質問内容/回答

<質問>

ARIの恩田と申します。

9/22-24に穂高・滝谷に行く予定です。
今年、昨年あたり行かれた方がいたら崩壊情報いただけますか。
ルートは、
・4尾根〜ツルム正面
・クラック尾根
(B、C沢などについても)
などです。
よろしくお待ちしておりやす。

<回答>

こんばんわ恩田.さん。
わたくしは京都下京山岳会の宮永幸男と申します。

私は今年8月初めと15日から20日にかけて滝谷に行きました。
前半は新人対象ですので北穂と東稜からドーム北壁を右ルートと左ルートを登りまし
た。
むしろドームの北壁や中央稜は落石もなくピンも多いので一般てきです。
お問い合わせの4尾根は15日から末端「出合い」から行きました。
4尾根スノーコルよりひとつ下のコルで一泊し翌日4尾根核心部を登りました。
特別に荒れてはいません。
いつものように登ればいいと思います。
でもツルムには行っていませんが下降点はしっかりとわかります。

クラック尾根も行きました。
B沢も別に変わっていません。
しかし取り付きは変わっていました。
いつもは右にトラバースぎみに回り込んで登りましたが今回は直接登り右に回りこみ
2pがクラック尾根の取り付きになります。
旧メガネのコルはかなり崩壊していますがどうということありません。
むしろ取り付きが確認できれば簡単です.。
Bさわをどんどん降りて尾根の末端より100mほど上の左にハーケンが一本あります。
その上にスリングが見えます。

注意して下さい。
ほかはボロボロで上れません.。


 こんにちは。浅野@千種アルパインクラブです。 いつも、役に立つ情報を拝見させて頂き、ありがとうございます。  さて、滝谷のドーム西壁・雲表ルートのアプローチの件で、教えてください。  ほとんどのトポには、C沢からとなっていますが、 「ドーム北壁の取付から、さらに下に行った下降点からの懸垂で行ける」という,噂 も聞きました。その情報が確実かどうか、ご存知の方がいらっしゃたら、教えてくだ さい。よろしくお願いします。
遠峰の稲葉です。 いつも楽しく拝見しています。 >「ドーム北壁の取付から、さらに下に行った下降点からの懸垂で行ける」 ★‘00の夏は私たちも滝谷集中合宿で西壁に行きました。  たしか、ドーム北壁の北西カンテ取り付きより5〜6m下ったところの支点があっ て  そこをシングルロープで懸垂すると西壁基部のバンドに下りられました。  詳細な記憶は不確かですが、行けた事はたしかです。 ではでは。
恩田様  はじめまして 秋山@千葉工大です。 滝谷の状況について 先週の10日から15日の間 会社をさぼって穂高に行って来ました。 ご存じのように、台風16号の影響と 秋雨前線の天候不順で滝谷一尾根しか、 登攀できませんでした。Y(>_<、)Y B沢ですが、98年の地震以前と大差ありませんでした。(縦走路にペンキでB 沢と書かれた余計な石がありました。)しかし、相変わらず、沢が狭いために、 ガレガレです。 地震前との一番の違いは、クラック尾根側にトラバースする赤茶けたバンドが崩 壊しており、ロープを着けないと危険です。(ピトンあり)バンド下は、垂壁に なっているので、落ちるとB沢に転落することになります。 B沢からクラック尾根に周りこんでしまえば、ひと安心です。各ルートに踏み跡 あり。 一尾根ですが、今手元で 改訂版日本の岩場を見ますと、Aフェースを登らず、 クラック尾根側にトラバースする記載が見受けられますが、僕たちは 何の問題 もなくAフェースを登り、北穂の山頂に抜けました。岩が崩れているようには、 見えませんでしたね。 むしろ、恐ろしかったのは、Bフェースのピナクルです。ここは、左から右に回 り込んでピナクルに抜けるのですが、弥生時代の石斧のように、とがった岩が積 み重なっており、セカンドがテンションをかけただけで切断しそうでした。多分、 落石が砕かれてできたものだと思います。しかも、このピナクルがいつ崩れると も分からない代物なので、めっちゃ怖いです。(以前登ったときにも、存在して ました。(^.^;  ) 一尾根は、我々のパーティーしかいなかったので、テラスにある落石を落としま くってきました。えらい焦臭かったです。(^.^; 個人的な感想は 一尾根に限らず、先行パーティーいるときは、滝谷は登らないほうが無難です。 今の滝谷の状況ですと、落石を起こさずに登ることは ほぼ不可能だからです。 B沢でも、C沢でも 先行パーティーの落とした落石が降ってくる可能性大です。 ホールドも、引き出しのようにスッポ抜けるので気をつけてください。 最後に 滝谷は、陰鬱な谷底から、一刻も早く脱出しねばといった感覚が好きです。 したがって頂上に突き上げており、山頂についてほっとする一尾根は大好きです。 あと、寒いので防寒具をお忘れなく。偏西風はすでに冬です。 秋山 武士

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