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2006年09月30日

[映画] 『時をかける少女』

[ 映画 ]

 口コミで話題が広がった作品です。私もいろんな人にすすめられながらも観る機会がなくそのままだったのですが、今日は暇をしており、かつまだ上映中だったことから観てきました。公開から結構経つにもかかわらず、映画館はほぼ満席という状態でした。

 さてさて、筒井康隆さんの原作は読まずに見たのですが、おそらくは原作とは全然違う話ではないでしょうか? 普通に現代、携帯電話とかも登場してますし。それにこれを筒井さんが書いていたら結構印象違うかも、です。

 内容としては、最初のほうはアニメアニメした作品だなーと思ってはいたのですが、その「アニメである」特製を生かした多彩な表情の演出に引き込まれました。ヒロインが「わんわん」と不細工な表情になり、鼻水をたらして泣くシーンなど、思い切っているな、と。
 言ってみれば、ヒロインが時を自由に”移動できる”力を身につけ、それを使っているうちに、男友達の多くの人生分岐を操作してしまい…という話なのですが、その人生分岐を操作するという部分が意外と深みがあり、訴えかけてくる部分があるのです。ちょっとした能力者気取りで、便利に「時を移動していた」はずなのに、それは些細なことではなく重要なことだったことに気付く過程のような部分が、じんわりとやってくるところがいいですよね。

 評判どおりでした、アニメとか関係ナシにいい映画だと思いました。ラストは泣きそうな感じになってしまいましたし。ちなみにこの「時をかける少女」はいわゆる二代目なんですかね? 原作での時間ジャンプに不可欠なラベンダーは某登場人物のバックにちらっと登場したのですが、そちらが一代目?なのかな、と思わせてくれ、原作読みたいなーと上手く思わされています。

 次は『パプリカ』ですか、そちらも今敏なだけに非常に期待してます。こっちも読まないと。

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[新刊情報] 10月

10月2日 『深き心の底より』/小川洋子 PHP文庫 【Amazon】 【bk1
10月6日 『学校の事件』/倉阪鬼一郎 幻冬社文庫 【延期だそうです】
10月6日 『手紙』/東野圭吾 文春文庫 【bk1
10月6日 『切り裂きジャック・百年の孤独』/島田荘司 文春文庫 【bk1
10月7日 『ポケットは犯罪のために』/浅暮三文 講談社ノベルス
10月7日 『QED ventus 御霊将門』/高田崇史 講談社ノベルス
10月7日 『箱の中の天国と地獄』/矢野龍王 講談社ノベルス
10月10日 『キノの旅 10』/時雨沢恵一 電撃文庫
10月11日 『動物園の鳥』/坂木司 創元推理文庫 【Amazon】 【bk1
10月12日 『ZOKU』/森博嗣 光文社文庫
10月12日 『時の鐘を君と鳴らそう』/柴田よしき 光文社文庫
10月12日 『シロツメクサ、アカツメクサ』/森奈津子 光文社文庫
10月12日 『邪馬台国の秘密 新装版』/高木彬光 光文社文庫
10月12日 『贈る物語 Mystery』/綾辻行人編 光文社文庫
10月13日 『せちやん 星を聴く人』/川端裕人 講談社文庫
10月13日 『ネジ式ザゼツキー』/島田荘司 講談社文庫
10月13日 『奇偶(上)』/山口雅也 講談社文庫
10月13日 『奇偶(下)』/山口雅也 講談社文庫
10月18日 『親不孝通りラプソディー』/北森鴻 実業之日本社
10月18日 『レインレイン・ボウ』/加納朋子 集英社文庫
10月20日 『零崎軌識の人間ノック』/西尾維新 講談社ノベルス
10月20日 『ロケットガール 1 女子高生、リフトオフ!』/野尻抱介 富士見ファンタジア文庫 【bk1
10月23日 『永遠の朝の暗闇』/岩井志麻子 中興文庫
10月24日 『オランダ水牛の謎 安楽椅子探偵アーチー』/松尾由美 東京創元社 【Amazon】 【bk1
10月25日 『春の魔法のおすそわけ』/西澤保彦 中央公論新社
10月25日 『新世界』/柳広司 角川文庫 【bk1
10月25日 『世界の終わり、あるいは始まり』/歌野晶午 角川文庫 【bk1
10月25日 『聖なる黒夜(上)』/柴田よしき 角川文庫 【bk1
10月25日 『聖なる黒夜(下)』/柴田よしき 角川文庫 【bk1
10月25日 『不連続殺人事件』/坂口安吾 角川文庫
10月25日 『佇む人』/筒井康隆 角川文庫
10月25日 『デセプションポイント(上)』/ダン・ブラウン 角川文庫 【bk1
10月25日 『デセプションポイント(下)』/ダン・ブラウン 角川文庫 【bk1
10月28日 『きつねのはなし』/森見登美彦 新潮社 【Amazon
10月28日 『海』/小川洋子 新潮社 【Amazon
10月28日 『東京公園』/小路幸也 新潮社 【Amazon
10月30日 『自転車少年記』/竹内真 新潮文庫 【bk1
10月30日 『『女(わたし)には向かない職業〈1〉おぼえてないわ』/いしいひさいち 創元ライブラリ 【bk1
10月下旬 『STAR SALAD』/森博嗣 文芸春秋

