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2005年07月15日

[感想] 『ぬ』/浅暮三文 

 実験小説 ぬ

 著者:浅暮 三文
 出版社:光文社 文庫
 発売日:2005/07/12
 価格:¥ 520
 ISBN:4334739113

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 交通標識で見慣れたあの男の秘められた、そして恐ろしい私生活とは?(『帽子の男』) 東京の荻窪にラーメンを食べに出かけた哲人プラトンを待っていた悲劇。(『箴言』) 本の世界に迷い込み、生け贄となったあなたを襲う恐怖。(『カヴス・カヴス』) 奇想天外、空前絶後の企みに満ちた作品の数々。

 アイデア小説、ネタ小説というような感じで、一発ネタな短編集。イラストを用いたり、工夫した話の流れだったり、ほんと多種多様でした。なので、作品によってかなりばらつきがあります。私が面白いと感じたのは『お薬師様』とか『タイム・サービス』とか『再会』とか。どちらかというと奇抜すぎる前半よりも、後半のショートショートな作品のほうが好きです。なんとなく都筑道夫さんの怪奇小説を彷彿とさせる部分もありましたし、この前の浅暮さんの『悪夢はダブルでやってくる』と同じような仕掛けなんだなと感じる部分も。ただやっぱり一気に読んじゃったのは失敗だったかなとも思ったりします。場合場合に上手く読めれば評価も上がったんじゃないかな、と。息抜きにはぴったりだと思います。

投稿者 FOOL : 2005年07月15日 23:47

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