2005年09月04日
[感想] 『あなたが名探偵』/アンソロジー(泡坂妻夫、他)
あなたが名探偵
著者:泡坂 妻夫、西澤 保彦、小林 泰三、麻耶 雄嵩、法月 綸太郎、芦辺 拓、霞 流一
出版社:東京創元社 単行本
発売日:2005/08
価格:¥ 1,680
ISBN:4488023835
氷上で見つかった死体の首には、包帯が巻きつけられていた。(『蚊取湖殺人事件』) 白昼に失業中の夫が殺された。彼の弁当を食べたのは誰か?(『お弁当ぐるぐる』) 高利貸しの男は誰に殺されたか。密室には入れたのは果たして…(『大きな森の小さな密室』) 荒らされた部屋、壊された神像。何者が被害者を殺害できたか…?(『ヘリオスの神像』) 密室で殺害された恐喝者。残されたダイイングメッセージは。(『ゼウスの息子たち』) ペンションでの殺人。その夜現れた鉄仮面を被った女性は。(『読者よ欺かれておくれ』) 高原の別荘で殺された男性、消えたガラス細工との関連は…(『左手でバーベキュー』)
問題篇と解決篇に分かれた、人気作家による犯人当て短編集。問題篇と解決篇がページ的に続きじゃないところにあるので多少読みにくいなと感じたり。でも、まあ全体的に面白かったかな、と思います。ただ、別の短編集とかにすでに収録済みの作品とかがあるのが、難と言えば難なのかもしれませんが…
短編ごとの一口感想を続きにでも。
ちなみに、面白かった上位は西澤保彦さんの『お弁当ぐるぐる』と小林泰三さんの『大きな森の小さな密室』ですかね。
ちなみに、私的には芦辺拓さんの『読者よ欺かれておくれ』がワーストです… そりゃ、ダメですよ、最初にいい訳してますけど。
『蚊取湖殺人事件』/泡坂妻夫 : オーソドックスですね。状況と証拠品からの推理ですし。ひねってないといえばそれまでですが、安定しています。
『お弁当ぐるぐる』/西澤保彦 : キャラ造形がしっかりしてるかも。この短編だけでは惜しい人材ですよね。弁当の中身の謎とかも、さすが西澤さんでちゃんと考えられてて理路整然としてますし。なかなか見事。
『大きな森の小さな密室』/小林泰三 : 探偵が他の作品でも出てきてるのかな? 短編として上手く話しの方向をもっていっており、面白かったです。状況がちょっと掴みにくいところもありましたが。
『ヘリオスの神像』/麻耶雄嵩 : 木更津もの。何故にこだわり、理由付けもしっかりとした犯人当てですね。変な落としどころもなく麻耶さんの純粋本格とも言えるかも。
『ゼウスの息子たち』/法月綸太郎 : 直感で犯人がわかっちゃったというか、登場人物の少なさ、かな。設定が多少無理があるかもしれないな、とも思ってみたり。
『読者よ欺かれておくれ』/芦辺拓 : 正直、他の人物の犯人説を否定できないし、あまりにも対読者を意識しているんでは、と。やりすぎを感じました。
『左手でバーベキュー』/霞流一 : 紅門の短編って珍しいですよね。それはそうとして、いつもながらバカらしい動機だったり。これはこれで面白かったですよ。
投稿者 FOOL : 2005年09月04日 22:57
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