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2008年02月29日

[感想] 『官能的 四つの狂気』/鳥飼否宇

 官能的――四つの狂気

 著者:鳥飼否宇
 出版社:原書房 ハードカバー
 発売日:2008/01/24
 価格:¥ 1,680
 ISBN:4562041374

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 変態する変態助教授・増田米尊のストーキングフィールドワーク中、ターゲットの女性が公園のトイレで惨殺される。「唯一の」目撃者・増田の話が事実だとすれば増田以外に犯人がいなくなってしまうのだが…… そこへ増田の助手、変態ウォッチャーの千田まりが、なんと現場に落ちていたという「凶器」を持ってやって来る。ディクスン・カーの名作になぞらえた四つの事件―――狂気に、変態数学者ならではの超絶思考で挑む!

 うーん、一応は本格ミステリなんでしょうが、なんというかやっちゃった感がふつふつと漂う、そんな一冊でした。最初の方からある仕掛けについては、どうせいつもの鳥飼なんだろうな、と思って読んでいたので、最後の最後に大笑い、と、いいんですけど、うーむ。変態ならではの思考はOKなんですけど、できれば事件も変態的であったら合わせて面白かったのかなとも。事件はまあ普通(でもないのかもしれませんが)なんで、あり得る推理というか。微妙です。

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2008年02月28日

[感想] 『阪急電車』/有川浩

 阪急電車

 著者:有川 浩
 出版社:幻冬舎 単行本
 発売日:2008/01
 価格:¥ 1,470
 ISBN:4344014502

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 電車は、人数分の人生を乗せて、どこまでも続かない路線を走っていく――― 片道わずか15分。そのとき、物語が動き出す。

 関西を走る阪急電車の今津線を舞台とした物語。往路と復路で物語をわけ、一駅一駅の区間、そのとき電車に乗り合わせた人の出会い、ちょっとした出来事を連ねて行く、まあある種連作短篇とも取れる作品です。非常に良い作品と感じました。恋の始まり、人生の転機、別れの兆し。全く繋がりのなかった人間と、たまたま乗り合わせた電車で言葉を交わし、変化するその後の人生。ほっとさせてもらったり、暖かな気分にさせてもらったり。今津線、乗りに行ってみたいな、と思わせる、そんな作品です。おすすめです。

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2008年02月23日

[感想] 『ホルモー六景』/万城目学

 ホルモー六景

 著者:万城目 学
 出版社:角川書店 単行本
 発売日:2007/11
 価格:¥ 1,365
 ISBN:4048738143

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 このごろ都にはやるもの、恋文、凡ちゃん、二人静。四神見える学舎の、威信を賭けます若人ら、負けて雄叫びなるものかと、今日も京にて狂になり、励むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。 このごろ都にはやるもの。元カレ、合コン、古長持。祇園祭の宵山に、浴衣で駆けます若人ら、オニと戯れ空騒ぎ、友と戯れ阿呆踊り。四神見える王城の地に、今宵も干戈の響きあり。挑むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。古今東西入り乱れ、神出鬼没の法螺試合、若人たちは恋謳い、魑魅魍魎は天翔る。京都の街に咲き誇る、百花繚乱恋模様。都大路に鳴り渡る、伝説復古の大号令。変幻自在の第二幕、その名も堂々「ホルモー六景」、ここに推参!

 前作「鴨川ホルモー」の設定を生かしつつ、サイドストーリーで恋愛を扱った物語です。これにより世界観というか、枠が広がったと思います。いや、ほんとに面白かったですよ。主人公視点じゃないため、色々な方向からのホルモーとそれに携わる人間、笑いもあるし感動もあります。『丸の内サミット』なんて、次の展開を想像すると笑えるし、『同志社大学黄竜陣』なんて、この後どうなるんだろうかと興味深々だったりします。短編というところが、上手くまとまる丁度いい長さなのかなとも思いつつ、次回作、是非とも出して欲しいと期待しつつ待ちましょう。「孤のは」も登場していたので、なんなら『鹿男~』との競作でも。

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2008年02月21日

[感想] 『吹雪の山荘 赤い死の影の下に』/リレー小説(笠井潔、他)

 吹雪の山荘―赤い死の影の下に (創元クライム・クラブ)

 著者:笠井 潔、岩崎 正吾、北村 薫、若竹 七海、法月 綸太郎、巽 昌章
 出版社:東京創元社 単行本
 発売日:2008/01
 価格:¥ 2,100
 ISBN:4488012175

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 大晦日の夜、それぞれの思惑を胸に、吹雪の山荘に偶然集まったナディア・モガールたち。年が明ける直前、”幽霊山荘”と呼ばれる山荘で首無し死体が発見される.吹雪で周囲と隔絶されたなか、謎の究明に乗り出す名探偵の面々。首無し死体の謎、そして呪われた山荘の呪縛を解くことが出来るのか―――

 ものの見事に物語が転がったという印象を受けるリレー小説でした。探偵役として、各著者の代表すべき探偵たちが登場。事件が起これば、彼ら探偵たちがどんどんと語りだし、思い思いの方向へと推理を展開。まさかの設定が生き残り、とんでもない結末へと… 正直その展開を拾い上げなくても、もっと一般的なところでケリをつけて欲しかったというのが希望ですが、まさかの… いやはや、ラストを纏め上げた巽さん、おつかれさまでした、ですね。