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2006年09月29日

[感想] 『ウロボロスの純正音律』/竹本健治

 ウロボロスの純正音律

 著者:竹本 健治
 出版社:講談社 単行本
 発売日:
 価格:¥ 2,940
 ISBN:4062136260

 【Amazon】 【bk1

 長編マンガの描き下ろしの依頼を受けた竹本は、<玲瓏館>の一室を借りて作業を開始した。怪しげな使用人たち。アシスタント陣。そして館に集まった錚々たるミステリ作家・評論家・編集者たちの目前で、突然『モルグ街の殺人』見立ての殺人事件発生! 一同は早速推理合戦を開始するが、真相に辿り着けないまま、第二の見立て殺人が起こってしまう。彼らは果たして犯人をつきとめ、新たな凶行を阻止できるのか?

 連載、実に八年間の結晶がやっとこさ一冊の本にまとまってくれました。数多くの作家や評論家が登場、「国死館」と共通の項目を多く持つ館での殺人と推理合戦。囲碁、陰陽道、音律…等々の薀蓄も充分以上にあり、ウロボロスワールドを見事にかもし出してくれます。いやー、万人共通が楽しめるわけではないでしょうが、私には楽しめました。遅塚嬢、小出さんあたりはツボだし、東さんや篠田さんの印象も変わりましたし、いろいろ学ばさせてもらいました、たとえフィクションとしても。そして、結末というかトリックのミソが…見事にやってくれましたね。某作品そのまんまともいえますが、それをあえてやる竹本さんがにくいですね。楽しませてもらった一冊でございました。
 ちなみに『国死館~』を読んでいたらもっと楽しめたんでしょうね。残念ながら私は途中であきらめた人です。

投稿者 FOOL : 23:46 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月27日

[日常] 分厚い

 京極夏彦さんの『邪魅の雫』が届いていました。あいかわらず分厚い… 今読んでいる竹本健治さんの『ウロボロスの純正音律』もたいがい分厚いので、このニ冊だけで他の本五冊ぐらいになるんじゃないでしょうか?

 ついでに『拝み屋横丁顛末記 7巻』(宮本福助)も購入。うんうん、老人ばっかり出てきてなんかなごみます。最近なんとも雑用とか割り込みの仕事が多多で自分のやるべきことができておらずストレス溜まってる感があったんですが、なんか抜けました。

