« 2007年08月 | メイン | 2007年10月 »

2007年09月24日

[感想] 『探偵ガリレオ』/東野圭吾

 探偵ガリレオ (文春文庫)

 著者:東野 圭吾
 出版社:文藝春秋 文庫
 発売日:2002/02
 価格:¥ 540
 ISBN:4167110075

 【Amazon

 突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮かんだデスマスク、幽体離脱した少年…… 警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。

 ドラマ化するという話を聞いて読みました。一作一作、科学的な不思議を学者先生が解き明かす物語。結構淡々と必要なところだけが語られるという感じで、良くも悪くもしっかりとしたミステリという印象でした。まあ、ミステリに登場する助教授なんてこんなものかな、という部分は共通していそうですが。それにしても湯川は佐野史郎イメージらしいじゃないですか、ドラマって…

投稿者 FOOL : 23:20 | コメント (0) | トラックバック

2007年09月23日

[感想] 『Rのつく月には気をつけよう』/石持浅海

 Rのつく月には気をつけよう

 著者:石持 浅海
 出版社:祥伝社 単行本
 発売日:2007/09
 価格:¥ 1,470
 ISBN:4396632878

 【Amazon

 湯浅夏美と長江高明、熊井渚の3人は大学時代からの呑み仲間。毎回誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける恰好のネタ元だ。酔いもまわり口が軽くなったところで盛り上がるのはなんといっても恋愛話で―――

 飲んで、ポロっと出た不思議な話の不思議を論理的に解明するという、まあその場の会話で解く日常の謎系の短篇集です。まあ、飲みの席での話題ですんで、愚痴とかに近い話題とも取れますが、それをロジカルシンキングしてしまうところが、一気に酔いが覚めないか?と思うような。まああっさりとしている短篇なんで、軽く読めちゃいます。ラストの仕掛けについても、最初に疑問に思うことなんで、それほどビックリもなく、軽くフェードアウトしたような。ま、普通でしたかね。

投稿者 FOOL : 23:06 | コメント (0) | トラックバック

2007年09月22日

[感想] 『インシテミル』/米澤穂信

 インシテミル

 著者:米澤 穂信
 出版社:文藝春秋 単行本
 発売日:2007/08
 価格:¥ 1,680
 ISBN:4163246908

 【Amazon

 バイト情報誌に載っていた「モニター募集」の求人。そこには時給1120百円の文字が。ある人物は誤字だろうと笑い話に、ある人物はお金が必要だから、ある人物はあまり考えずに… こうして<暗鬼館>に12人のモニターがあつまり、前代未聞の<実験>が開始された…

 各々に鍵の掛からない部屋と凶器が与えられ、一週間過ごす実験が開始。クローズドサークルでの本格推理もの。なんというか物語の引っ張り方が非常に上手く、続きが気になってどんどん読ませてくれます。凶器や殺害方法の<メモランダム>や小道具なんかはミステリマニアをくすぐる仕様になっていますし、展開もある種予想を裏切ってくれるので非常に楽しめました。しかし、最後の最後の凶器は「こんなのあるんだ」でしたね。今年のミステリのベストとしてはかなり上位に食い込みそうな一冊でした。おすすめです。

投稿者 FOOL : 22:44 | コメント (0) | トラックバック

2007年09月21日

[日常] 虫垂炎

 先週の水曜日から相方が旅に出ました。木曜日に発熱しました。金曜日に腹が痛くなりました…

 てっきり熱から下痢に発展した腹の痛さと思っていたんですが、下痢になることもなく3連休一人腹痛に苦しみながらもマッサージに行ったりして… んで、火曜日に病院に行ってみれば『虫垂炎』と言われました。いわゆる盲腸。ただ、月曜日には相方も帰ってきており、痛みもマシになっていた状態で、意外と治っているとか。点滴で薬を注入して散らせばいいんじゃない、ということで火水木と三連続の点滴と飲み薬で無事(?)治りましたとさ。うーん、一人になるといつもダメダメです。

投稿者 FOOL : 22:38 | コメント (4) | トラックバック

2007年09月08日

[感想] 『映画篇』/金城一紀

 映画篇

 著者:金城 一紀
 出版社:集英社 単行本
 発売日:2007/07
 価格:¥ 1,470
 ISBN:4087753808

 【Amazon

 デビュー小説の映画化が決まったとき、撮影所で中学の時の同級生と出会った。そしてかつて映画を通じて友人となった”彼”のことを思い出した…(『太陽がいっぱい』) おじいちゃんが亡くなってからおばあちゃんの元気が失われた。僕達、孫の5人はおばあちゃんの元気を取り戻すため、おじいちゃんと観たという思い出の映画の上映会を計画したが…(『愛の泉』) 友情、正義、ロマンス、復讐、そして、笑いと感動――― 映画にまつわる5つの物語を収録した短篇集。

