質問内容/回答

<質問> 菊池@神田山の会(労山加盟)です。 

 単独行が多いので遭難時を考えアマチュア無線の免許を取りましたが、どのトランシーバーが山で役に立つ
のかわかりません。144か430Mzがよく使われているのか、出力がワット以下のものでもなんとかなる
のか、レピーターは山で使えるのかさっぱりわかりませんのでどなたかアドバイスいただけませんか。
 欲を言えば南アルプスあたりの深い沢からでも使え、軽くて安いトランシーバーがほしいのですがそんな機
種をご存じありませんか。

 又今年8月、カナディアンロッキーに行く予定ですが移動して海外で使用しても問題ないのでしょうか。最
後にカナダではバンフからアシニボインに行く予定ですが、カルガリーからレンタカーで行きたいと思ってい
ますが、車の手配、行くルート、宿泊、キャンプサイト、アシニボインのルート、公園事務所での手続きなど
について情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。

<回答>ARIアルパインクラブ/有持真人

 アルパインクライミングホームページの<質問コーナー>の<遭難時の非常通信>のページに、無線に関し
て色々と掲載してありますので一度ご覧ください。
 
>  欲を言えば南アルプスあたりの深い沢からでも使え、軽くて安いトランシー
> バーがほしいのですがそんな機種をご存じありませんか。

 深い谷からと言うのはまず交信は不可能です。VHF,UHE帯では基本的に見通し範囲しか電波は届きません。で
すから町を見下ろせる稜線まで登る必要があります。使えるとしたら、最近宣伝している衛星携帯電話ぐらいで
しょうか。

> 又今年8月、カナディアンロッキーに行く予定ですが移動して海外で使用し
> ても問題ないのでしょうか。

 海外で運用するためには、日本で提携を結んでいる国であれば簡単な手続きで免許をもらうことができますが、
それ以外の国ではその国の資格を取得しなければなりません。カナダはどうだったか忘れてしまいました。

 日本とは使用できる周波数などが違っているので、国内で買った無線機がそのまま使えるとは限りません。特
にリピータなどは使えないかもしれません。

> 最後にカナダではバンフからアシニボインに行く予定ですが、カルガリーから
> レンタカーで行きたいと思っていますが、車の手配、行くルート、宿泊、キャ
> ンプサイト、アシニボインのルート、公園事務所での手続きなどについて情報
> をお持ちの方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。

 私が行ったときには、日本でハーツレンタカーを予約していきました。車の使い勝手が違うので慣れるまでは
気を抜かないで運転しましょう。受付で現地の地図もくれるし、道も一本道なので迷うことはないでしょう。

 最終日に泊まった、カルガリー空港のホテルは一見高そうですが、以外と安い料金で泊まれました。モーテル
などは比較的高いので、オートキャンプ場に泊まった方が無難です。キャンプ場は、アイスフィールドパークウ
ェーを走っていればあちこちにあります。

 ルート図、地図は現地の本屋や公園事務所で買うことができます。公園事務所での手続きは、入山前に事務所
に行き、計画を連絡します。下山後も事務所に行き下山報告をしなければなりません。下山報告がなければ自動
的に捜索隊が出発して、多額の費用を請求される羽目になるので注意して下さい。

<回答> 瀧口です。

 バンフ市内ではYWCAが比較的安いです。洗濯、シャワーがあります。アイスフィールドパークウェイ沿いには
ユースもあちこちにあります。カルガリー市内で時間があればMECに寄ると登山用具が安く買えます。バンフにも
2軒ありますが高いし、品ぞろいも悪いです。(それでも日本よりは安いですが)