 続きに紹介した本の情報を。

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2006年09月26日

[感想] 『A君(17)の戦争 3』/豪屋大介

 A君(17)の戦争3 たたかいのさだめ

 著者:豪屋 大介
 出版社:富士見書房 文庫
 発売日:2005/04/20
 価格:¥ 609
 ISBN:4829117052

 【Amazon】 【bk1

 「やられたら、やりかえすってことさ」 剛士君いきなりのご乱心!? 魔族の国の総帥となった小野寺剛士君、第二次セントール会戦で失った戦力の補充も待たずに、人族に攻撃をかけようというのだ。勝算はあるのか? それとも追い詰められたあげくのヤケクソか!? 人族のエリート部隊、王立特務遊撃隊は魔王領の主力が出撃したいまとなっては自由に動けない。前線基地、マリウクスに帰投しようとする指揮官、ゴローズであったが、彼の前に過去の悪夢が立ち塞がる。悪夢は、少女の姿をしていた…

 なんというか、血なまぐさくなってきました。戦場だけではなく街中でさえ血が降ります。ついでに背後に隠された”何か”とか、妙な伏線とか、色々小ネタが撒き散らされてきてはいるんですが、それにより本来の軽さが失われていって身動きの取れない作品になりつつあるのかな、という印象も受けました。ころあいでしょうか。一話一話の完結で満足が得られないのが不満ですかね。

投稿者 FOOL : 23:27 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月25日

[日常] くたばる

 土日とダウンしてました。まあ、正確には土曜日は墓参り行って、そのあと京都をウロウロしたら「もうだめだー」になって発熱してダウン、という流れですが。最近は、体力がまるっきり無い気がします。季節の変わり目だからでしょうか。今日も結構しんどかったです。

 ……というか、ここ最近は、椅子から立った後がなんかふらふらなのです。仕事は椅子に座ってしてますよね。で、トイレとかに行こうと立つと、なんか足に力が入らないのです。歩くとちょいと違和感があるのです。むーん、足の筋力が弱りきっている感じなのです。やばいですよね? 歩けばいいのか、それともストレッチとかしたほうがいいのか。どうするのがベストなんでしょうかね?

 それはそうと、bk1でなんか色々買ってまいました。ほとんどコミックかもしれませんが。ちなみに竹本健治さんの『ウロボロスの純正音律』も出ましたね、ゲットしましたとも。読むぞー

 続きに最近ゲットした本を。ほとんどコミックですが…

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投稿者 FOOL : 23:02 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月24日

[感想] 『空の中』/有川浩

 空の中

 著者:有川 浩
 出版社:メディアワークス 単行本
 発売日:2004/10/30
 価格:¥ 1,680
 ISBN:4840228248

 【Amazon】 【bk1

 日本の空、高度二万メートル上空で二度にわたって航空機が謎の爆発炎上を起こした。日本航空機設計事故調査委員として春名高巳は岐阜基地へ赴き、二度目の事故の際に一緒に飛んでいた武田光稀とともに事故解明へ動き出す。一方、航空機事故で父親を亡くした瞬は、浜でクラゲのようだが全長1メートルもある謎の生物と遭遇していた―――

 SFと恋愛ものは相性がいいといいますが、この作品もそんな作品です。人類が遭遇する謎の知的生物とのやりとりも、人間的な考えかたとは違う部分を強調し、いかに議論を噛み砕くか、という部分などは非常に面白いと感じました。またそれと同時に進行する恋愛ストーリー。さりげなさがよいです。子どもの視点、大人の視点、別の生き物の視点、間違えてしまった人の視点など多岐にわたるストーリー展開でありながらも、全体をスムーズに読ませるのは文章が上手いからなのでしょう。面白かったです。おすすめの一冊ですね。

投稿者 FOOL : 23:42 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月23日

[感想] 『終わりなき即興曲 ソードワールドRPGリプレイ集スチャラカ編3』/山本弘

 終わりなき即興曲 ソード・ワールドRPGリプレイ集スチャラカ編 (3)

 著者:山本 弘
 出版社:富士見書房 文庫
 発売日:2006/09/20
 価格:¥ 609
 ISBN:4829144823

 【Amazon】 【bk1

 「最果ての街」プロミジーにやってきたスチャラカ冒険隊。氷に閉ざされたこの街で、アザラシ猟師たちの争いに巻き込まれた一行は、伝説の巨大アザラシ「ゴールデン・ワンダラー」に挑戦するはめに。祭りに浮かれる「十字路の街」タイデルでもトラブルに巻き込まれ、ケインの故郷タラントではワイバーンやダークエルフが待っていた。

