2010年02月28日
[感想] 『堂場警部補の挑戦』/蒼井上鷹
堂場警部補の挑戦
著者:蒼井 上鷹
出版社:東京創元社 文庫
発売日:2010-02-28
価格:¥ 777
ISBN:4488491014
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玄関のチャイムが鳴った時、まだ死体は寝袋に入れられ寝室の床の上に横たわっていた。液晶画面を見ると、緑色のジャージを着た若い男が映っていた。「おはようございます、ドーバです。電話でパントマイムのレッスンをお願いしていた―」招かれざる客の闖入により、すべてがややこしい方向へ転がり始める「堂場刑事の多難な休日」など、当代一のへそ曲がり作家による力作四編。
いつもどおり、いやらしい感じの蒼井作品。事件があり、堂場警部補なる人物が登場し、快刀乱麻のごとく解決とはならずに、やらしい感じに結末を迎えていくというか… 最初はシンプルで面白い推理小説になるかと思っていたんですが、見事というべきか当てをはずしてくれまして、二作目も予想外になり、さあ慣れた三作目でも、というように斜め上に行きますよね。その割りに面白かったというのとは違うあたりが微妙です。
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2010年02月27日
[感想] 『ジャンピング・ジェニイ』/アントニイ・バークリー
ジャンピング・ジェニイ
著者:アントニイ・バークリー
出版社:東京創元社 文庫
発売日:2009-10-29
価格:¥ 966
ISBN:4488123066
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屋上の絞首台に吊された藁製の縛り首の女―小説家ストラットン主催の“殺人者と犠牲者”パーティの悪趣味な余興だ。ロジャー・シェリンガムは、有名な殺人者に仮装した招待客のなかの嫌われもの、主催者の義妹イーナに注目する。そして宴が終わる頃、絞首台には人形の代わりに、本物の死体が吊されていた。
パーティーから開始されるため、多くの登場人物が一度に登場し、誰が誰やらと思って読み難さを感じていました。で中盤に入ろうとする頃に、やっと事件が起こります。しかし、そこからの展開が通常のミステリとは異なる展開で面白い。探偵は殺人である証拠をつかむものの、客観的視点でみれば探偵にも可能な殺人。探偵が相談した人物からはお前が犯人じゃないのかと疑われ、犯人を探そうとするものの、被害者は皆から嫌われていた人物。もはや事件をいかに自殺へと導くか… うんうん、なかなかの変化球、そして真相を表すべくラストの一言、いや以外なほどに楽しめたかなと思いました。オススメ。
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2010年02月26日
[感想] 『人類は衰退しました 5』/田中ロミオ
人類は衰退しました 5
著者:田中 ロミオ
出版社:小学館 文庫
発売日:2010-01-19
価格:¥ 630
ISBN:4094511830
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わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の“調停官”であるわたしのお仕事。そしてこの仕事に就く前、多くの時間を過ごしたのが“学舎”と呼ばれる人類最後の教育機関です。寄宿舎で出会った友人たち。RYOBO230r。秘密の倶楽部・のばら会。感傷に浸るにはまだ早いのに、なぜ思い出すの…? 里に現れた侵略者! 奮還チームを組んで地下に潜ったわたしたち―死亡!? ピロリロリンでCONTINUE。
や、なんかさくさく夢中になって読み終わってしまいました。前半はシリアスな話っぽく、そして後半ははっちゃけたギャグみたいな。妖精さんののほほーんとした雰囲気、でもまさかのリアルすぎにもニンマリしたりで大満足かも。意外とこうギャップを感じさせてくれる一冊みたいな。しかし、あれですな、Wizがきっと大好きなんでしょうな、ACなんてほとんどのゲームで登場しないし、そして核爆だし。いやー面白かったです。
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2010年02月25日
[新刊情報] 2010年03月
小川、西澤、霞は買うと思けど、霞がホラー…?