<回答> 五十嵐です。

 私は3年前にアイスフィールドパークウェイを自転車で走りました。山には入りませんでしたが、簡単なトレッ
キング程度はしました。

 宿泊はキャンプ場は割高なのでユースが良いでしょう。キャンプ場はキャンピングカー相手のものしかなく、
1区画15ドルとかとられます。といって、そこらでテントは張れません。見つかったら罰金もすごいし(確か百
万円ぐらい)熊対策も大変です。私の知合いは、Mt.ロブソンに登った帰り熊に襲われ危うく命を落とすところ
でした。因みにグリズリーベアーは、車の扉を開けたり壊したりできるので、車中泊も安全ではありません。
(食料を積んでいた為にグチャグチャにされた事故例もあります)キャンプ場であれば、食料ロッカー、ゴミロ
ッカーもあったりして比較的安全です。

 ユースはバンフとレイクルイーズは予約がないと泊まれないでしょう。特にレイクルイーズは人気が高い為、
泊まれたらラッキーです。IFPW沿いのユースは山小屋風もあり、結構快適ですし、値段も手ごろです。ただ、食
料はIFPWに入ると調達は大変なので、バンフとかで買っておかないとあまり手に入りません。GSで缶詰程度が手
に入るくらい。(GSも少ないですが。。。)まぁ、レンタカーであればジャスパー、レイクルイーズのどちらか
に出れば問題ないでしょう。

 入山するときは、info(公園事務所)で熊情報を集めて、届けを出せばOKの筈です。公園内のキャンプ地(バ
ックカントリー内)では、食事はテントから離れて行い、食料・ゴミはロープで木からぶら下げます。

 炊事、食事した服は匂いがついているので、テントには持ち込まずこれも吊るしておくのが良いと指導されま
した。ともかくあまり匂いのする食事は避けた方が無難でしょう。

 あと、山中は兎に角寒いので、防寒対策は気を付けて下さい。高緯度の為、雪線も低く、標高2000mでも氷河
があるくらいです。レイクルイーズでも朝方には相当冷え込みます。(最低気温は0度近く)また、雪線も低い
ので高度障害も低い標高で出やすいので注意が必要です。

 MECは、バンクーバーにもあります。バンクーバーでは、MECの隣にも大きい山屋があります。因みにMECは、
生協みたいなものなので、最初に会員にならないといけません。確か5ドルぐらいで入会できたと思いますが。

<回答> 佐藤/四街道です。

98/5のIcefield Parkwayの記録から:

1. スーパーは、Banff Ave.(大通り)とWolf St.の交叉点を左(西)に入るとすぐ、Safe Waysがあります。大き
 な天井の高い1floorのお店で、食料品は肉・野菜・果物・サンドウィッチ・飲料(除くアルコール・・・ホテ
 ルの売店で買う、町には自販機もない)何でも山積みです。まったく安い。私の奥様はお土産用に、きれい
 な簡易パッケージのメープルビスケットを、数百円でいくつも購入、量もビッシリ満載で、味も形も日本で
 大好評でした。またRocky Mtns.という高地で(Banffで1,500m、ちょうど上高地)かなり紫外線の強く、乾
 いた空気には、瓶入りグレープフルーツジュースや、ミニペット入りのカナダ製ミネラルウオーターが格別
 (Evianもあるが、非常にまずく感じる)。州単位の200万の全体図と20万の拡大図付きのRoad Mapも3ドル前
 後です。

2. Vancouverだと、馴染みのセブンイレブンがあり、サンドイッチなど手軽に手に入ります。ただしBanffのAl
 berta州だけは、連邦税(GST)だけで州税(5-7%?だった)はかからないので、高額品はBanffで買うのがお徳で
 す。GST還付申請もできるが、日本へ帰ってから小切手が送られてきて、この割引手数料が結構高いのと、で
 はまたカナダで使おうとしても、当該の現地銀行に相当額の預金がないと割り引いてもらえないので実務的で
 ないと、現地のベテランの話でした。

3. 両替は場所で結構バラツキあり、Banff大通り西側のCascade Plazaにある「Feya's Jewellery & Currency 
 Exchange」という小さな宝石屋さんが簡単・便利。これはチェーン店で、あの有名なBanff Springs Hotel内
 の公式両替店でもあり、JasperやLake Louise にもある。