 作中に登場する映画はほとんど観たことは無かったですが、登場人物たちの映画に対する想いというのが、それぞれ別でありながらも伝わってくる作品でした。他の金城さんの作品のような”熱さ”はないのですが、心の内の静かさとそこを揺るがすものを感じることができます。ラストを飾り、それぞれの物語とのリンクの絆となる『愛の泉』は読み終わったときにほろりとくるものがありました。面白かったです。

投稿者 FOOL : 22:59 | コメント (2) | トラックバック

2007年09月07日

[感想] 『駆け込み・災厄・学者サマ 新ソードワールドRPGリプレイ集Waltz3』/篠谷志乃

 新ソード・ワールドRPGリプレイ集Waltz 3 (3)

 著者:篠谷 志乃
 出版社:富士見書房 文庫
 発売日:2007/07
 価格:¥ 651
 ISBN:4829145064

 【Amazon

 今日も人情に流されて、もうけにならない仕事を受けてしまう前代未聞のお人よしの冒険者、キーナたち5人。彼らは依頼人を護衛して行った先の神殿で、気になる情報を耳にする。「故郷の村の凶作を救う手がかりがあるかもしれない!?」 手がかりを求め。「階段都市」ゴーバに住むという学者に会いに行く一行。だが、その学者はゴーバに迫る大災害を予言する。街を襲う災厄を、食い止めることができるだろうか?

 こちらはこちらで、人助けをして自分達の生活を助けられないパーティーの物語。うーん、冒険者として稼がないというのはおかしいですよね、それもありといえばありですが。まあ、そこはそれでおいておいて、こちらもPCの設定を利用したシナリオが展開されつつあります。GMとしては上手く使いたい設定ですが、ちょいとひねりすぎ、かつ都合よすぎな展開はどうかなと思うところもありますが… やっぱり対立組織みたいのを用意したほうがキャンペーンってやりやすいんでしょうねか?

投稿者 FOOL : 22:43 | コメント (0) | トラックバック

2007年09月06日

[感想] 『クリティカル・クライマックス 新ソードワールドRPGリプレイ集NEXT 9』/藤澤さなえ

 クリティカル・クライマックス―新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT〈9〉

 著者:藤澤 さなえ
 出版社:富士見書房 文庫
 発売日:2007/07
 価格:¥ 609
 ISBN:4829145072

 【Amazon

 コモドアの民を魅了し、支配する”魔の母”エキドナ。ロマールに迫る危機に、国王アスナーⅡ世は極秘裏に盗賊ギルドに事態の解決を依頼した。まあ、そんな依頼は我らがぺらぺらーずに丸投げされるわけで… エキドナ対策を求めてダンジョンに潜ってみたり、エキドナの目的を確認するべくコモドアに潜入したりと奔走するぺらぺらーず。あげく、エキドナを倒してほしいと懇願された、ぺらぺらーずが出した意外な答えとは?

 もはや、GMとプレイヤーの知恵比べとも取れるやりとりななかなかに凄いですね。盗賊であるが故、英雄のプレイには走らないPC、一方英雄になりたいだろうとシナリオを用意するGM、仕掛けたヒントは素通りされ、予想外の展開に驚き、それでも協力(?)しあって物語を作り上げていく姿勢はお見事。最後は最後で大暴れして楽しませてもらいましたとさ。こんなキャンペーンをやってみたいです、いやほんと。

投稿者 FOOL : 22:27 | コメント (0) | トラックバック

2007年09月01日

[感想] 『首鳴き鬼の島』/石崎幸二

 首鳴き鬼の島 (ミステリ・フロンティア 35)

 著者:石崎 幸二
 出版社:東京創元社 単行本
 発売日:2007/08
 価格:¥ 1,785
 ISBN:4488017401

 【Amazon

 相模湾に浮かぶ、竜胆家の私有地・頸木島は「首鳴き鬼」の伝説から、首鳴き島と呼ばれていた。首を切られた鬼の身体が首を求めて鳴きながら彷徨うという伝説だ。若者向け情報誌の怪奇スポット特集の取材で、ガールフレンドの茜とともに島を訪れた編集者・稲口は、後継者問題で一族が集まる頸木島の頸木館で、伝説に見立てた連続殺人に巻き込まれた…

 孤島の館で起こる連続見立て殺人事件。これまでの石崎さんの作品にあったユーモアや笑いというものがなく、逆に古き時代の探偵小説風をかもし出しています。本格ものなわけで、提出されたヒントを元に、ひねられた真実に気がつくかどうかというところでしょう。ただ、やはり探偵をしないユーモア推理を読みたかった期待があっただけに、ちょっと違うかな、と。なんか地味なんですよね。というわけで、ユーモアのない石崎さん=まともな本格、さてさてどんなもんでしょうかね。

投稿者 FOOL : 22:33 | コメント (0) | トラックバック