2008年01月31日
[感想] 『バベル島』/若竹七海
バベル島
著者:若竹 七海
出版社:光文社 文庫
発売日:2008/01/10
価格:¥ 560
ISBN:4334743625
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イギリス・ウェールズ北西部。彼の地の伯爵は長年「バベルの塔」建設に取り憑かれていた。六十年の歳月をかけて完成した日、悪夢の惨劇が―――(『バベル島』) 残業の夜、男は急停止したエレベーターに閉じ込められてしまう。中にはもう一人、髪の長い女が。そのビルには幽霊が出るという噂があって…(『上下する地獄』) 11編の短篇を収録した短編集。
一応ホラーなのかもしれませんが、微妙にヌルイ怖さの作品もありますね。最初のほうは短編の最後のほうの文言が次の作品のタイトルに繋がるしりとりかとも思ったのですが、どうやら一部だけみたいですね。さて、日常の怪異ですが人によっては怖い、人によってはなんだそりゃ、そんなもんです。取りようによってはユーモアでもあるわけです。なもんで人を選ぶんでしょうね。私の好みで行くと『回来』がベストでした。田舎から脱出したいのに…という一品。逆に『追いかけっこ』みたいに特殊な書き方をした作品は、イマイチな印象でした。まあ、そんな短編集でしたね。
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2008年01月27日
[映画] 『キサラギ』
キサラギ スタンダード・エディション
出演:
監督:佐藤祐市
販売元:キングレコード DVD
発売日:2008/01/09
価格:¥ 3,990
ASIN:B000WDTFEM
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自殺したD級アイドル・如月ミキの一周忌にファンサイトを通じて集まった5人の男を描いた作品。もちろんネットでの繋がりなもんで初対面、最初はファンという話題だが、一人があれは自殺じゃなくて殺人だったんじゃないのか、という風に方向がおかしな方向へと進む物語。
結構ミステリしてまして、閉ざされた部屋の中で会話をすると、次々と新しい真実が明らかになって、またそれに応じて展開が二転三転していくあたりは上手いなあ、と。しかも個性ある俳優たちによる演技には笑いの要素もつまっており、緊張→笑い→緊張と心地よいテンポが飽きを追いやってくれて、沈むことなく驚きと感動の結末へと達するわけです。ほんと、面白かったです。おすすめですよ。こういう映画が好きですね。
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2008年01月26日
[日常] 映画が途中で…
ほんとは別目的地へ出かけようといっていたのですが、急遽中止になったので、映画へ。クリスティ原作の『ゼロ時間の謎』を観てきました。感想は下に。
んで、映画ですが途中で唐突に映像が消え、会場の電気がつくというハプニング(?)が発生したのです。こんなこと初めてですとも。で、なんか原因はよくわからなかったんですが、5分ぐらい中断状態が続いて、そのあと無事に再開されたんですが、映画が終わった後にお詫びということで、次回ただで映画を観ることが出来る招待券をいただきました。得した気分。
その後は、家でごろごろし、レンタルで借りてきた『キサラギ』も観賞なのですよ。こちらは笑いあり、意外に本格ミステリで非常に楽しめてしまったわけです。『キサラギ』の感想は明日にでも。
さて、現状の今年の戦績は映画はミステリ系を3作、小説はSFを1作、ミステリを1作と、小説より映画のほうが多いというレアな状態ですとも。ははは。
投稿者 FOOL : 23:37 | コメント (0) | トラックバック
[映画] 『ゼロ時間の謎』
クリスティの『ゼロ時間へ』の映画化です。原作は読んだかどうかすら覚えていません…
さて、映画ではいきなりいろんな登場人物の最初の視点から始まるわけですが、それぞれの人間関係がまったくわからないのですよ、うーん。で、女性同士の嫉妬やら、遺産やら、過去の事件やらが一気に噴出して、まずは事故か事件かという出来事が発生。その間にもいろんな登場人物たちの「なにかありそうな」行動とかが演出としてあり、誰もが怪しそう、という状態。
中盤でやっと事件は発生し、探偵役でもある警察の介入が。ここからが意外と早いのです。証拠が山のようにみつかり、容疑者もコロコロと移り、そして重要な目撃証言で結末へ。うーん、なんとなく消化不良というか、トリック的にはクリスティらしいけど驚きが少なかったという印象ですね。ついでにあの犯人だとあの事件、時間的に無理なんじゃないのという思いも… ちょっと期待していたほどじゃなかったかな、という作品でした。原作のほうが驚きがあるのかな、という思いがあります。
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2008年01月23日
[感想] 『タカイ×タカイ』/森博嗣
タカイ×タカイ
著者:森 博嗣
出版社:講談社 新書
発売日:2008/01/11