3月1日 『極限脱出 9時間9人9の扉 オルタナ(下)』/黒田研二 講談社BOX 【Amazon】
3月4日 『リベルタスの寓話』/島田荘司 講談社ノベルス 【Amazon】
3月4日 『完全犯罪研究部』/汀こるもの 講談社ノベルス 【Amazon】
3月5日 『激走』/鳥飼否宇 小学館文庫 【Amazon】
3月5日 『天冥の標2 救世群』/小川一水 ハヤカワ文庫
3月5日 『微睡みのセフィロト』/冲方丁 ハヤカワ文庫
3月5日 『月は無慈悲な夜の女王』/ロバート・A・ハインライン ハヤカワ文庫
3月5日 『冥談』/京極夏彦 メディアファクトリー 【Amazon】
3月10日 『目覚めよと彼の呼ぶ声がする』/石田衣良 文春文庫
3月10日 『ソロモンの犬』/道尾秀介 文春文庫
3月10日 『まんまこと』/畠中恵 文春文庫
3月11日 『サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ』/大崎梢 創元推理文庫 【Amazon】
3月11日 『警官倶楽部』/大倉崇裕 祥伝社文庫 【Amazon】
3月12日 『紙魚家崩壊 九つの謎』/北村薫 講談社文庫 【Amazon】
3月12日 『λに歯がない』/森博嗣 講談社文庫 【Amazon】
3月12日 『星と半月の海』/川端裕人 講談社文庫 【Amazon】
3月15日 『ミステリー短編集 名探偵誕生』/はやみねかおる 角川つばさ文庫 【Amazon】
3月17日 『さよならのためだけに』/我孫子武丸 徳間書店
3月20日 『マージナル・ライダー(3) ソード・ワールド2.0リプレイ』/田中公侍 【Amazon】
3月24日 『100人館の殺人』/山口芳宏 東京創元社 【Amazon】
3月24日 『川に死体のある風景』/歌野晶午、黒田研二、大倉崇裕、佳多山大地、綾辻行人、有栖川有栖 創元推理文庫 【Amazon】
3月25日 『ミステリは万華鏡』/北村薫 角川文庫
3月25日 『災転(サイコロ)』/霞流一 角川ホラー文庫
3月25日 『六蠱の躯 死相学探偵3』/三津田信三 角川ホラー文庫
3月26日 『光媒の花』/道尾秀介 集英社 【Amazon】
3月27日 『ミハスの落日』/貫井徳郎 新潮文庫
3月29日 『こぼれおちる刻の汀』/西澤保彦 講談社
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2010年02月24日
[感想] 『このどしゃぶりに日向小町は』/鳥飼否宇
このどしゃぶりに日向小町は
著者:鳥飼 否宇
出版社:早川書房 単行本
発売日:2010-01-25
価格:¥ 1,680
ISBN:4152091029
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暗雲立ち込める山中のサナトリウムの前に、20年前解散した伝説的ロックバンド鉄拳の元メンバーが集結した。薬物依存症で脱退し、闘病の末亡くなった天才ギタリスト・ルビー。その遺体は即日茶毘に付され、形見の紙片には暗号めいた文字が記されていた。ルビーの死に不審を抱いたメンバーたちは真実を追って病院の門扉を叩く。それが新たな崩壊への序曲だとも知らず……… 迫りくる嵐が呼ぶ衝撃の結末とは―――
これまでの作品にもちょくちょく登場していたバンド鉄拳にまつわるサスペンスかな、ミステリではないですね。研究施設内での攻防(?)みたいになってますが、最後まで読むと、なんというか、うーんうーん… 他作品の小ネタを含めた暴走小説といいますか、音楽という芸術も爆発だーと言わんばかりの崩壊理論というか、ぬう。ま、お好きにしてください、というところですかね。
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2010年02月21日
[感想] 『増補版 三度目ならばABC』/岡嶋二人
増補版 三度目ならばABC
著者:岡嶋 二人
出版社:講談社 文庫
発売日:2010-02-13
価格:¥ 730
ISBN:4062765500
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幻の未収録作品「はい、チーズ!」を加え、織田貞夫と土佐美郷の「山本山コンビ」シリーズが生まれ変わった! 三度の銃撃事件に隠された事件の真相、仮装パーティーで起きた暗闇密室殺人、プールを用いた驚くべき殺害方法。岡嶋二人ならではのトリックとアイデアの魅力溢れる、7編のミステリー。
久しぶりに読むと面白いですよね、やっぱり。上から読んでも、下から読んでもの山本山コンビによるユーモアミステリ。これまでの文庫では未収録だった一編を追加した一冊。個人的には『十番館の殺人』の、再現ドラマ上で矛盾が出てきて犯人を突き止めざるを得ないという展開が好きですね。それにしても、黒電話とかやっぱり古いんですが、それでも今に通用するという感じがあっていいですねー ところで山本山のCMを見なくなって長いですが、まだありますよね?
