八ヶ岳/大同心雲稜ルート

相模労山/香取純, 児矢野英典


< 記 録 > 児 矢 野 英 典


(山行日)1996年12月15日(日)

(山行報告)

1P 10mほどフリー,その後A1になり,小ハングを乗越しテラスへ(30m,IV,A1)

2P 終始A1となる.左上したあとは直上,ピンは近い   (右の凹角も正規ルート,フリーでいける) (15m, A1)

3P 出だしがいやらしいフリー,凹角沿いに右上.厚手のグローブでは厳しい.
  下から見たときは雪がないと思ったが凹角内は雪まじりのミックス気味の壁になる.このテラスからは2P
  分ロープを伸ばせる(40m,IV,AO)

4P A1から始まるが,徐々に傾斜が落ちてきて,ドーム下のバンドに合流、バンドをトラバースしドーム基部へ
  (40m,IV,A1).

5P ドームは最初フリーが数m,その後,ほとんどピトンおよびボルトラダーのA1.
  ピン間隔が遠い箇所は残値スリングがあって助かる,しかし疲労がたまっているとつらい.(20m,A1)
  頭に抜けると素晴らしい景色が広がった.

(タイム)

(5:50)赤岳鉱泉発,(7:00)大同心基部,(8:20)スタート,(14:10) 終了,(15:00)赤岳鉱泉着

(感想)

 雲稜は3パーティ取りつき,我々は最後のため,各テラスでかなり時間待ちをしました.またドームは南稜からの
パーティが合流するため相当の時間待ちを強いられました.やはり人気ルートへは早発ち鉄則3文の得ですね. 弱
点をついた好ルートだと感じました。

 天気がよく,冬壁のつらさはありませんでした.ベルグラをたたきおとしたり,アブミが舞い上がることもなく,
3,4P以外はアイゼンなしでも行ける状態だったと思います。

 大同心は初めてで非常に緊張しましたが,やはり実力不足の僕には難しかったです。
八ツでは最も良い冬壁トレーニングになることがわかりました。

 右フェースやY字ハングも登ってみたいのですが,情報を頂けたらお願いします.

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