前穂高岳/北尾根

九州大学山岳部/福留裕一、柳潤、福原孝康


< 記 録 > 福 留 裕 一


<山 域>   前穂北尾根

<山行日>   1997年3月27日(木)〜4月1日(火)

<目 的>   春山の岩尾根におけるザイルワークを中心とした実力の向上特に2年生は次期リーダー
        へ向けての Step Up!

<参加者>    4年・・福留 裕一(C.L.、遭対、装備)
         2年・・柳 潤(S.L.、食料)
         OB・・福原 孝康

<行 程> 

3月27日 雪

 坂巻温泉6:15→ 10:40徳沢→ 11:50慶応尾根取付→14:50 2150m (T.S.)

 夜行で松本へ着いた後、タクシー代 13800円を払って坂巻温泉まで。慶応尾根よりはトレース無し。柳はペース
が遅かった。幕営は予定地点にて。

3月28日 快晴

4:00起床5:30→ 7:35 2460mピーク→8:45VIII峰9:15→12:30 VI峰取付13:00 →14:35 VI峰→
15:55 VVIのコル(T.S.)

 VIII峰でストックとわかんをデポ。天気良く、9時までにVIII峰に着いたのでVVIのコルへ向けて出発する。こ
こより2年生がトップで3人コンテ。
 VII峰の下りは懸垂せずに涸沢側を巻く。VI峰は木をつかんでガツガツ登る、容易。アタックキャンプはIVVの
コルの予定であったが、V峰を登るのに2時間はかかりそうだったので、VVIに幕営する。

3月29日 曇

4:00起床6:00→ 7:30 IVVのコル(A.C.) 8:30→11:15 IV峰  →11:45 III峰登攀開始→12:45 1P目終了→
13:05 III峰取付→16:20(A.C.)

 初めからテント移動と上部の偵察を決めて出発。IV峰は大岩までは稜線上の雪壁。そこより涸沢側を2P巻く。
2P目であぶみを1ケ所使う。
 III峰は1P目を2人だけで空荷で偵察。残地シュリンゲが豊富にありぐいぐいつかんで登る。さて、帰りはIV
峰の懸垂で時間を食う。ダブルザイルで懸垂するも結び目が岩にひっかかって回収できない。シャントを使って登
りなおして調整した。

3月30日 雪 風強し

 2つ玉低気圧による吹雪。沈。夜半すぎにポールがジョイント部から折れてしまう。

3月31日 快晴 風強し

4:00起床5:45→9:00IIIIVのコル 9:20→ 11:00IV峰→ 13:30III峰→ 14:00II峰→14:40 前穂 14:50→
17:05 IIIIVのコル →18:55(A.C.)

 アタックに出掛ける。岩に氷が張りついており、偵察時よりも難しい。III峰の2P目は一番右のチョクストー
ンチムニーを行くが、抜けた後の上部であぶみを2台使う。その後雪壁を登るが頂上直下の岩登りが厳しい。そこ
で、涸沢側を大きく巻きIII峰頂上へ出る。

 II峰、前穂頂上への登りも部分的にスタカットする。アタックを終えた帰路、III峰で4回、IV峰で5回の懸垂
下降をするがなんとか暗くなる前に帰ることができた。

4月1日 快晴

5:00起床6:30→8:15VVIのコル → 10:30VI峰基部→ 12:30VIII峰13:00 →13:50 2150m→15:00 慶応尾根取付
→19:30 坂巻温泉

 VI峰は2P懸垂する。支点はタヌキ岩と太い木。予定ではVIII峰で幕営であったが、いっきに帰ることにする。
坂巻温泉に入ったのは初めてであったが、疲れと嗅覚を早く癒すことができて非常に良かった。

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