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2008年02月19日

[感想] 『夜よ鼠たちのために』/連城三紀彦

 夜よ鼠たちのために

 著者:連城 三紀彦
 出版社:新潮社 文庫
 発売日:1986/04
 価格:¥ 378
 ISBN:4101405026

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 脅迫電話に呼び出されて出かけた総合病院の院長が殺され、続いて、同じ病院の内科部長の死体が発見された。見つかった二人の死体は、首に針金を二重に巻きつけられ、白衣を着せられていた。何故二人がこんな姿で殺されたのか? そして、「妻の復讐のために殺した」という犯人の電話の意味は? 表題作ほか、人間の心の奥に潜む闇を描くサスペンス6編。

 不思議なんですが文章的に哀愁を誘う雰囲気が漂ってきます。人間ドラマという面があるのと同時に、仕掛けられたトリックが古風ながらも技ありです。ただ、やはり雰囲気が前面に押し出されているため、読み終わって少したつと全部同じように思えて、「これ」という記憶が余り残っていないのです。うーん、情の漂うものは、私にはあんまり向かないのかなぁ?

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2008年02月18日

[感想] 『銀河北極』/アレステア・レナルズ

 銀河北極 (レヴェレーション・スペース 2)

 著者:アレステア・レナルズ
 出版社:早川書房 文庫
 発売日:2007/12/14
 価格:¥ 987
 ISBN:4150116458

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 2303年、イラベル・ベーダ船長が乗り組む旅客星間船イロンデル号は、ハイパー豚の宇宙海賊セブンの罠にかかり、辺境の彗星上で捕獲されてしまう。信頼を寄せていた副長マルカリアンの裏切りで、冷凍睡眠処置をされた乗客の一部を連れ去られたイラベルはマルカリアンと乗客を追って、遥か銀河の果てへと向かった! 数万年におよぶ銀河の追跡行を無類のスケールで描いた表題作ほか、5篇を収録する宇宙史作品集。

 表題作のスケールは大きいですね。とんでもない追っかけごっことその結末はなんというか、壮大すぎ。とそんな宇宙の物語がいろいろと収録されているわけですが、独特の世界の特殊な物語で、結構楽しめましたとも。ゲームっぽい作品とか、他の作品の某登場人物のでる物語とか。落としどころも綺麗でかつダークなものも多く、やられたーみたいな印象が残って、次こそは、になるんですよ。なかなかにおすすめだったりします。

投稿者 FOOL : 20:14 | コメント (0) | トラックバック

2008年02月17日

[日常] 自動販売機で売るもの?

 駅の自動販売機で見かけました。
 
 コーンポタージュスープやおしるこは、確かに自動販売機で売っていますが、スープカレー? さすがに怖くて手を出せませんでした。 というか、これ単体で飲むものなんでしょうか…

 ところで、久々に体重を量ると、予想もしない増加でした。メタボやばし、運動しないとWiiFitで。

投稿者 FOOL : 22:52 | コメント (0) | トラックバック

2008年02月14日

[感想] 『Boy's Surface』/円城塔

 Boy’s Surface

 著者:円城 塔
 出版社:早川書房 単行本
 発売日:2008/01
 価格:¥ 1,470
 ISBN:4152088907

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 初恋の不可能性を巡る物語を語る写像の物語『Boy's Surface』、読者を読む恋愛小説機関『Your Heads Only』、そして書き下ろし作品を収録した数学者的純愛小説。

 正直全然分かりませんでした。もう、単純にそれだけです。多次元空間の話とか、何かを行なうためのプログラムの話とかなんですけど、小説というよりも論文チックで、書いている内容を理解しようにも理解できず、ただ文字を追いつづけて終わったなあというもの。読まなくてもよかったかもしれません、ほんとに。もう少し小説風であればいいのですが、なんでしょう、読者をほっておく小説というやつです。高度な数式をわかりやすくというわけではなく、そのまま説明されてもダメでしょう、そんなもんです。しかし、黄色に続いてピンクとはねぇ… もういいや。

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2008年02月12日

[感想] 『誓い・陰謀・巣立ちの日 新ソードワールドRPGリプレイ集Waltz5』/篠谷志乃

 新ソード・ワールドRPGリプレイ集Waltz 5

 著者:篠谷 志乃
 出版社:富士見書房 文庫
 発売日:2008/01
 価格:¥ 693
 ISBN:4829145188

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 魔術師オリガの電撃に倒れたディケイの遺体を前に、彼の復活を誓うキーナたち。だが、死者復活の道は果てしなく遠い。コネも、資金もない彼らが何とか探り出した手がかりは、ドレックノールの地下に住む「ある者」だった… ディケイへの想いを抱えるキーナのため、ブランシュとアイルは危険な会見に臨む。

 ディケイの死によって微妙に人間関係のロールプレイが進展しており、シナリオ以上に意外な展開が。プレイヤーさん達は赤面しつつやっているんだろうなーと思うと笑いが。シナリオ的には甘いと感じる部分もありつつ、人間ドラマ、あるいは昼メロというリプレイは面白く、珍しいものがみられたなーという感想です。一応これにてWaltzシリーズは完結ということで、よいリプレイだったなーという印象が残りました。

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2008年02月11日

[日常] 三連休あけて

 土曜日に大雪に見舞われ、あっというまに体調を崩してしまいました。金曜日くしゃみばかりでていたので、とうとう花粉症になっちゃったかとも思ったのですが、風邪でした。

 あんまりコレといって何もしていませんので、最近買った本一覧でも。
 ・『阪急電車』/有川浩
 ・『Boy's Surface』/円城塔
 ・『妙なる技の乙女たち』/小川一水
 ・『官能的』/鳥飼否宇
 あ行の作家が多いです。読まなきゃ。

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