価格:¥ 998
ISBN:406182578X
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「あんな高いところに、どうやって死体を上げたのでしょう?」 有名マジシャン・牧村亜佐美の自宅敷地内で発見された他殺死体は、奇妙なことに、地上約十五メートルのポールの上に掲げられていた。被害者は、前夜ファンと牧村の会食中に消えたマネージャだった。事件関係者の調査依頼を受けた≪探偵≫鷹知祐一朗は、複雑に絡み合う人間関係の糸を解きほぐし、犯人の意図と事件の意外な真相に迫る。
このシリーズを読んでいて不思議なのは、他のミステリでは主体となるはずの事件が、ほんと世間話単位のただの副産物になることなのかな、と。主人公(と思われる人物)はほんと事件と直接のかかわりはなく、知り合いの探偵が調査を引き受けたから、それをお手伝いでもしましょうかレベルで、調べられることだけを調べ放置、2,3週間なんて簡単に経過し、調査でわかったことを世間話として聞いて、勝手に意見を言っているだけだろうな、と。ドラマやニュースに対して勝手に意見を言っているのと同じような感覚なんです。で、それでもミステリ小説として何故成り立つんだろう、という疑問があるわけです。まあ、人間関係の変化、進行がある種このシリーズの面白いところなわけで、やはり事件は副産物なのか… だから動機とかどうでもいいんですよね、すごいよな、やっぱりある意味。
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2008年01月22日
[映画] 『魍魎の匣』
最初の『姑獲鳥の夏』からは関口だけが役者が交代されたシリーズ二作目。それなりに面白かったと思います。
1作目から比べると、榎木津、中禅寺敦子の雰囲気はいい感じと思いました。個別である誘拐事件、新興宗教の関連、バラバラ事件は考えてみればあまり一つに入れ込むわけでもなく、いいバランスで配分されており、上手い具合にまとまっていったんじゃないかなと、今考えたら思います。まあ、あっさりしているところもあり、あっという間に犯人わかっちゃったよみたいなところもありますが。で、問題は木場。あまりにもぐだぐだじゃないですか。最後のほうなんて全部木場が悪いんじゃないかと思えるんですが…
というわけで、まあそれなりに楽しめたと思いますよ。わかりやすかったですし。再び原作を読んで比較してみたいところですね。
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2008年01月21日
[感想] 『啓示空間』/アレステア・レナルズ
啓示空間
著者:アレステア レナルズ
出版社:早川書房 文庫
発売日:2005/10
価格:¥ 1,470
ISBN:4150115338
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その内側には「啓示空間」があり、驚異の科学技術が隠されているといわれる謎の空間シュラウドからただ一人生還したダン・シルベステは、リサーガム星で異星種族の遺跡を発掘中、その滅亡の原因を解く鍵として、中性子星ハデスを指し示す手がかりを得るが… 99万年前の異星種族絶滅の謎、巨大ラム・シップ内の暗闘、中性子星に隠された秘密などを背景に、人類の滅亡をかけた戦いをグランドスケールで描く迫真の宇宙SF。
とにかく分厚くて長いです。考古学者、宇宙船の軍事部門担当、暗殺者の三つの視点から描かれる壮大なストーリーです。序盤は独立した物語がちょっとずつ進み、非常にもどかしい感じです。中盤にはいり、各物語が交差しはじめるわけですが、やはりもどかしい、進まない印象が… 終盤になって、物語も大きな流れの中に入り、やっとヒートアップ、一気に結末へ、となるのですが、物語が長すぎて、ストーリーというよりもやっと終りですかという思いが。面白くないというわけでもないのですが、スピーディーにテンポよく展開してくれたほうが嬉しかったですね。ちなみに、私はレナルズの短篇を読んでからだったので、ある程度用語などを知っており、理解しつつ読めたのですが、いきなりだとちょいと分からないことだらけかもしれませんね。さあ、次はさらに分厚い『カズムシティ』かな。
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2008年01月20日
[日常] 今年もよろしくお願いします
遅ればせながらですが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
と、まあ遅い挨拶です。本読みのサイトですから一冊ぐらいは本を読んでからと思っていたんですが、一冊目がなかなか読み終わらなくてですね、やっと読み終わり更新、となったわけです。
一冊目はSFです。アレステア・レナルズの『啓示空間』、分厚かったですよ。実に1039ページは、文庫本3冊ぐらいに相当するでしょうかね。今年はSFも適度に読んでいきますとも。
あとは、映画の『魍魎の匣』も観ました。それなりに面白かったと思いますよ。
ということで、すでに1月後半になっちゃいましたが、2008年開始です。
