八ヶ岳/三又峰ルンゼ〜石尊稜上部岩壁

どんぐり山の会/永井、大塚、武井、小林、遠山、長谷川


< 記 録 > 長 谷 川 達 也


<山行日> 1997年3月9日(日)

<記録>

 3月9日(日)八ケ岳/横岳西壁/三叉峰ルンゼへ行ってきました。谷川岳一ノ倉沢中央稜の予定でしたが、あまり天
候が良くないようなので、予備の案の八ツでアイスクライミングとなりました。

 時期がおそいためか、滝はかなり雪で埋っていてましたが、十分に楽しめました。私としては、このところスキーツ
アーばかりでクライミングの体になってないし、アイスクライミングのルートは初めてなので、少々不安をかかえての
山行でした。(以下、会への報告兼用なので少し冗長かもしれません)

<ルート> 八ケ岳/横岳西壁/三叉峰ルンゼ〜石尊稜上部岩壁

3月9日(日)

 夜8時新宿発、車で美濃戸口へ11時着。翌朝4時起床。電車組みと合流して5時20分出発。7:20赤岳鉱泉着。

 まわりの山々の上部はガスでおおわれて見えない。取り付までに2回ほど枝沢へ入ってしまったため、時間のロスを
して9:30取付到着。

 パーティーの構成は、次の3パーティーでした。(スタート順)
  1)遠山・長谷川
  2)武井・小林
  3)永井・大塚

 1つ目の大滝(10m)はほとんど埋って氷壁は3〜4mくらいしかない。長谷川がまずトップで行こうとしたが、みん
な不安そうなので、まず、遠山トップでスタート。

 2つ目の氷瀑も雪に隠れて3m程、こんどは長谷川がトップ。上部が少々かぶっていて、思ったよりむずかしかったが、
なんとか乗り越えた。テクニックがないので腕力だけで強引にずりあがり、体力消耗しました。

 このあとつづいてつるべで緩い雪面・雪壁をのぼる。新たな積雪はなかったため、ほとんどもぐらない。また、途中に
小さな氷瀑あったが容易に越えた。しかし、移動性高気圧におおわれて天気は回復するはずなのに、いっこうに良くなら
ない。雪が舞いだすし、風も強くなってきて寒い。

 3パーティはほぼ同時に進んでいたが、石尊稜へ合流する手前のトラバースで武井・小林パーティーがやや上方の岩稜
へルートをとったために、回り道となってしまい、少し遅れた。

 11:30ころ石尊稜の上部岩壁の下へ到着。このころより日が射してきて、風も弱まった。石尊稜を登ってきたパーティ
にゆずっていただきわれわれが先に行く。ホールドたくさんの岩壁を2ピッチ、快適なクライミングで越え、さらに2ピ
ッチで石尊峰のピークへ出た。12:40登攀終了でした。

 武井・小林組は少し遅れていたため先行させてもらえず、ルートを少し右にはずして追い抜く、難しい登攀をやってし
まい、30分ほど遅れて到着した。

 このあと地蔵尾根から行者小屋経由で下山。美濃戸で牛丼・ビール。美濃戸口へ戻ったのは5時過ぎでした。

 午後からはすばらしい快晴で富士山もばっちり見えたし、アイスと岩のクライミングを両方楽しめたので、満足しました。

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