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音楽歴

 幼児期の大阪堺時代、父が音楽教育畑の人間なので音楽はあたりまえのように身近にあったが、それは決してジャズやロックではなく、幼児教育用資料レコードであり、NHKみんなのうたであった。テレビのヒーローよりもダークダックスがお友達だった。当時から2つ上の姉はバリバリとピアノの道に進み、私もバイエル+αぐらいまでは習った。父が、当時指導していた堺市少年少女合唱団のために書いた一連の合唱曲は今でも強烈に覚えており、自分の音楽のルーツはこのあたりにある気がする。
 小学校2年の頃生地である鹿児島に戻るのと同時にピアノをやめる。以降小学校時代は、テレビで流れている歌謡曲を受け身で聴くだけの、音楽に関してはごく普通の子供であった。特に鹿児島では当時民放が2局しかないという状況で、自分自身あまりテレビは見ない方だったので、世の中の情報からも取り残されてたかもしれない。小学校時代合唱部や器楽部にも所属していたようだが、合唱コンクールの課題曲「気球にのってどこまでも」以外あまり印象に残っていない。

 中学に上がり、夜一人でラジオを聴くようになると、ようやく自分から音楽を聴くようになった。(ちなみに、中・高持ち上がりの学校だったので、6年間の中の年代順は記憶の中で混乱している。)オールナイトニッポンで中島みゆきを知り、最初に自分でお金を出して買ったアルバムは「臨月」。家にあったクラッシックギターでコード覚えて「時代」とか歌ってた。ザ・ベストテンは欠かさず見ていた。常連だった八神純子の歌が実は非常に好きだということには後年気付く。当時必ずヒットしていた化粧品のCMソングはどれも好きだった。ツイストに甲斐バンド。でもバンドで一番はまったのはゴダイゴ。そして最後にはYMOにのめりこんだ。大学に入ったらシンセを買うというのが大きな楽しみだった。
 洋楽のチャートをやたらフォローしていたのもこの頃。ブロンディの「Call Me」やバグルスの「ラジオスターの悲劇」等、妙に印象に残ってる曲多数。ABBAとかも好きだった。
 高校のころは早熟な連中はみんなバンドをやってた。私は真面目組の中のちょっと異端児ぐらいの位置にいたので、自分でバンドやることはほとんどなかったが、友人たちのライブはよく見にいった。当時はRCサクセションのコピーをやってる奴らが多かった。

 大学に入り、念願のシンセ(RolandのJX-3P)も買い、バンドサークルに入った。キーボード担当。新入生ライブではなぜか歌謡曲バンドでのデビューとなった。そのバンドは後に尾崎亜美のコピーバンドへと発展。入部当時サークルではFUSION全盛で、私もその影響でカシオペアのコピーバンドもやった。吉田美奈子に出会ったのも、先輩たちがコピーしてたため。歌物やFUSION系のコピーを繰り返すうちにコードを採る耳だけは鍛えられた。キーボードというパートの特性上全体のアレンジにも気を配るようになり、作曲に必要な土壌は全てこの頃に形成された。自分の演奏に自信がなかったので、それをカバーするためとにかく準備には労力をかけ、腕自慢の連中と渡りあおうとしていたが、その代償も大きく、留年2回。サークル自体はその後ヘビメタの嵐に巻き込まれていくが、私はポップス中心路線から、後半は「Funkyなもの」にひかれていく。
 バンドでやってたこともあり、日本の女性ボーカルをやたら聴いた。インスト物はいろいろ聴いたが、洋楽にはあまり向かわなかった。

 まとまった曲を書くようになったのは、大学最後の年に友人の女性ボーカルと組んで6曲入りのミニアルバムを作ったのが最初。自分で演奏することに無理を感じていたので、自分が曲(それも歌物)を書けるというのは大きな発見であり、ここで自分の音楽に取り組む方向性が決まったと言える。
 社会人になり、ベースに転向し、しばらくはバンドのない時期があったが、どうしても音楽活動がやりたくてサークル時代の友人に声をかけてまたバンドを結成。竹内まりやの「Plastic Love」とかのコピーからはじめ、最終的には全曲オリジナルでのライブを行う。他に、CHIC等Funky系洋楽中心のバンド(自分はパーカッションを担当)や、NIFTY仲間たちとのセッション等の活動を続けるが、作曲を本格的にやりたいという想いから、1998年春からビクター音楽カレッジに通うようになり、今日に至る。

 2000年5月には初めて父とのコラボレーションも行う。ポップス系のボーカルとエレクトーンと父の指導するママさん合唱団との共演という形で、私の曲と父の曲、アレンジは私が担当。父の曲からは、子供の頃に聴いた少年少女向け合唱曲。30年近くかけての原点回帰でもあった。


関連項目:楽器歴ラジオ尾崎亜美吉田美奈子ビクター音楽カレッジ音楽活動

2000/12/19

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