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2010年02月19日
[感想] 『恋文の技術』/森見登美彦
恋文の技術
著者:森見 登美彦
出版社:ポプラ社 単行本
発売日:2009-03-05
価格:¥ 1,575
ISBN:4591108759
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一筆啓上。文通万歳!―― 人生の荒海に漕ぎ出す勇気をもてず、波打ち際で右往左往する大学院生・守田一郎。教授の差し金で、京都の大学から能登半島の海辺にある実験所に飛ばされた守田は、「文通武者修行」と称して、京都にいる仲間や先輩、妹たちに次から次へと手紙を書きまくる。手紙のなかで、恋の相談に乗り、喧嘩をし、説教を垂れる日々。しかし、いちばん手紙を書きたい相手にはなかなか書けずにいるのだった。青春の可笑しくてほろ苦い屈託満載の、新・書簡体小説。
全編、守田一郎から送られる片側の手紙であるにもかかわらず、相変わらずの森見節でどんな返信が返ってきて、どんな物語が進行しているかがおぼろげにも見えてくるところが面白い! スピードダッシュで一気に引き込んで、ちょっと中盤は中だるみかなと思いつつも、後半再び息を吹き返したように新しい展開を見せてくれました。うん、なんというか同じ人物のいろいろな面や文通ならではの趣きがあるというか。手紙が書きたくなる一冊です。もうちょっと先まで読んでみたいけど、それは手紙の世界じゃないから終わりなんですよね。あー面白かった。
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2010年02月16日
[感想] 『朝日のようにさわやかに』/恩田陸
朝日のようにさわやかに
著者:恩田 陸
出版社:新潮社 単行本
発売日:2007-03
価格:¥ 1,470
ISBN:4103971088
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ビールについての冒頭から、天才トランペッターや心太へ話題は移り、最後は子供の頃に抱いていた謎の解明へと至る―― 虚実の狭間を、流れる意識のごとく縦横に語る表題作他、ホラー、ミステリ、SF、ショートショート等々、恩田陸のあらゆる魅力がたっぷり詰まった、物語の万華鏡。
うーん、ジャンルもいろいろで、ショートショートぐらいのものから中篇程度とバラバラな作品集。統一感がないからか、印象に残る作品ってのもそれほどなく、淡々と読んじゃったって感じだったかもしれません。風呂敷広げもないし、こじんまりとおちついてる? 『麦の海に~』の番外編の『水晶の夜、翡翠の朝』、『あなたと夜と音楽と』とミステリ色のあるものがやはり好みかな。まあまあ、でした。
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2010年02月15日
[日常] のんびりまったり
ちょっとサボり気味で、がっつりとアップ。いまさら新刊とかアップしてもというところもありますが…
やはりなんか読書ペースがいまひとつです。とくに短編を読むと1編で満足してしまうのか、がくんと足が落ちます。寒いからでしょうかねー?とりあえず今読んでる本は図書館本なんで早く読み終わらないと、という感じです。
とりあえず近況でした。とくにこれといってないけど…
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2010年02月11日
[感想] 『ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち(7)』/秋田みやび
ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち(7)
著者:秋田 みやび
出版社:富士見書房 文庫
発売日:2010-01-20
価格:¥ 630
ISBN:4829145722
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蛮族たちの進攻を撃退し、湖の国ルーフェリアを守ることに成功した“ぞんざい勇者団”たちは、それぞれの休息をとっていた。そんな中、近くの村で騎獣が消えるという事件が。連絡のつかないメンバーの代わりにマギテックのタビット・イスミーシャと鞭使いの少女ニゲラを加え急遽調査に乗り出したジークたちだが… 新キャンペーン開始早々、惨事勃発!? GMの思惑も遙かに越えるTRPGならではの超展開、心して読もう。
メンバーを一部入れ替えての新キャンペーン開始です。いやなんというかいきなりの大惨事+まさかのGMのシナリオ破綻ショートカット判明で、予想外な展開すぎて、さすがTRPGだなーと思ったり。新参者たちはさすがにキャラがまだ薄いというか、他がぞんざいすぎて個性ありなんですが、今後どういうポジションに収まるか、と、シナリオをどう修正してくるかが楽しみかもしれません。
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