  4/30のレートで X.0102だったが、同じ日やはりBanff大通りに入口にあるMontreal銀行では手続きも面倒・
 行列の後、なんとX .0091だった:1万円で1,000円も違う! あとで出来ない英語で必死に文句を言って返して
 もらって、Cascadeに行った。カナダの大銀行は馴染みのMyBank顧客選別指向のようです。

  同じ日やはりBanff大通りのMt.Royal HotelではX .0104だったとのこと。一般的には空港で変えて行くのが
 いい(X .0101位)のですが、身持ち大金は不安だし結構バラツキあります。Banffのレストランやshoppingは、
 MasterやVisaのクレジットカードが断然便利です。どうしても現金の場合はCiticardがあると、空港でも銀行
 でもATMでおろせます。 

4. Banffのレストランでは、大通り中ほど西側のSilver Dragon(銀龍酒家)がお薦め。コースメニュー、おい
 しいCanasian白ワイン込みで2人で45CDで食べきれないほど、中華の食材も多彩でした。奥ではなく窓側の部屋
 に席依頼すれば、2Fの大きなガラス窓から、5月でも9時ころまで日の高いCanadian Rockyの青空と、Banffの象
 徴 2,997mのCascade Mtn.が見透せました。

5. 山地図は、地元CalgaryのGem Treck Publishing が出している、青ライン表紙の「Hiking Map/Recreational 
 Map」が、ホテルやIcefield Parkwayの各拠点の売店(Bow LakeやCrossingやColumbia Icefield)で売っていま
 す。4色すりの綺麗なMap、Scaleは5万、7万、10万と地域によるが、Banff &Mt.Asiniboine(10万)、Lake Loui
 se& Yoho(5万)、 Bow Lake & Saskatchewan Crossing(7万)、 Columbia Icefield(5万)、Jasper & Marine 
 Lake(?万・・・現金が足らずに買い損ねた、regretful)とつながります。各7.95CD。もっと3Dに色塗りした(
 槍穂高集成5万のような)地図も売っていますが、氷河名や山名や氷壁やTrailを調べるのには、これが抜群です。

  わたしは行けなかったが、Banff大通り東側のVisitor Informationに行くと、フリーのTrekking Mapがいく
 らでもあるとのこと。現地のガイドの話では、海底がそのまま持ち上がったCanadian Rocky Mtns.は岩が脆く
 (若く?)、Climbingはあまり盛んではない、Ice Climbingは盛んだとの説明でしたが、どうなんでしょうか。
 98/5のCanadian Rocky Mtns.の写真を、下記のHPに載せてあります。

  Sulpher Mountain (2285m) in Banffからの、Rocky Panoramaという、サイズ: 407KB/ 4005X660 pixelsのM
 egaDigiCame写真を載せてあります。 Banff大通りもはっきり見えます。UnderにAll山名付きのPC5画面分です
 が、56KBでも少しのpatientです。 ColumbiaIcefieldのSnow Dome(3,459m)大氷壁の写真もあります。またLin
 ksに、現地Banff中心の関係URLを載せてあります、ご覧ください。(MacやNetscapeでも見れます)

 Clibmer(ClimbingML)のHPでは、宇都宮クライマーズクラブ吉田さんの97/5の記録
 : http://www.asahi-net.or.jp/~mm2t-ysd/index.htmlがCanadian Rocky Mtns.の本物の岩壁すばらしいアナ
 ログ写真集です。このHPがまだカウンター300とは!?、ぜひACMLの皆様ご覧ください。

  あまりACMLとは、直接関係ない長文ですみませんでした、あのSir.Winper(Sir.Hillaryだったか?)も、Swi
 ss Alpsがいくつもあるようだと認めた巨きなCanadian Rocky Mtns.のクライミング・アプローチのご参考まで。 

 成田を夕刻出れば、翌午後にはもうBanffです、航空運賃ももう往復数万円台です、皆様行く気になりましたか。
クレジットカードとパスポートと着替えを持ってこの夏いますぐ成田か関空へ行こう!


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