八ヶ岳/小同心クラック

無所属/庄司良、倉田薫、渡辺浩之


< 記 録 > 庄 司 良



(日程)1996年10月5日

 このルートは有名なクラッシックルートですが、一般的には冬に良く登られております。私も冬に一度
だけやったことがある(3年前)のですが、今回友人(本ちゃん初めて)をつれて登ってみました。

メンバー:庄司良、倉田薫、渡辺浩之
山行日:1996年10月5日
ルート:八つ岳小同心クラック
ピッチグレード:III
ルートグレード:わかりません(2級か3級)

<記録>

10/4 茅野駅で駅寝。

10/5 茅野6:00ー美濃戸口7:00出発ー鉱泉9:00ー小同心取り付き11:00ー終了点13:00ー横岳14:00ー
   硫黄岳小屋15:00

 朝起きてみると、ザーという音がしました。あ、雨かなと思ったら駅前に噴水があるんですね。びっくり
しました。寝不足の目をこすりながら、鉱泉まで。長いこと長いこと。やっぱり本ちゃんよりフリーがいい
なって思いました。

 取り付きまでは、大同心稜を登りました。大同心取り付きで右にトラバースし、小同心取り付きに行くの
ですが、取り付きまでの踏みあとがないので、少し迷いました。まあ適当に登ればいけるので大丈夫ですが、
ヤブこぎになります。

1P目(20m) 

 傾斜の緩いスラブを登り、つかえたら左にトラバース(III)します。クラックというよりルンゼに入るので
すがロープが屈曲するので、ここでピッチを切りました。

2P目(35m)
 
 ルンゼのなかはホールドも豊富にあり易しいのですが(III〜III+)、なにせ八つの岩なので非常に脆く神経
使います。ランニングビレーはボルトやハーケンはあまりないので、やはり岩にシュリンゲをまいてとりまし
た。ルンゼの直登が難しくなったので左のカンテにでたのですが、かぶってるところがあって少しだけ緊張し
ました(III+)。ピッチを切れるテラスが途中に2カ所位ありました。

3P目(20m)

 ルートは左に傾きながら、傾斜も緩くなってきます。この辺になるとロープもいらない程度に簡単(II)で
す。やがて小同心の肩のようなところにでます。ここで正面のルンゼを直登すると難しいとルート図に書いて
ありましたが、それはアイゼンでの話で、フラットソールの我々にはなんの問題もありませんでした。

 しかもただでさえ簡単なルートなのに、ご丁寧にバケツのようなスタンスがたくさん削ってありました。

 終了点から横岳頂上までははっきりした道がついていましたが、頂上にでる最後の岩場(40m弱)も一
応ロープをつけたほうがいいかもしれません(III-)。このルートは直接頂上に突き上げるため、気持ちいい
ルートだと思いました。岩が多少脆いことをのぞけば全体として良いルートで高度感も満喫でき、初心者を連
れていくにはいいかもしれません。

 次の日は渋ノ湯まで歩いて下山しました。


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