 こうやって懐かしく読むとパーティ一行はお人よしですね。困っている人がいれば助け、何かあれば首を突っ込み… 生と死に隣り合わせな冒険者とは一味違う風味をかもし出しています。とまあ、それはそれでテンポのよさとプレイヤーたちのはっちゃけぶりがとてもいい雰囲気です。読み物として面白いリプレイであるから、当然プレイも面白そうですし、こんなキャンペーンを是非とも体験したく、TRPG世界へ入った頃が思い起こされました。どっぷりとファンタジーの世界へトリップできる機会に出会いたいものです。

投稿者 FOOL : 23:31 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月22日

[感想] 『ソウルドロップの幽体研究』/上遠野浩平

 ソウルドロップの幽体研究

 著者:上遠野 浩平
 出版社:祥伝社 新書
 発売日:2004/08
 価格:¥ 880
 ISBN:4396207859

 【Amazon】 【bk1

 <生命と同等の価値のある物を盗む> 奇妙な予告状が届いた高級ホテルの一室で、強大な権力を持つ老人の影武者が殺害された。そして、厳重な警備の中、なぜかキャンディがひとつ失くなっていた。サーカム保険の調査員伊佐俊一と千条雅人は、"ペイパーカット"の仕業と認定。傍目にはどうでもいいとしか思えない物を盗み、同時にその人の命を奪う―――謎の怪盗を追う二人は、同じ予告状が届いた巨大ホールへ向かう。五日後に開かれる天才女性歌手の追悼ライブで怪盗が何を起こすのか!?

 どうでもいいものを盗むということから、ニック・ヴェルベットみたいな話かと思えば全然違いました。どうでもいいものではなく、その人の命と同等の品物を盗み、その人を死に追い込む、怪盗というより殺人鬼… ついでにいえばそれは"特殊能力"に他ありません。ということで、ライトノベル色いっぱいなのに、何故かライトノベルからちょっと脱皮した印象を受ける作品は、ロボット探偵なんかも出てきてなんでもありでした。面白いですよ、読みやすいし。ただ謎解きとか理論の楽しさじゃなくて、コミックの面白さでした。結局すごいいろんな伏線や謎を残しつつ…こうして、シリーズものになっていくのですね。

投稿者 FOOL : 23:49 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月21日

[感想] 『出られない五人』/蒼井上鷹

 出られない五人―酩酊作家R・Hを巡るミステリー

 著者:蒼井 上鷹
 出版社:祥伝社 新書
 発売日:2006/09
 価格:¥ 900
 ISBN:4396208197

 【Amazon】 【bk1

 東京郊外のビル地下にあるバー<ざばずば>に集う男女五人。脳溢血で急逝した愛すべき酔いどれ作家・アール柱野を偲び、彼の馴染みの店で一晩語り明かそうという趣旨の会合だった。だが、突如身元不明の死体が目の前に転がり出たところから、5人に疑心暗鬼が生じる。殺人犯がこの中にいる!? 翌朝まで鍵をかけられ外に出られぬ密室の中、緊張感は高まっていく。しかし5人には、それぞれ、出るに出られぬ「理由」があったのだ…

 ミステリの展開であれば、閉じ込められた密室状態の中で死体が見つかればロジカルな推理かあるいはパニック展開になりますが、この作品はまたちょいとかわったコミカルな路線に走ります。パニックはパニックですが。そういう意味ではボタンの掛け違いによるドミノ倒しみたいな展開で、先が読めない面白さがありました。また、章が変わるごとに視点も変わり、それぞれの考えがかわるのもミソですね。何考えてるのかが手に取るように分かる人物もいますが。ただ、そのボタンの掛け違いの意図するところが見えないと、「おや?」「なんで?」にはまってしまいます。正直ラスト近辺の展開についていけず「あれ?」でした。まあ、勢いで読めますのでそれなりのオススメです。

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