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2005年10月29日

[感想] 『丑三つ時から夜明けまで』/大倉崇裕

 丑三つ時から夜明けまで

 著者:大倉 崇裕
 出版社:光文社 単行本
 発売日:2005/10/20
 価格:¥ 1,575
 ISBN:4334924700

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 闇金融「藤倉ワイド」社長・藤倉富士衛門が、自宅の離れ、地下5メートルにある書斎で殺害された。厳重なロック、テレビモニターによる監視、雨のため泥沼と化した庭には不審な足跡も残っていない。ということは、これはいわゆる「密室」というやつで… 「やはり、犯人は幽霊以外にはありえません」 表題作『丑三つ時から夜明けまで』他、全五編による短篇集。

 警視庁の特別研究チームによる「幽霊」の認定。一般に極秘だが、「幽霊」による犯罪の解明のための特別捜査課がつくられ、事件の謎を解く。とまあ、そんな設定があるミステリです。まじめそうですが、これが人間相手の捜査一課とのいがみ合いやら、あやしい捜査員やらの登場で、微妙なコメディになっているあたりがなんとも。幽霊の容疑者に人間の容疑者、一体誰が犯人なのか? 幽霊という反則な設定であるにもかかわらず、上手く設定を生かして本格モノに仕上げているあたりが見事ですね。話ごとで落とし方も変えてきておりなかなか。本作品だけでこのシリーズが終わってしまうのは残念だったりもするんですが、さすがに続きはしないだろうなあ。

 

投稿者 FOOL : 2005年10月29日 23:47

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