2009年10月31日
[感想] 『初恋ソムリエ』/初野晴
初恋ソムリエ
著者:初野 晴
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング) 単行本
発売日:2009-10-02
価格:¥ 1,680
ISBN:4048739980
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廃部寸前の弱小吹奏楽部に所属する穂村チカと上条ハルタ。吹奏楽部の甲子園「普門館」を目指して日々練習を重ねる二人に、難事件が?
吹奏楽部の恋のライバル二人を主人公とした『退出ゲーム』の続編で、日常の謎+恋愛のミステリです。いや、なんというか変わり者というべき登場人物のオンパレードが面白いです。ミステリだから謎があって、それを解き明かすというスタンスはあるものの、どっちかというと変わり者との絡みとそれぞれの価値観の違いみたいなところが面白いんじゃないかなと。何しろ要素としては暗いものを含んでいそうなのに、それを吹き飛ばすような何かがありますから。ついでにじわじわと増える吹奏楽部員は、やがてオーケストラへと成長できるのでしょうか?
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2009年10月28日
[感想] 『新釈 走れメロス 他四篇』/森見登美彦
新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)
著者:森見 登美彦
出版社:祥伝社 文庫
発売日:2009-10-15
価格:¥ 562
ISBN:4396335334
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あの名作が京都の街によみがえる!? 「真の友情」を示すため、古都を全力で逃走する21世紀の大学生(メロス)(『走れメロス』) 恋人の助言で書いた小説で一躍人気作家となった男の悲哀(『桜の森の満開の下』) ――馬鹿馬鹿しくも美しい、青春の求道者たちの行き着く末は? 誰もが一度は読んでいる名篇を、新世代を代表する大人気著者が、敬意を込めて全く新しく生まれかわらせた、日本一愉快な短編集。
馬鹿大学生のはっちゃけた話から、しんみり深く来る話まで。元ネタはメロスぐらい(それすら曖昧ですが)でも面白く読めました。というか原作をとどめているかどうかすらわからない。おそらく原料まで戻して別の話にして、ちょっと元味がでるくらいなんだろうなぁと思ったり。やはり愉快なのは、暴走する展開を見せる『走れメロス』、これはあの大学でしょうに。あとは『百物語』なんかもじわりとした部分が好みかも。また、全体的につながりがある点なんかもよかったかなと思います。
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2009年10月27日
[新刊情報] 2009年11月
欲しい本、あんまり無いか…
11月5日 『レクイエム 私立探偵・桐山真紀子』/二階堂黎人・千澤のり子 講談社ノベルス
11月10日 『夜想』/貫井徳郎 文春文庫
11月10日 『12番目のカード (上)』/ジェフリー・ディーヴァー 文春文庫
11月10日 『12番目のカード (下)』/ジェフリー・ディーヴァー 文春文庫
11月10日 『片耳うさぎ』/大崎梢 光文社文庫
11月13日 『εに誓って』/森博嗣 講談社文庫
11月13日 『迷路館の殺人 新装改訂版』/綾辻行人 講談社文庫
11月18日 『球体の蛇』/道尾秀介 角川書店
11月25日 『SOSの猿』/伊坂幸太郎 中央公論新社
11月25日 『赤い糸』/蘇部健一 早川書房
11月27日 『晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)』/大崎梢 創元推理文庫
11月27日 『虚ろな感覚』/北川歩実 創元推理文庫
11月27日 『サム・ホーソーンの事件簿VI』/エドワード・D・ホック 創元推理文庫
11月28日 『フィッシュストーリー』/伊坂幸太郎 新潮文庫
11月28日 『ちんぷんかん』/畠中恵 新潮文庫
11月30日 『天地明察』/冲方丁 角川書店
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2009年10月26日
[メモ] イベントとかいろいろ
■大倉崇裕講演会
日時:11月14日(土)開場13:00/開始14:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス以学館4号
入場料:500円
学祭みたいですね、行くかも。
■巡・金田一耕助の小径
日時:10月1日~11月30日まで
場所:岡山県倉敷 (JR伯備線・井原鉄道、清音駅スタート)
内容:本陣殺人事件で金田一耕助が巡った場所をたどります
以下のようなイベントもあり
◎本陣殺人事件トリックの再現
10月11日(日)、10月25日(日)、11月8日(日)、11月22日(日)
→もちろん、「あれ」です
◎1000人の金田一耕助
金田一コスプレで参加
11月22日(日)
こちらも行く予定。本陣の再現を見ます。
■関ミス連
日時:12月6日(日)
場所:大谷大学内(詳細未定)
入場料:1000円
ゲスト:綾辻行人
ここで情報を確認。
まだ未定が多そうですね。
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2009年10月24日
[感想] 『サマーウォーズ』/岩井恭平
サマーウォーズ
著者:岩井 恭平
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング) 文庫
発売日:2009-07-25
価格:¥ 580
ISBN:4044288224
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小磯健二は、憧れの先輩・篠原夏希にアルバイトを頼まれ、長野県の田舎に同行することに。夏希の曾祖母を中心にご親戚に囲まれながらも、大役を果たそうと頑張る健二のもとに、謎の数列が届く。数学が得意な彼は、夢中で答えを導きだすが、翌朝世界は一変していた。世界の危機を救うため、健二と夏希、そして親戚一同が立ち上がる。熱くてやさしい夏の物語。
映画を見てからこちらを読みました。若干細部が変化していますが、基本に忠実なノベライズという感じでしょうか。心理描写が多くなっているので「なぜ」と思っていた部分には解がつきます、また恋愛要素も濃くなっているのかな。逆に映像がないとOZの描写なんかはイメージしにくい点はありますが、それなりに面白かったと思います。映画また見たいなー
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2009年10月22日
[感想] 『午前零時のサンドリヨン』/相沢沙呼
午前零時のサンドリヨン
著者:相沢 沙呼
出版社:東京創元社 単行本
発売日:2009-10-10
価格:¥ 1,995
ISBN:4488024491
