負傷者の引き上げ技術

負傷者の引き上げ技術


岩壁での引き上げ技術/滑車システム(3分の1)


1 セット方法

 ※ 登攀中に、セカンドが落石などのアクシデントで怪我をしたり、ハングで宙釣りになって自己脱出ができ
  ない場合や、ロワーダウンできない状況になった場合で、引き上げるしか方法がない場合はトップのいるテ
  ラスまでセカンドを引き上げる。

 @ トップは、確保しているテンションの掛かったメインザイルを、プルジックなどでアンカーに仮固定する。

 A エイトカンなどのビレーシステムを解除し、アンカーに環付カラビナ(HMS)を2枚掛けてガルーダ結
  びをし、@の仮固定を解除する。

 ※ 携帯していれば、ガルーダ結びよりも<ウオールホーラー>又は、<プーリー&ユマール>のほうが引き
  上げが楽。

 B セカンドへ出でいるテンションのかかったメインザイルに、テラスの広さに合わせて長さを調整しマッシ
  ャー結び(又は、ユマール)を引き上げ方向にセットしカラビナをかける。

 C Bのカラビナにテンションのかかっていないザイルをかける。

2 引き上げ方法

 @ 1Bのマッシャー結び又は、ユマールを下方向に移動する。

 A 1Cのザイルを引っ張る。

 B 1Eの補助ザイルを引っ張る。

 C @からBを繰り返す。

 この方法は、引き上げスピードは早いが(1/7システム)より力が必要である。




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