谷川岳/一ノ倉沢登攀

<谷川岳/一ノ倉沢/変形チムニー/中央綾>


どんぐり山の会




<メンバ>      永井−岩満、坂上−鈴木

<所属>       どんぐり山の会

<山行日>      1996年7月27日〜28日

<ルート>      谷川岳一ノ倉沢:中央稜(III)、変形チムニー(IV)

          

(記録)坂上栄人


 山行報告というよりは、飲んで食ったの話になってしまいましたが、とりあえず投稿します。

 7/26夜11時に待ち合わせ、一路関越自動車道へと思ったとたん、相棒の鈴木が靴を忘れたことに気づ
き彼の家までとりに戻る。暑かったのでボケたのか?
 1時半過ぎ土合駅着、先に出発していた永井、岩満さんは菊富士屋の軒先でもう寝ている。我々は駅
構内で寝る。(菊富士屋は休業中で、水上でピッケルという店になっている。そのうち店を再開すると
いう噂!?もある。)

 7/27(土)朝6時起床。天気は良好。
 予定は幽ノ沢のV字右俣だったが、幽ノ沢出合いまで行くと沢の水量が結構多い。去年、雪渓の状態
が悪くてとりつけなかったので、今回も水量からみて雪渓が悪そうだと思われた。また皆、暑いのと寝
不足・仕事の疲れが重なったせいかどうも気合いが入らない。やっぱり、一ノ倉に行こうかとの永井さ
んの一言で転進が決まった。今回の山行は、怪我から復活した岩満さんの本ちゃん一発目なのであまり
無理はできない。

 テールリッジからもう暑かった。私といえば中央稜の取り付きまでに、気分はバテバテになっていた。
日頃のトレーニング不足は、こんな時に如実に現れます。しかし、実は皆同じ思いだったらしく、ルー
トを中央稜にして、さっさと登って降りて温泉に行くことに一発で決まりました。
 登はんが終わってから、ビールで岩満さんの復活に祝杯をあげる。この日は、湯テルメで一風呂あび
てから、菊富士屋の軒先で豪勢な焼き肉パーティを開きました。ついでに刺身とうなぎの蒲焼も買って
きて、心もおなかももう一杯になりました。

 7/28(日)朝5時起床。天気良好。
 本日の予定は変形チムニー、昨日は良く寝たので調子がよい。烏帽子奥壁に数パーティ取り付いてい
るのが見える。衝立には結構人が取り付いており盛況。
 奥壁に行くと変チの隣のディレッティシマにソロで取り付いている人がいた。途中で話しをすると実
践アルピニストクラブの人で、最近ここに通い詰めて登っているとのこと。「実践が開いたルートは良
いルートが多いよ、ピンもしっかりしてるしぜひ登ってよ」と宣伝されてしまった。

 我々は、変チの苔むした壁を開脚で登り、トラバース、正面ルンゼを経由して中央カンテ側にでた。
ここで中央カンテを登ってきた同志会パーティに出会う。我々は彼らの後に付いて終了点まで登る。彼
らはまだ準会員とのことだったが、若いし、これからバリバリに登るんだろうなと思った。

 終了点に近くなった頃には喉は乾いてカラカラで、暑さで頭がクラクラしていた。急いで登り切って
パートナーの鈴木と完登の握手を済ませる。水をがぶがぶ飲むとやっと落ちついてきた。所要時間は2
時間半強。後続の永井・岩満パーティを待つがなかなか来ない。トランシーバーで連絡をとり、先に一
ノ倉岳に出発することにした。縦走路の笹をかき分け山頂に立ったのは11時半前。

 山頂で昼飯、風もなくてとても暑かった。この後、国境稜線・厳剛新道をへてマチガ沢に下山。一ノ
倉に残してきた永井車を回収し後続パーティの来るのを待った。

 マチガの沢水で冷やしたビールの味は、もう最高にうまかった。

余談その1:このお休みに、どんぐりの別パーティは北岳バットレスに行っていましたが、やっぱり混
     んでいたそうです。
余談その2:会社の知り合いの坂口さん(妻)(横浜蝸牛)も夫妻でシャモニ−に行っていたそうですが、
     彼女からドリュとグランドジョラスにそれぞれ日本人パーティが取付いていて、ドリュは雷
     雨の中夜中までかかって肩まで登って、グランドジョラスは途中から懸垂で下降したらしい
     との話を聞きました。多分グランドジョラスのパーティは野村さんのパーティじゃないかと
     思います。ドリュのパーティは「岩から感電しっぱなし」で非常につらかったとの話でした。



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