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ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな初。はたして、須川くんの恋の行方は――― 第十九回鮎川哲也賞受賞作。
最近流行の青春ミステリです。まあミステリといっても日常の謎であり、青春恋愛要素の方が強い印象でしたが。非常にきれいに複線が張られており、最後にきちんと回収しているところなど、きっちりとした本格だなと思ったりします。ただ、主人公とヒロインの性格がいまひとつに感じてしまったのが微妙なところ。草食系で不安定なところは別にいいんですが、最後の最後に「誰?」と思わんばかりの成長っぷりがどうなのよ、と。また、性格の割には青春エンジョイしてるんじゃないのというところで揺らぎを感じましたね。
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2009年10月20日
[感想] 『天冥の標(1) ―メニー・メニー・シープ』/小川一水
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉
著者:小川 一水
出版社:早川書房 新書
発売日:2009-09-30
価格:¥ 693
ISBN:415030968X
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天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉
著者:小川 一水
出版社:早川書房 新書
発売日:2009-09-30
価格:¥ 693
ISBN:4150309698
【Amazon】
西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープは入植300周年を迎えようとしていた。しかし臨時総督のユレイン三世は、地中深くに眠る植民船シェパード号の発電炉不調を理由に、植民地全域に配電制限などの弾圧を加えつつあった。そんな状況下、セナーセー市の医師カドムは、“海の一統”のアクリラから緊急の要請を受ける。街に謎の疫病が蔓延しているというのだが…小川一水が満を持して放つ全10巻の新シリーズ開幕篇。
長編のシリーズものの開始です。植民星でのクーデータのようなものからスタートです。医師、女性議員、若き船長が物語りの主軸となり、植民星メニー・メニー・シープの世界をさりげなく見せながら物語は進んでいきます。多くの人物が入れ替わり立ち代わり登場しますが、意外とスムーズに頭に入ってくるのは、それぞれの役割がはっきりしているからかな。丁度いい感じの盛り上がりを継続して、物語最初の結末に「なにー!?」ですよ、ええ。いや、まさかこんな展開で話が終わるとは… あとがきなんかを見てると今後の展開も怖いのですが、いやはやどう続くのか楽しみです。
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2009年10月11日
[感想] 『セイギのチカラ』/上村佑
セイギのチカラ
著者:上村 佑
出版社:宝島社 単行本
発売日:2009-06-15
価格:¥ 1,365
ISBN:4796667059
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巨大ネットカフェ「サラマンダー」で、女子高生が首を切られ惨殺。目撃者はゼロ!犯人は女の幽霊だ!という噂くらいの情報しかない事件に警察もお手上げ。この難事件に(なぜか?)立ち上がったのは6人の男と1人の美女。チャットで知り合った彼らには、(何の役に立つのかわからないけど…)超能力という武器があった。念力でティッシュが5ミリ浮かんだ!テレビに映ってる女子アナのブラのホックがはずれた!30センチもテレポート!犬としゃべった! ……で、どうなる。
結構たいしたこと無いとされる超能力者たちが、”悪”を懲らしめるという王道エンタメなのかな。読んでて単純に楽しいし、地味な能力も使い方で上手く作用するという点もグッド。といっても能力が成長するのはどうかなと思ったりもしましたが… ただ、若干読み辛さもあったかもというのが、敵側の視点と精神面の描写。でもまあ、なにも考えず楽しめるので、煮詰まってるときなんかはオススメかもしれませんね。
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2009年10月08日
[感想] 『身代わり』/西澤保彦
身代わり
著者:西澤 保彦
出版社:幻冬舎 単行本
発売日:2009-09
価格:¥ 1,470
ISBN:4344017269
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高校2年生・鯉登あかりが自宅で殺害された。おかしなことに彼女の遺体のすぐ脇に、巡回中の明瀬巡査の遺体があった。その5日前、辺見祐輔の後輩・曾根崎が女性を襲ったものの、反撃され死亡するという事件があり…
お久しぶりのタックシリーズ。『依存』の続きということで、タック&タカチの出番は後半になり、ボアン先輩が話を引っ張ります。印象としてはシリーズ再開もそうだし、タックの復活のためのリハビリ事件という感じを受け、複雑ではないんだけど、それなりの謎は存在し、ちょっとしたことで一気に結末までたどり着けるタイプというところでしょうか。純朴なミステリ、といったら変かな。しかし読んでるとやはり楽しいのがこのシリーズですよね、久しぶりの安槻市でした。
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2009年10月07日
[感想] 『15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った』/新城カズマ
15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った
著者:新城 カズマ
出版社:集英社 文庫
発売日:2009-09
価格:¥ 670
ISBN:4086305097
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高校生・徳永準が書きかけた自殺予告メールがネットに流出。友人・笹浦は東京のどこかにいる彼を見つけ出し、自殺を止めるために捜索隊を結成。チェーンメールのようにどんどん広まっていく徳永のメールを読んだ彼を見知らぬ少年少女たちが、携帯電話で連絡しあいながら大晦日の街を駆け回る! ライトノベル史上〈もっとも長い一日〉。
自殺を行おうとする少年と、それを止めようとする捜索隊のドタバタ。最初はやはり人物紹介みたいな感じになるのかなというところで、話の軸が転々と。スピード感と場の混乱度合いがマッチしていて結構グイグイと読めました。なんとなく『蓬莱学園の初恋』を感じたりも。全6冊ということらしいので、のんびりと続編を読み進めようかなと思います。
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