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2006年11月30日

[感想] 『きつねのはなし』/森見登美彦

 きつねのはなし

 著者:森見 登美彦
 出版社:新潮社 単行本
 発売日:
 価格:¥ 1,470
 ISBN:4104645028

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 ある骨董屋でアルバイトをしている私は、骨董屋の主・ナツメさんに頼まれて立派な屋敷へ届け物を運ぶ。薄暗い屋敷の奥からは、群青色の着流し姿、細長い顔をした男が出てきた… 彼と行った奇妙な取引、その過程で数々の怪異が起こっていった。表題作『きつねのはなし』を含めた怪異な物語四編を収録した短篇集。

 怪異、怪奇というような小説です。京都を舞台に「なんだかわからないもの」に翻弄される人々。すごく雰囲気が出ていて、「純粋な恐怖」ではなく「わからない恐怖」をじわりじわりと感じさせてくれます。本当にわかりません。謎解きとかもなく、物語の途中で放り投げられる恐怖。「わからない」ということがここまで居心地がわるいとは思いませんでした。そして、それが面白いんです。デビュー作の『太陽の塔』から比べると雲泥の差があるほど、この作品は凄いと思いました。結構おすすめです。

投稿者 FOOL : 2006年11月30日 23:13

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