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2007年08月10日

[感想] 『収穫祭』/西澤保彦

 収穫祭

 著者:西澤 保彦
 出版社:幻冬舎 単行本
 発売日:2007/07
 価格:¥ 2,100
 ISBN:4344013484

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 1982年、8月17日、夜。暴風雨の首尾木村北西区で、ほとんどの村民が虐殺される大量殺人の発生が警察に伝えられる。しかし悪天候と現場に通じる2脚の橋が流されたため地区は孤立、警察の到着は翌日になってからだった。かろうじて生き延びたのは中学3年の少年少女3人と彼らが通う分校の教諭ひとり。被害者は、3人の家族ら14名で、そのうち11人が鎌で喉を掻き切られていた。不明な点もあったが、犯人は、事件当日、逃走後に事故死した英会話教室の外国人講師と断定された――― そして9年後、ひとりのフリーライターが生き残った者たちへの取材を開始するや、ふたたび猟奇的な殺人事件が起こる。

 大量殺人の過去と、その後の現在。事件が解決しているかのように見せ、上手く手がかりを小出しにしつつ、満足を与えるその物語の運び方が上手いなぁと感じました。一気に読み終わりたくなるという点で。つまり、なんとなく解決している気持ちにさせるんですが、実はまだわからないことはたくさんあり、「ああ、そういえば」と思い出すと同時に「なるほど」と驚きと納得をあたえてくれるわけです。第三部の結末である真相に到達したときには、確かにそれしかないのに見事に騙されたという気持ちだったかもしれません。その後はなんとなく蛇足な展開で、そっちはちょいと好みではなかったんですが… なんにせよ、面白かったと思いますよ。

投稿者 FOOL : 2007年08月10日 23:24

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