともなうシナリオを想定しておかないといけないめんどくさいことをしているなーと感じたり。いや、なかなかにそれぞれのプレイヤーが考えて行動している色合いが強く出ているようで面白かったですよ。

投稿者 FOOL : 21:43 | コメント (0) | トラックバック

2010年04月10日

[感想] 『ブラザー・サン シスター・ムーン』/恩田陸

 ブラザー・サン シスター・ムーン

 著者:恩田 陸
 出版社:河出書房新社 単行本
 発売日:2009-01-23
 価格:¥ 1,470
 ISBN:4309019005

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 ねえ、覚えてる? 空から蛇が落ちてきたあの夏の日のことを――本と映画と音楽……それさえあれば幸せだった奇蹟のような時間。

 人生の一部を切り出した三人の人物の視線での物語り。ひどく中途半端でただ淡々と各々が歩んできた人生、そして今を描いた青春小説になるのでしょうか? 物語には起伏や謎というものはそれほどなく、もちろん結末もなく、関連しつつも異なる視点からみると見え方が違うというぐらいの物語というべきかなんと言うべきか。つまんないってわけではないですが、微妙でしたねー

投稿者 FOOL : 22:41 | コメント (0) | トラックバック

2010年04月05日

[感想] 『六月の夜と昼のあわいに』/恩田陸

 六月の夜と昼のあわいに

 著者:恩田 陸
 出版社:朝日新聞出版 単行本
 発売日:2009-06-19
 価格:¥ 1,575
 ISBN:4022506040

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 よび覚まされる記憶、あふれ出る感情、たち上がる論理。言葉によって喚起される、人間のいとなみ。ミステリー、SF、私小説、ファンタジー、ルポルタージュ…あらゆる小説の形式と、恩田作品のエッセンスが味わえる「夢十夜」的小説集。フランス文学者・杉本秀太郎による詩、俳句、短歌に秘められた謎と、希代の新鋭画家による十のイメージに誘われた、摩訶不思議な十の作品世界。

 短編かあるいはそれ以下のショートショートで情景を思い浮かべるかのような文章を綴った作品という感じですかね。イメージを優先しており、物語というほどのものでもなく全然物足りないというのが感想です。なんでしょうか、詩に近いような。なので、私としては期待外れというか、評価は低いです。

投稿者 FOOL : 22:39 | コメント (0) | トラックバック