2005年05月11日
[感想] 『天夢航海』/谷山由紀
[ [感想] 2005年度
| た行
]
天夢航海
著者:谷山 由紀
出版社:朝日ソノラマ 文庫
発売日:1997/11
価格:¥ 515
ISBN:4257768266
両親の離婚で都会から地方の女子高に転入したあさみは、どうしてもクラスになじむことができなかった。そんな時、彼女は『天夢界紀行』という小説に出会い、その作品世界に強く惹かれていく。それは、どこか別の星にあるパラダイス―――天夢界からの迎えの船を、望郷の思いに身を焦がしながらこの地上で待つ天夢界人たちの物語。自分にも迎えの船が来ることを願うあさみは、ある日、本当に天夢界行きの船のチケットを手に入れてしまった!?
夢見る少女たちの物語を綴った短編集。居場所が無いという思いは誰しも一度は感じたことがあるかもしれませんが、そこから一気に自分は別の星の人間なんだ、と思い込めるのはまさに青春の不安定な時期だからこそ、かもしれませんが、そういうぬるさはなんともやりきれない思いを押し出しているような気がしてしかたありません。努力が足りない、普通じゃいけないのか、と思わず思ってしまうほどに… そういったぬるさと思春期の不安定さが延々と続くわけで、きれいな話ではあるんですが、怒りがふつふつと湧き上がってくることもありました。ラストの話がなんだか蛇足っぽかったのもちょっと、ですね。それぞれをちょっとしたときに別々に読めば、いい息抜きというかきれいに感じられるかもしれません。
投稿者 FOOL : 2005年05月11日 23:32
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